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シスコ、アプリケーション指向のネットワーキング技術を発表

インテリジェント インフォメーション ネットワークの第 3 フェーズとして、ネットワークにインテリジェンスを組み込み、セキュアなアプリケーション コミュニケーションを実現します

2005 年 6 月 21 日、米ネバダ州ラスベガス(Networkers 2005)発

シスコシステムズは本日、ネットワークにインテリジェンスを付加する新技術「Cisco® Application-Oriented Networking (AON)」について明らかにしました。本技術によってネットワークは、ビジネス アプリケーションの伝える言葉を正確に理解し、より効率的かつ効果的なビジネス決定に対応できるようになります。

シスコの AON へのアプローチは、パケットレベルを超えて、ネットワーク内を流れるアプリケーション同士のメッセージ――商品発注、投資取引、出荷許可など――を読み取るという革新的な新技術に基づいています。AON によって、ネットワークはついにアプリケーションの言語を操るようになったのです。この新技術はシスコのインテリジェント インフォメーション ネットワーク(Intelligent Information Network)ビジョンをサポートするもので、アプリケーション メッセージレベルのコミュニケーション、可視性、およびセキュリティをネットワークのファブリックに統合する、初のネットワーク組み込み型インテリジェント メッセージ ルーティング システムです。

「企業のネットワークは低機能なコミュニケーション サービスから高機能な企業神経システム(ENS : Enterprise Nervous System)へと進化しつつあり、それに伴い、アプリケーション デザインと IT 管理プラクティスが根本から変わりはじめています。従来のアーキテクチャでは、インテリジェント アプリケーション システムは、低機能の『無能な』ネットワークを通して通信を行っていました。これに対して ENS ベースのアーキテクチャでは、アプリケーションと同等のインテリジェンスがネットワークに備わっています。メッセージのトランスフォームとリダイレクトを行い、必要に応じて他のサービスを提供することによって、ENS はアプリケーション システムからロジックを分離するのです」と Gartner 社の副社長兼特別研究員であるロイ・シュルテ(Roy Schulte)氏は説明します。

今日、企業の IT エグゼクティブたちは、ビジネス アプリケーションのセキュリティ向上、統合、最適化を実現し、生産性と競争力を上げるにはどうすればいいのかという課題に直面しています。費用がかさむその場しのぎのアプローチと違い、Cisco AON 技術ではインテリジェンスとネットワークを利用することで、急速に変化し続けるビジネス環境に向けたリアルタイムの可視性と即応性を提供します。

既存のネットワーク基盤を活用し、アプリケーションを変更する必要もないことから、Cisco AON 技術は投資保護にも大きく貢献します。また、ソフトウェアをカスタム開発したり大規模なシステム インテグレーションを行なったりする必要が減るため、コストと手間が低減され、アプリケーションの迅速な導入が可能になります。さらには、変更管理が改善し、規格への準拠も容易になります。

AON 製品の新ファミリー

Cisco AON 製品の新ファミリーによって、ビジネス アプリケーションとネットワークをひとつの統合システムとして利用できるようになります。本日発表されたのは、データ センター スイッチおよびブランチ オフィス ルーター用の Cisco AON モジュールです。

Cisco AON ファミリーは、ビジネス アプリケーションのメッセージレベルでの認識を可能にし、既存のパケットおよびコンテンツ認識型のシスコ製品を補完します。ベータ ユーザは試用結果に満足し、今後の業務プロセスの効率化に期待を寄せています。

「当社では、Financial Information Exchange (FIX) メッセージ――BT Radianz 社の顧客が株取引の発注に利用している金融サービス業界の標準プロトコル――の転送および配信を監視・報告するために、Cisco AON ソリューションを導入しました」と BT Radianz 社の CTO(最高技術責任者)であるブレナン・カーリー(Brennan Carley)氏は語ります。「企業にとって、ネットワーク ファイアウォールの向こうはこれまでずっと未開の地でした。向こう側にビジネスに影響を与えるような要因があったとしても、見ることはできなかったのです。本ソリューションを使うことでお客様は、FIX メッセージが会社を出発する様子を目で見て、取引相手のもとに到着するのを確認し、トランザクションが完了するまでの時間を知ることができるようになります。これによって、より詳細な情報を手にすることが可能になるのです」

包括的なライフサイクル サービスとサポート

Cisco AON の効果的な展開を加速させるために、シスコとその技術パートナーでは、お客様のビジネスと展開ライフサイクルの 6 つのフェーズ――準備、計画、設計、導入、運営、最適化――における技術要件に沿った、専用サービスのライフサイクル ポートフォリオを提供させていただきます。これは、今回の新しいソリューションのために特別にデザインされたものです。

業界リーダーとのコラボレーション

シスコの AON アプローチはまた、IBM や SAP といった業界リーダーとのコラボレーションに基づき展開されています。シスコとこれらの企業は、お客様がビジネス アプリケーションやビジネス プロセスをより適切に管理できるように、ネットワーク組み込み型のソリューションを通じて支援する、というビジョンを共有しています。

「IBM と シスコという業界をリードする 2 社が協力し合い、お客様の柔軟性の向上と、ビジネス ゴール達成のための IT インフラの使用を支援し、オンデマンド ビジネスの実現を目指して取り組んでいます」と IBM Software Group の WebSphere ジェネラル マネジャーであるロバート・ルブラン(Robert LeBlanc)氏は語っています。「AON 分野での両社の協業によって、WebSphere とシスコのお客様は、複雑さの軽減、IT の統合、およびパフォーマンスの向上のために、この最新アーキテクチャを利用することが可能になります」

「SAP では、Enterprise Services Architecture (ESA) をサポートする主要パートナーの 1 社であるシスコと共に、ESA と AON を統合し、企業のデータ センター、支社オフィス、および中小企業に向けたエンドツーエンドのソリューションを提供するための取り組みを続けています」と SAP 社、プラットフォーム エコシステム デベロップメントの執行副社長であるジョージ・パオリーニ(George Paolini)氏は語ります。「ESA と AON に、SAP のシンプルでありながらパワフルな中小企業向けソリューション「SAP Business One」を組み合わせることで、アプリケーション セキュリティの強化、アプリケーション展開の簡素化やさらなる統合の改善、ビジネス可視性の向上、およびネットワークベースのポリシー管理といった有益な顧客ベネフィットを、親会社やその関連子会社に提供できるようになるのです」

上述の 2 社以外にもシスコでは、EDS、SAIC、TIBCO Software、Verisign などの企業、および Actional、ConnecTerra、Contivo、CXO Systems、Infogain, ManTech、Trace Financial、TransactTools といった革新的なサービスやソフトウェアのプロバイダーと協力し合い、広範な Cisco AON ソリューションの提供を目指しています。また、Cisco AON パートナーに向けたサポート、トレーニング、テスト、認定、マーケティングのサービスのセットを開発し、コラボレーションの促進・維持に努めています。

インテリジェント インフォメーション ネットワークの展開

ネットワークのインテリジェンスを強化し、耐障害性と適応性に優れた通信のための統合フレームワークを構築することで、インテリジェント インフォメーション ネットワークを開発するという、シスコの 3 ~ 5 年にわたるビジョンがはじめて明らかにされたのは 2003 年のことでした。第 1 フェーズでネットワーク システムのビデオ、音声、データを統合。続く第 2 フェーズでは、ネットワーキング、ストレージ、サーバー、セキュリティの各サービスの仮想化を行いました。そして今日、AON 技術を使って、ビジネス アプリケーションのコミュニケーション、可視性、セキュリティを強化するインテリジェントなネットワークベース システムを構築するという第 3 フェーズが明らかにされます。

Cisco Application-Oriented Networking の詳細については www.cisco.com/go/AON をご参照ください。

シスコシステムズ社について

インターネット向けネットワーク機器ベンダーの世界最大手であるシスコシステムズ社(NASDAQ:CSCO)は、創業以来、技術革新に取り組み、業界でのリーダーシップを発揮し、企業としての社会的な責任を果たしてきた結果、今年創立20周年を迎えることができました。シスコに関するニュースや情報はwww.cisco.comをご覧ください。

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Cisco、Cisco Systems、Cisco Systemsのロゴは、米国ならびに諸外国における Cisco Systems, Inc. および関連会社の登録商標です。本文書に記載しているその他の商標の所有権は、所有企業各社にあります。

Cisco Application-Oriented Networking (AON) に対する業界サポート
Actional

「サービス指向アーキテクチャ(SOA)マネージメント ソリューション分野のリーダーとして、Actional ではシスコシステムズと協力し、ビジネス プロセスにおけるエンドツーエンドの可視性と管理性を提供していく所存です。エンタープライズレベルの管理の場合、Actional 技術を使うことにより Cisco AON 上を流れる情報が SOA 内の他のコンポネントと関連付けられ、動的に割り当てられます。これによって、よりセキュアで、可視性が高く、俊敏かつインテリジェントな SOA の開発が可能になります」

Actional 社長兼 CEO
トム・ライアン(Tom Ryan)氏

ConnecTerra

「無線自動識別(RFID)インフラストラクチャ ソフトウェアの大手サプライヤである ConnecTerra は、シスコシステムズと協力して、次世代ネットワークを中心にすえた RFID ソリューションを企業のお客様に提供させていただく予定です。Cisco AON 技術に対応可能なサイトで既存のインフラを有効利用することによって、ConnecTerra のお客様は、RFID デバイスにより収集され Cisco AON により提供される、安全で正確な情報を利用することができるようになります。また、最新のデバイス モニタリングとデバイス管理の機能を活かし、コストを抑えつつ、ビジネスの可視性を急速に向上させることが可能です」

ConnecTerra 創立者・社長・CEO
リンダ・ベルナルディ(Linda Bernardi)氏

Contivo

「自動データ統合ソリューションの大手プロバイダーである Contivo は、Contivo Vocabulary Management Solution (Contivo VMS) と Cisco AON との統合を目指し、シスコシステムズと協業を行っています。これらのソリューションを組み合わせることで、包括的でセマンティックな変更が可能になり、レガシー アプリケーションの統合や複数の垂直市場への標準の導入といった重要な課題にも対処できます。両社のコラボレーションによってお客様は、管理・所有コストを抑えつつ、メッセージレベルのコミュニケーション、可視性、セキュリティなどの Cisco AON の機能を、ネットワーク ベースの汎用ソリューション上でご利用いただけるようになります」

「Contivo がシスコと協業を始めて数年が経ちました。このたび、お客様とパートナー様にコストおよびリスクの低減を確信していただける Cisco AON ソリューションをお届けできることを光栄に思っています」

Contivo CEO
キース・フィンゴールド(Keith Fiengold)氏

CXO Systems

「エンタープライズ向けのビジネスおよびリスクインテリジェンス ソフトウェアの大手ベンダーである CXO Systems は、シスコシステムズと協力して、さまざまな垂直市場に向けたニュークラスのリアルタイム リスクインテリジェンス ソリューションを開発しています。Cisco AON 技術を使うことで CXO Systems では、より正確な情報を自社の executive dashboard(管理用ポータル)で分析・表示することができ、ビジネスにおける可視性およびリアルタイムの意思決定を改善することが可能です。AON は、広範な適用が可能なメッセージレベルのコミュニケーション、セキュリティ、イベント キャプチャ、および可視性を提供するインテリジェント メッセージ ルーティング システムです。この AON によって管理・配信される、タイムリーでミッションクリティカルな情報を、CXO dashboard をお使いの企業のお客様にご活用いただきたいと考えています」

CXO Systems 社長兼 CEO
マルコム・フランク(Malcolm Frank)氏

EDS

「エンタープライズ ネットワークのエッジ部分における技術革新が、より効率的な情報管理方法のニーズを創出している、というのが EDS の考えです。お客様がこの情報量激増のメリットを享受することができるよう、当社ではシスコと連携して、世界レベルのセキュアなサービス グリッドの構築を行っています。また、シスコの AON インテリジェント メッセージ ルーティング システムについては、エンタープライズ ネットワークのエッジにおけるサービス配信を強化する革新的な技術だと捕らえています。現在は、当社インフラに AON 技術を導入することによって、エンタープライズにおける情報リソースのシームレスなフローがどのような形で実現するのか、という評価作業を行っているところです」

EDS CTO
スタン・アレクサンダー(Stan Alexander)氏

ManTech International Corporation

「連邦政府機関のお客様の中には機密性・安全性の高い環境で作業されている方も多く、安全でポリシーに準拠した方法での情報のアクセスおよび共有に対する新たな需要に対応しなければならないが、インフラのハードウェアやソフトウェアにコストはかけられない、といった現状があります。Cisco AON 技術を利用することで、ネットワーク全体でビジネス ポリシーのリアルタイム可視性が向上し、アプリケーション ポリシーの強化によってセキュリティが改善、また既存のアプリケーションを変更する必要がないことから大幅な投資保護が実現します。ManTech では、これらのメリットを新製品の AON Services Practice を通して迅速かつシームレスにご提供させていただく所存です」

ManTech International Corporation 社長兼 CEO
ロバート・A・コールマン(Robert A. Coleman)氏

TIBCO Software, Inc.

「TIBCO のエンタープライズ バックボーンをサービス インフラとして Cisco AON と共に導入することにより、リアルタイム メッセージング機能をネットワークにまで拡げ、情報と通信のユビキタス化を企業全体に行きわたらせる予定です。シスコとのコラボレーションにより、ネットワークをリアルタイムのビジネス情報の新たなソースとして使うことができるようになり、エンドツーエンドのビジネス プロセスの自動化が促進され、IT インフラの適応性、信頼性、および安全性が向上しました」

TIBCO ワールドワイド マーケティング担当副社長
ラム・メノン(Ram Menon)氏

TransactTools

「金融業界のトランザクション接続管理エンタープライズ ソフトウェアの大手プロバイダーである TransactTools は、ネットワーク上でリアルタイムのトランザクション モニタリングと高性能なアプリケーション メッセージングを提供するために、シスコシステムズと共同で取り組んでいます。TransactTools では、IT インフラのネットワーク デバイス レベルでの適合性のあるメッセージレベル コミュニケーション、トランザクション可視性、およびハイリスクな金融トランザクションのポリシー強化を実現するために、Cisco AON フレームワークを採用する予定です。この最強のコラボレーションは、お客様にとって、ミッションクリティカルなトランザクション管理に向けた、次世代の高性能エンタープライズ インフラストラクチャの象徴と言えるでしょう」

TransactTools 社長兼 CEO
サム・ジョンソン(Sam Johnson)氏

VeriSign

「VeriSign と Cisco AON 製品ファミリーの相互運用によって、ネットワークにおける VeriSign Managed PKI Service のシームレスな展開と管理が可能になります。悪質な行為からネットワークを守るための優れたセキュリティ ソリューションの必要性を認識する企業が増える中、MPKI と Cisco AON の統合により、エンドツーエンドのセキュリティ 対策を容易に展開できるようになることでしょう」

VeriSign, Inc. 認証サービス 担当副社長
マーク・グリフィス(Mark Griffiths)氏

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