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シスコ、小規模企業のための通信パッケージを発表

新しい製品、サービスにより、 Cisco IP Communications システムの配備、管理をより簡単で、費用効果の高い方法で実現

2005 年 9 月 19 日

シスコシステムズのお客様にとっては、小さいことは良いことになっています。先日シスコは、12品目の新しい音声およびデータ通信製品、ならびに 10 以上の中小企業向け製品のバージョンアップあるいは機能拡張を発表しました。最大の注目点は、これらのアイテムをシスコが初めて包括的かつ統合的なパッケージにしたことで、 IP ベースのネットワークを配備する際の複雑さと費用を軽減できるようになっており、小規模の企業でも、あらゆるニーズを満たすデータおよび音声通信を実装できるようになっています。

News@Cisco では、シスコの上級副社長であるキャシー・ヒル(Kathy Hill)とダン・プロクター(Don Proctor)にインタビューし、今回の中小企業向けの新製品および新パッケージについて話を聞きました。

今回の製品発表は、なぜ小規模企業にとって重要なのですか?

ダン・プロクター : 今回、当社は初めて通信ネットワーキング関連の新製品と既存製品を組み合わせた総合的なパッケージ-それから、それを補完するオーダーメイドのサービスやサポート、融資プログラム-を発表し、導入時の費用ならびに複雑さを大幅に軽減できるようにしました。まさに、「すぐに使える」通信システムに近いものとなっています。小規模企業の皆様からは、セキュアなデータ ネットワークと音声通信を組み合わせた、完全にコンバージドな通信システムの設定ができるスタッフがいない、という話をよく伺います。新たに発表された一連の製品およびサービスでは、あらゆる状況を想定し、ニーズにぴたりと合ったものにするよう努めました。今、我々は、サービスや融資プログラム、チャネル パートナーによるサポートを含め、小規模な企業にエンド ツー エンドのパッケージを提供できるようになりました。導入も管理も、簡潔かつ迅速に行えるのです。

音声に関しては、当社の CallManager および CallManager Express による IP Communications システムを補完する、新しいアプリケーションの開発を目指しました。現在は、ボイスメール製品の機能拡張版で、中規模の企業での利用を想定した Unity Connection を投下しています。この製品には、音声認識をはじめとする先進機能が数多く搭載されています。また、ミッドマーケット向けの会議およびコラボレーション機能としては Cisco MeetingPlace Express を開発しており、小規模企業のお客様もグローバルなコラボレーションができるようになっています。

キャシー・ヒル : これらのパッケージを作り出すためには、その中心となるハードウェアやソフトウェアをいくつか開発する必要がありました。まさに、ジグソーパズルにぴたりとはまるピースを探しているみたいでした。スイッチング機器でその代表となる製品は Cisco Catalyst Express 500 スイッチ ファミリーです。単一のネットワーク上でデータ ネットワークと IP フォン システムの一体運用を希望あるいは計画している、社員数 20 名から 250 名程度の企業を具体的に想定して、我々は Catalyst Express を一から作り上げました。マーケットにあるほとんどのスイッチとは違い、 Catalyst Express は、大規模な企業に導入されている既存のスイッチの改造版ではありませんし、洗練性や拡張性に欠ける、 原始的なスイッチでもありません。 Catalyst Express は、小規模な企業が自社の IP LAN 上で音声、データ、動画を安全にやりとりするための機能を過不足なく提供してくれるのです。

それと同じく重要なのは、あらゆる製品およびパッケージに、当社のチャネル パートナー――つまり、当社の製品の販売および設置を行うリセラー、システム インテグレーター、コンサルタントおよび他の企業――を対象とした新しいプログラムが組み合わされているということです。シスコでは、チャネル パートナーを通じて、より良いツール、より良い融資パッケージをはじめとするさまざまなプログラムを中小企業に付与し、費用効果の良い方法で中小企業をより簡単に支援できるようにしています。

歴史的には、シスコは世界でも最大規模の企業に導入されるようなネットワーキング機器を作り出すことに大きな力を注いできました。新しい製品およびサービスが中小規模の企業に適しているというシスコの確信の根拠はどこにあるのでしょう?

ダン・プロクター : シスコではここ数年、中小企業向けマーケットを重視する姿勢が強まってきており、そのための製品およびサービスを生み出すために中小規模の企業やチャネル パートナーと徹底的な議論を積み重ねています。経験をもとにして言えば、これらの企業がどのようなネットワーキング機器やサービスを求めているかをとても明晰に把握できていると考えています。すでにお客様となっておられるたくさんの小規模企業からも、それぞれの企業のニーズを満たすために当社が改善すべき点について、フィードバックが寄せられています。中小規模企業の皆様からのメッセージには共通点があります。これらのお客様は、技術の品質はもちろんですが、自分たちのような規模の企業を具体的に想定して作られた製品を求めていらっしゃるのです。

チャネル パートナーが音声アプリケーションをより簡単に配備および管理できるようにするために、どのようなツールを作ったのですか?

ダン・プロクター : すべてのものを 1 つにまとめるために、さまざまなグラフィカル ユーザー インターフェイス ツールを開発し、小規模企業が当社の通信システムの設定および管理を簡単にできるようにしました。これは当社が提供する製品およびサービスの要となるものです。小規模企業や、業務委託を受けているコンサルタントやシステム インテグレーターにとっては、導入までの時間を大幅に短縮する使いやすいツールとなり、結果的に設置費用の削減を実現してくれるからです。テキストベースの、コマンドラインのプログラミングに取り組む代わりに、お客様やパートナーは、 Cisco Quick Configuration Tool や Cisco Voice Provisioning Tool 、 Ciscoworks IP Communications Operations Manager などの製品を使って、自社のネットワークの管理ができるのです。これらのソフトウェアは、新たにアップグレードされた Cisco Network Assistant を補完し、グラフィカルな単一のユーザー インターフェイスでスイッチやルーター、ワイヤレス アクセスポイントの設定ができるようになっています。 Network Assistant の利用により、マウスを 1 回あるいは 2 回クリックするだけで、エラーを検知し、よくある問題を解決できるようになります。

小規模な組織も、IP ネットワークやワイヤレス LAN、IP ベースの電話システムの価値を認識していますが、セキュリティの問題を憂慮して、新しいネットワーキング技術の導入を差し控えています。セキュリティに関する小規模企業の懸念を解決するために、シスコではどのような対策をとっているのでしょう?

キャシー・ヒル : 最近では、通信ギアを設計する際には、必ず「どのように防御するのか」ということが問題になってきます。セキュリティは、小規模企業向けに当社が作り出している通信システムに不可欠な要素です。小規模企業も大規模企業と同じような懸念を抱いていますが、最近見られるような、巧妙なタイプの攻撃に完全に対処できるほどのスタッフやリソースを持ち合わせてはいません。大切なのは、大企業のネットワークを想定したものと同じクラスで、しかも小規模企業が簡単に配備および管理ができるような防御を提供することなのです。今年初めに発表した サービス統合型ルーター(ISR) や、 Catalyst Express といった製品はいずれも、小規模企業が階層的なセキュリティを実施できるようにするためのものです。さらに重要なのは、不要な機能を検知しオフにする、あるいは求められるセキュリティの種類やネットワークのタイプに対応するといった、技術的なバックグラウンド ワークを行うために、 Cisco Network Assistant のようなインテリジェントなアプリケーションを作り出せたということです。テキストベースの、コマンドラインのインターフェイスを通じて個別のセキュリティ機能をプログラムしなくても、お客様は、音量調節をするときのようにトグルをクリックするだけで、セキュリティ レベルの高低を調節できます。そうすれば、アプリケーションが、選択されたセキュリティ レベルに応じてさまざまなセキュリティ制限をネットワーク上で作動させます。とてもシンプルで、技術的にも難しくなく、とても迅速です。ネットワークが設定を行いますが、パラーメータの管理はお客様が完全に掌握できるのです。

中小企業が IP ベースのネットワーキングを簡単に活用できるようにするために、シスコは他にどのような対策を施していますか?

ダン・プロクター : サポートや融資プログラムの強化は、小規模の企業や、それをサポートする当社のチャネル パートナーにとって本当に価値あるものとなるでしょう。我々は、小規模企業の予算とニーズに見合った、「ちょうどいいサイズの」技術支援サービスを作り上げています。また、簡単に申し込めるリース プログラムや、多彩な融資パッケージ、それからデータ ネットワークや IP フォン システム、他の機器を購入する際の下取りプログラムもあります。さらに、多彩なプログラムおよびツールを通じて、 Cisco IP Communications システムの販売および設置を担当するチャネル パートナー-リセラーや VAR、システム インテグレーター、コンサルタント-の支援も行っています。あらゆるものが組み合わされることにより、小規模企業では、今後何年も会社に貢献してくれるであろう IP コミュニケーション パッケージへの投資を、これまでよりはるかに簡単に行えるようになるのです。

今回発表された製品群により、中小企業向けの新製品を作り出すという、シスコの目標は完全に達成されたのでしょうか?

キャシー・ヒル : まだまだです。当社では、中小企業向けの通信機器やサービスを今後さらに拡張、強化するために、遠大な計画を立てています。当社は、1 つのシステムとして機能するために一括して開発、テスト、構築された専用の製品群を提供して、パートナーやお客様の期待を上回るために全力を尽くしています。当社の CEO であるジョン・チェンバーズ(John Chambers)は、小規模企業向けのネットワーキング製品を新たに 数十ほど開発するために 20 億ドル以上を投資するという公約を発表しています。ようやく準備が整いつつあるのです。

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