ワールドニュース

米国ニュース


小規模企業が成功するためのパッケージ

新しい製品、サービスおよびサポート プログラムのパッケージにより、 Cisco IP Communications 技術の利用がより簡単に

2005 年 9 月 19 日

チャールズ・ウォルトナー(Charles Waltner、News@Cisco)

シスコシステムズは、小規模企業の通信をパッケージによって変革しようとしています。先ごろ、シスコは、主要な技術やサービス、サポート、金融プログラムを組み合わせた、中小企業向けの包括的なパッケージを発表しました。この新しいパッケージにより、 IP コミュニケーションを簡単かつ費用効果の高い方法で利用できるようになり、費用の削減や収益の拡大が可能になります。

たとえば、シスコはMicrosoft と提携し、同社のカスタマー リレーションシップ マネージメント(CRM)ソフトウェアと Cisco's IP Communications ネットワークの統合を進めています。このような即効的な提携関係を歓迎している企業の中には、ミシガン州とウィスコンシン州の北東部にいる 17,000 のカスタマーに農業ローンや保険、金融サービス提供している Greenstone Farm Credit Servicesがあります。

一連の買収の結果、Greenstone では、電話とデータのシステムが分離した、複雑なネットワークを引き継ぐようになっており、支社間の協力活動や全社的な取り組みが困難になっています。しかし、シスコの助力を仰ぎ、同社の IP Communications のパッケージを導入することで、Greenstone ではビジネス上の課題に費用効果の高い方法で対処できるようになりました。

Greenstone のパッケージには、IP コミュニケーション プラットフォームの Cisco Call Manager 、400 台の Cisco IP フォン とともに、新たなミドルウェア アプリケーションである Cisco CRM Communications Connector も加わっており、Microsoft の CRM 製品とシスコのコール ルーティング ソフトウェアおよび IP フォンとのダイナミックな統合が可能になっています。このパッケージにより、Greenstone では、カスタマーとの関係を伝える多様な情報を把握、閲覧できるようになっており、たとえば「スクリーン ポップ」を活用して、カスタマーを識別し、着信ごとに最新の記録を表示できるようになっています。このシステムでは、あらゆるカスタマーからの着信を自動的にトラッキングし、 Microsoft CRM アプリケーションに自動的に記録することもできます。 Cisco Catalyst スイッチを中心とした、シスコの堅牢かつセキュアなインフラストラクチャが、Greenstone のアプリケーションと日々の業務を支えているのです。

「当社のビジネスでは、なによりも繋がりが大切です。 Microsoft CRM と自動的に連携するソリューションをシスコが提供してくれていたため、迷わずに導入できました」と、Greenstone の情報サービス担当ディレクター、ドミニク・ロバーツ(Dominic Roberts)氏は話しています。

シスコの新しい製品ポートフォリオとパッケージは、ウエストバージニア州ナイトロの Peoples Federal Credit Union のような最小規模の企業でも役立っています。社員 26 名の、この非営利金融協同組合では、充分なサービスを受けていない地域の人々を対象とした、ユニークな移動式支店の「移動銀行(bank on wheels)」を運営しているため、安い費用の通信システムを求めていたのです。

ウエストバージニア州スコットデポを所在地とするシスコ パートナー Advanced Technical Solutions の協力を得て、Peoples Federal では、移動支店用の安価な通信システムが構築できたほか、金融機関に課せられている厳格なセキュリティ要件への対応も可能になりました。システムの中心には、 Cisco 2800 サービス統合型ルーターがあります。このルーターは、データの流れを管理するとともに、 Cisco CallManager Express と Cisco Unity Express をホストし、主要なセキュリティ サービスはもちろんのこと、支店における音声、動画およびデータのあらゆるニーズに対応しています。現在、Peoples Federal の移動支店では、限りある予算に負担をかけることなく、他の銀行と同じタイプのサービスを提供できるようになっています。つまり Cisco Business Communications パッケージ(衛星リンク付き)により、移動支店でも、窓口での口座管理や ATM キオスク、カスタマーからの電話への完全応対といった、通常の支店と同じサービスをすべて提供できるのです。さらに、シスコのシステムを通じて、移動支店の様子を本店からライブ動画でモニターできるようにもなっています。

何より重要なのは、 Cisco Business Communications システムにより、金融サービスを必要としながら受けられずにいた多くの人々に、先駆けとなってサービスを提供できるようになったということでしょう。「移動支店に限った話ではなく、求めていた機能がすべて実現したので、コミュニティーに本当に役立つ働きができるようになったのです」と、Peoples Federal の情報技術およびマーケティング担当副社長のジェフ・スナイダー(Jeff Snider)氏は話しています。

シスコの通信パッケージは、さまざまな製品が一体となってより大きな効果を発揮するように設計されていますが、シスコでは、小規模企業に役立つ素晴らしい個別製品も数多く用意しています。たとえば、先ごろ発表された Cisco Catalyst Express 500 スイッチは、ネットワーキング スイッチに対するホルヘ・マルチネス(Jorge Martinez)氏の認識を一変させました。カリフォルニア州サンディエゴにある、インタラクティブ マルチメディア トレーニング ソフトウェアのディベロッパー Ivid Communications(社員数:35)で情報技術担当マネージャーを務めるマルチネス氏は、 Catalyst Express の設定および管理の簡単さに驚いたそうです。「最初は半信半疑でしたが、こんなに簡単なツールがあるとは思ってもいませんでした。まさに、私でも使えるツールなのです」

シスコのスイッチおよびルーターは、これまでコマンドラインのインターフェイスだけを提供しており、デバイスの設定および管理には暗号のように難解な用語とシンタックスの理解が必要とされていました。マルチネス氏は、 Catalyst Express の Smartports 技術にとりわけ感銘を受けました。というのも、この技術により、GUI インターフェイスを通じて、特定のポートに接続されているデバイスのタイプが自動的に判別され、推奨する設定がネットワーク管理者に伝えられるのです。

Catalyst Express の内蔵セキュリティ機能もマルチネス氏を安心させました。「スイッチに搭載されたこのようなセキュリティはこれまで見たことがありませんでした。最近は、ワームやウィルスをはじめ、さまざまな脅威が蔓延していますので、セキュリティ機能をとてもありがたく思っています」と、マルチネス氏は言います。

シスコは中小規模企業向けの新しい製品やパッケージを次々と発表していますが、そのような機能の基礎となっているのは、IP ネットワーキングおよび VoIP(voice-over-IP)通信の世界的リーダーであるという、シスコへの確固たる評価なのです。

LeTourneau 大学のような組織では、数年間にわたって Cisco IP Communications 技術を活用しています。600 名の職員と 4,000 人近い学生を擁するテキサスの大学、LeTourneau は、VoIP がようやく根付きつつあった 1999 年に、すでにシスコの IP ベース フォン システムへの移行を始めていました。この大学は VoIP と光接続の「初期導入者」となりました。というのも、鉄分が豊富に含まれた土壌に大学の電話銅線が埋められていたため、落雷による被害を受けることが多くあったのです。

さまざまなベンダーに聞き取りを行いましたが、この新しい技術への取り組みをはっきりと示して見せたのはシスコだけでした。「他のベンダーはどこも、VoIP システムは見せるだけで、アナログ PBX を買わせようとしていました。シスコだけが、製品に対して責任を持っていました」と、LeTourneau のネットワーク サービス担当マネージャーのケン・ジョンソン(Ken Johnson)氏は話しています。

IP ベースのPBX を導入するのが同大学にとって不可避な状況ではありましたが、この決定を後悔したこともありませんでした。LeTourneau では他の分校でもシステムの導入を進め、管理の簡単さ、長距離電話料金の軽減、インフラストラクチャの統合、ならびに会議、ディレクトリ表示および先進のボイスメールといった無料の機能によって次々と生み出される費用削減効果を享受しています。

「新型のアナログ PBX でもこのような機能を得られたかもしれませんが、ソフトウェアのアップグレードにベンダーから多額の料金を請求されていたでしょう。追加料金を払っていないのに、シスコの IP フォンはコラボレーション ツールとして機能しています」

業界トップの技術実績を誇るだけでなく、シスコはチャネル パートナー用の特別プログラムで小規模企業への支援も強化しようとしています。

たとえば、22 年にわたって PBX オフィス電話システムを小規模企業に提供している、アトランタの Digitel Corpも、最近の数年間はシスコと仕事をするようになっており、従来のアナログベースの PBX から離れ、IP ベースの機能を提案するようになっています。同社のプロフェッショナル サービス担当副社長のルイス・シモネット(Luis Simonet)氏によれば、Digitel はシスコの技術に全幅の信頼を置いているということです。しかし、お客様のシステムを効率的に配備および管理し、小規模企業のクライアントの総所有コストを低減させるという最大の目標を達成するためには、できるだけたくさんのツールとリソースが必要だそうです。

「大企業は大きなお金の出入りだけを注意していればいいが、小規模の企業は小額でも大切にしなければなりません」と、シモネット氏は言います。

当初、Digitel では同社の小規模企業のお客様に対応したサポート ツールがシスコには不足していると憂慮していましたが、どうすればお客様をもっと満足させられるかというアイデアをシスコから求められたときには、嬉しく感じたそうです。これまでの数年間、シスコは、数多くの新しい設定アプリケーションや、きわめて対応度の高い技術サポート、小規模企業向けによく設計された金融プログラムなどを発表してきた、とシモネット氏は話しています。

「良いツールやサポートがあるとないのとでは、当社のようなベンダーにとって大きな違いとなるのです。シスコの名声がお客様にとって新しい世界への入り口となっていますが、それでも毎日、仕事を終えたときには、通信ネットワークの設置および管理にかかる費用を安くする方法は何かないかと模索しています。最近数年間のシスコの行動を見ていると、このとても重要なファクターを理解しているのがわかります」と、シモネット氏は言います。

チャールズ ウォルトナー : カリフォルニア州オークランド在住のフリーランス ジャーナリスト。

▲Return to Top

お問い合わせ