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テキサス州ブラウンズビル市を網羅するシスコの IP Communications

2005 年 8 月 29 日

シンディ・マクダウェル(Cindy McDowell News@Cisco)

概要

ブラウンズビル市は分散していた部署を新しい本部に統合、Cisco IP Communications を導入し、堅調な ROI を享受しています。

IP Communications の導入により、市職員の結束が強まり、電話回線とサービス契約にかかるコストが削減されました。

テキサス州最南端のリオ・グランデ・バレーに位置するブラウンズビル市は、熱帯の風景の中に多様な文化が共存した都市です。製造業と国際貿易の 2 つの産業が隆盛を誇っています。メキシコと国境を接する湾岸沿いの同市では、その整備されたインフラ、近代的な産業パーク、旺盛な労働力、そして豊かな市民生活にひかれて集まってくる企業や人びとが後を絶ちません。官民相互の取り組みにより、さらなる成長に向けた基盤も整っています。

都市が成長するに連れ、その管理もまた大掛かりになっていくものです。ブラウンズビルとて例外ではありません。そういった業務の増加に対応するために、市の部署や機関は拡大を続けてきました。市内の異なる建物に分散した部署で、やはり異なる電話システムが使用されるようになり、煩雑でコストのかかるプログラムが作成されるにいたったのです。そこで市では、業務を改善し複数の部署を 1 つにまとめるために 4 階建ての裁判所を買い取り、大掛かりな改修プロジェクトを敢行、現在の市庁舎が完成しました。1920 年代に建てられた建物は独特の雰囲気を醸しており、優雅な大理石の壁に、部署間の通信を一元化し効率の最適化とロジスティックスの簡素化を実現する最新の電話システムと、古さと新しさが絶妙のバランスで融合しています。

市の中心に部署を統合することが決まると、多種多様な通信システムを保持すべきか移動すべきかの判断が重要な鍵となりました。ほとんどの部署では旧来の電話システム――いずれも時代遅れで、中には欠陥のあるものもありました――に頼っていたため、新庁舎には革新的で集中化された堅牢なシステムを配備する必要がありました。市のプロジェクト委員会は、現在および将来にわたり、さまざまな部署でさまざまな使われ方をするであろうシステムを管理できるだけの、効率的かつ秀逸なテレフォニー システムの必要性を十分に認識していたのです。

部署を統合して新しい場所へ移すというときになって、効果的なテレフォニー ソリューションの提供元として委員会が選んだのは、シスコ ゴールド認定パートナーである Avnet Enterprise Solutions(以下、Avnet)でした。正式に委員会の認定を受けた Avnet は、シスコと協力して、市が求めるキャパシティ、フレキシビリティ、およびコスト効率のすべてを満たすソリューションとして Cisco IP Communications を提案しました。

評価、設計、導入、および管理に関する確定されたメソドロジーの一環として、Avnet ではまず ROI(投資回収率)分析を実施し、IP ソリューションの長期的なメリットをブラウンズビル市に示しました。そして、IP テレフォニーが最適であるとの評価がくだされたのです。市ではすでに光ファイバー回線と強力なデータ ネットワークを導入していたため、IP テレフォニー ソリューションを既存のインフラに組み込むことは容易でした。

ROI 分析では、市のシステムの活用が可能なことに加え、特に従来の構成とくらべて IP テレフォニーが高いコスト効果を持つことも明らかになりました。たとえば、以前は新たに職員を雇ったり職員がほかの部署に移動になった場合、地域のプロバイダーに電話の変更を依頼しなければならず、完了までに数日を要していたうえに設置料金も発生していました。IP テレフォニーならば、職員が自身の Cisco IP Phone を新しい職場に持っていって接続するだけですぐに使うことができ、費用もいっさいかかりません。

市による入念な評価が終了し、プロジェクトの方向性が決定すると、Avnet はシスコと共にソリューションの設計と導入に取り掛かりました。Cisco Call Manager と Unity Voicemail は Avnet のソリューションになくてはならない要素でした。

最新のケーブルやネットワークの敷設を伴う新築工事と違い、築 80 年の裁判所の改修プロジェクトでは、他にはない独自の問題がいくつか持ち上がってきました。高密度のコンクリートと分厚い大理石の壁で作られた建物は、ケーブルを延長しないことには回線を確保することができず、これには多くの手間を要しました。

手間取る作業ではあったものの、市の部署が建物内に入った際により高い柔軟性が確保できることから、ネットワーク ドロップにはケーブルを使うことが望ましかったのです。Avnet のエンジニアたちは、市の担当者と緊密に協力し合い、工事の日程に合わせて作業を進めながら、有効なケーブル ソリューションの導入に力をつくしました。

あらゆる建設工事の例にもれず、ブラウンズビルの改修プロジェクトにおいても遅延と変更は避けて通れないものでしたが、 Avnet はそれらに臨機応変に対応しました。

「すべて、タイミングの問題です」と Avnet のアカウント マネージャーであるダラック・ウィーバー(Darak Weaver)氏は言います。「セキュリティのことを考えるとシステムを早めに提供することはできませんし、逆に遅れが出れば生産性が損なわれてしまいます。チームは細心の注意を払ってプロジェクトを計画し、問題が発生するたびに柔軟に対応しました」

このような両面からのアプローチは、Avnet とシスコのチームが IP 通信ソリューションの設計、管理、および導入を手がけるうえで、非常に有効に働きました。このソリューションでは、Call Manager と Unity Voicemail ばかりでなく、ボイス ゲートウェイとインライン スイッチがすべてのポートで使われています。加えて、市職員の間ではラップトップ コンピュータが多く使われていることから、Avnet では接続性を強化するために市内の主要箇所にワイヤレス アクセス ポイントを設置しました。また、Cisco IP テレフォニー ソリューションを市立図書館と学校区にも導入、これによりボイス プロセッシング、ボイスメール、ビデオ、およびページングの各機能が一元化され、ネットワーク パフォーマンスが向上しました。

IP テレフォニー システムは 2002 年に完全導入され、以来、ブラウンズビル市では大幅なコスト削減と生産性の向上を実感しているということです。

「Cisco IP Communications ソリューションを導入して以来、ブラウンズビルでは 100 本の電話回線を廃止し、統合型の回線とサービスを使うことで、毎月 8000 ドルのコストを削減しています。また、音声とデータが 1 つのネットワークに集約されたことで、年間約 2 万 4000 ドルの外部用役費削減が実現しました」とブラウンズビル市の IT スペシャリストであるエドアルド・ルビオ(Eduardo Rubio)氏は述べています。またルビオ氏と彼の同僚たちは、新設/移設されたオフィス同士を自由に短時間でつなぐことができる柔軟性とスピードにも満足しています。システムに内蔵されたパワー スイッチにより、ルビオ氏の部署から複数のオフィスの稼動を容易にコントロールすることができるのです。

ブラウンズビル市は集中型ボイスメール システムのパフォーマンスにたいへん満足しています。その卓越した利便性と使いやすさにより、市内のコミュニケーションが改善しました。また市では、将来のことを視野に入れ、IP テレフォニー システム上で稼動するビデオ会議オプションを試導入し、部署間の相互通信性がどう改善されるかを見ているところです。

ブラウンズビル市の IP 通信システムの成功により、市は Avnet に大きな信頼を寄せるようになりました。2002 年以来、Avnet は重要かつ継続的な価値をもたらす最新のソリューションを市に提供し続けています。今日までに 90 パーセントの部署に IP 通信ソリューションが導入され、残りについても近々、移行が完了する予定です。ブラウンズビル市のケースは、顧客に真の価値を提供するための Avnet の技術力とノウハウおよび取り組みの秀逸さを実証すると同時に、シスコとの間に築かれた強固な協力関係を如実に伝えています。

シンディ・マクダウェル : カリフォルニア州サンタクルーズ在住のフリーランス ジャーナリスト

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