ワールドニュース

米国ニュース


シスコ、ビジネス コミュニケーション アップグレードを支援

最新のルーターとスイッチが、広範な組織におけるリアルタイム マルチメディア ネットワーキングを可能にします

2005 年 6 月 20 日

チャールズ・ウォルトナー(Charles Waltner、News@Cisco)

シスコシステムズのカスタマーは、統合コミュニケーションのメリットを活かすためには努力を惜しみません。ほとんどの場合、ネットワーク接続環境をアップグレードしたり、シスコの最新のルーターやスイッチを導入したりといった取り組みを行っています。自社のシスコ ネットワークを使い、少ない投資で大きな効果を得られる方法を模索しているのです。

たとえば Remy International 社のように国際的な業務を行う企業では、シスコのネットワークが事業所間の距離を縮めるのに大きく貢献してくれるという事実に気づき始めたところです。Remy International は、インディアナ州アンダーソンに本拠を置き、大手の自動車会社や小売業者に自動車部品を販売しています。

同社は世界各国の小規模ビジネスを買収することで成長を遂げてきました。世界中に散らばる事業所の中には「ホーム オフィス」なみのネットワークしか備わっていないところもある、と Remy International の上級ネットワーク アーキテクトであるマーク・ネルソン(Mark Nelson)氏は言います。同社は現在、大規模なネットワーク アップグレードを進めているところです。AT&T のプライベート バックボーンの構築と共に、さまざまなサイトへの最新のシスコ ルーターの設置が予定されています。このようなネットワーク展開により Remy International では、すべてのサイトで QoS (Quality of Service) やトラブルシューティングといった重要タスクを実行するための、リアルタイムの統合コミュニケーションおよび最新のリモート マネージメントが実現することになります。

Remy International にとってコミュニケーションの改善は、すなわち生産性の向上を意味しています。今回のアップグレードにより、同社には CAD エンジニアのためのリアルタイム性能が備わりました。これによって、アンダーソン、韓国、ポーランドのデザイン センター間でプログラム ライセンスを共有することが可能になり、所有コストが抑えられます。また、現在 CAD データベースの複製が進められており、これが実現すれば、すべてのサイトのエンジニアが同時にプロダクト デザインにアクセスすることが可能になります。アップグレード以前、エンジニアたちはデザイン情報を Zip ディスクかテープ バックアップで保存し、発送には 2 日を要していました。ネルソン氏によると、自動車部品は利益幅がきわめて薄いことから、生産効率の向上は Remy International にとってきわめて大きな意味を持つということです。

「小さな節約の積み重ねが大切なのです」とネルソン氏は言います。

また今回のアップグレードによって、月末決算の処理効率が大幅に改善される見込みです。世界各地の事業所が決算報告を郵送しているため、現在、決算処理には 2 週間かかっていますが、ネットワーク導入により、それを 3 日間に短縮したいと同社では考えています。

このようなアップグレードに要する費用は決して小額ではありませんが、新しいネットワークでは VoIP テレフォニーの運用も可能なことから、それだけの金額を払うだけの価値は十分にある、とネルソン氏は語ります。たとえば Remy International とメキシコの自社施設とを VoIP で接続した場合、毎月 2800 ドル以上のコストが削減できる、ということです。

Astar Air Cargo 社もまた、世界の事業所を結ぶためにシスコのネットワーキング技術への転換を図っている企業のひとつです。フロリダ州マイアミに本拠を置く Astar Air Cargo は、DHL 社の夜間配送のために 40 機の飛行機を運行しているほか、米軍に輸送機を貸し出して軍事活動にも協力しています。同社では現在、フレームリレーから、40 のサイトに最新の Cisco Integrated Services Router を配置した Cisco Multi-Protocol Label Switching (MPLS) ネットワークへの移行を進めているところです。

新しいネットワークに変えるメリットはいくつもある、と Astar Air Cargo の上級ネットワーク エンジニアであるトッド・シムズ(Todd Sims)氏は言います。通信インフラのアップグレードによって、モニタリングや、信頼性、スループットから、冗長性にいたるまで、非常に多くの管理・運用の機能が新たに加わり、今では Astar Air Cargo はアウトソーシングによるアプリケーションを社内で使用することもできるようになりました。

「シスコ ネットワークの最新技術のおかげで、多くのことを社内でこなせるようになり、今ではたとえ少人数でもこれらに対応できるという自信があります」とシムズ氏は言います。

Astar Air Cargo では、世界の事業所をひとつに結ぶために VoIP とテレビ会議のアプリケーションを導入し、より使いやすくなった新しいネットワークを最大限活用する予定です。シムズ氏はまた、新しいシスコ ネットワークによって QoS などの性能がかなり容易に実現できるようになった、とも語っています。

Astar Air Cargo はまた、シスコの新技術が自社の広範なネットワークに包括的なセキュリティをもたらしてくれることを期待しています。ウィルスやワームのネットワークへの侵入を防ぐために、Cisco Network Admission Control (NAC) 技術と Cisco Security Agent の導入を計画しているということです。そのような最新のセキュリティが配備されていると思うことで、シムズ氏も多少なりとも気が休まることでしょう。

「セキュリティを全体に行きわたらせることは容易ではありません」とシムズ氏は言います。「しかし、NAC を使ってコンピュータをリモートサイトで制御し、隔離できると思うと楽しみです」 Adventist Health System もまた、組織内のネットワーク性能を上げるためにシスコの MPLS 技術に期待をかけています。米国内の 10 州に 38 の病院を所有し、4 万 4000 人の社員を抱える Adventist Health System では、来年、既存のデータ ネットワークに音声機能を拡充する予定です。

「MPLS によって、今まで不可能だったことが可能になります。たとえば、業務と関係ないトラフィックを切り分けて、音声などのアプリケーション使用のための帯域幅を増やす、といったことができるのです」と Adventist Health System のネットワーク エンジニアであるチャールズ・ライリー(Charles Riley)氏は説明します。

「また Adventist Health System では、ワイヤレスの調査も継続して行っています。ワイヤレスはすでに私たちのネットワークの大きな構成要素となっていますが、重要な情報を正しい時間に正しい人物に届けるという点ではまだ不安を抱えているのです」

しかしワイヤレスにおける課題はあるものの、Adventist Health System のネットワーキングは一貫した信頼性に支えられています。

「私たちは医療提供者です。よって、ネットワークは最大限信頼できるものでなければなりません」とライリー氏は言います。「要件を満たすことはもちろん、ウィルスや、スパム、マルウェア(悪質なソフトウェア)など、ありとあらゆる攻撃に耐えうるネットワークの構築が不可欠になってきます」

IP ネットワーキング 技術導入の波は海上にまで広がっています。米国海軍では現在、船舶の操舵およびその他のシステムの稼動に IP ネットワークを利用しており、このことが船舶制御の集中化、および口述命令に頼る必要がある手動操作の削減に貢献しています。「3 分の 2 前進」と大声を上げていた時代はもう終わったのです。

ペンシルベニア州フィラデルフィアにある米海軍海上戦センター(Naval Surface Warfare Center)カーデロック部門のテスト エンジニアであるクリス・ストレイター(Chris Strater)氏は次のようなコメントを寄せています。「IP ネットワークへの移行は、占有技術使用の削減に向けた海軍の取り組みの一環です。何より重要なのは、IP ネットワーキングによってまったく新しい性能が海軍にもたらされ、船舶がデジタル テクノロジーによる自動化の恩恵を受けられるようになることでしょう」

特に現在開発中の自動ナビゲーション・システムには期待を寄せている、とストレイター氏は言います。このシステムは、電子化されたナビゲーション マップを利用することで、チャートをクリックするだけで航海の方向、速度、およびその他の情報をプロットすることができる、というものです。

「今や、コンピュータと、マウス、デジタル マッピング システムを使うだけで進路を設定でき、アプリケーションが IP ネットワークを通して情報をダイレクトに操舵システムに送ってくれるのです」

このようにシスコのIP 技術は、陸海を問わずあらゆる場所でよりよいコミュニケーションの方法を提供し続けています。

チャールズ・ウォルトナー : カリフォルニア州オークランド在住のフリーランス ジャーナリスト

▲Return to Top

お問い合わせ