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Pocono Medical Center、シスコのワイヤレス IP テレフォニーとデータ ソリューションを活用して、患者ケアを改善

2004 年 2 月 14 日

ステーシー・ウィリアムズ(Stacy Williams、News@Cisco)

概要

  • 1,200 名の職員を有する医療機関、Pocono Medical Center では、医療関係者が患者情報に即座にアクセスできるようにし、さらに医療担当者同士がより速く、より効率的にコミュニケーションを行えるようにして、患者ケアを改善したいという希望を持っていました。
  • データと音声を統合する、シスコのワイヤレス ソリューションの導入により、この病院の医療担当者は迅速なコミュニケーションが行えるようになったほか、最新の患者情報にも即座にアクセスできるようになっています。

従来、病院では患者情報を共有するのに紙のカルテに頼っていました。しかし、紙のカルテでは1 度に 1 人の医療担当者しか患者の記録を閲覧できず、最新の情報を踏まえたケアを連続的に行うことは困難になっていました。さらに、患者が病院内の他の科に移るたびに、何回も同じ情報を提示するように求められる場合もあります。

病院内の音声通信に関しては、医療担当者が中央にある有線の電話から呼び出されるのが普通でしたが、このプロセスにも限界がありました。たとえば、医師が呼び出しに応答するまでに時間がかかってしまう場合があります。あるいは、医師が呼び出している人を特定できない場合もあります。

Pocono Medical Center では、病院全体を網羅する、シスコのワイヤレス データとIPテレフォニーのソリューション、ならびに電子医療記録システムにより、医療担当者は病院内のどこにいても、患者記録に安全にアクセスできるようになっています。また、音声とデータを集約させるシスコのソリューションにより、医療担当者たちはシスコのワイヤレス IP フォン「7920G」を使い、共通のワイヤレス インフラストラクチャ上で相互に対話ができるようにもなっており、より迅速、かつより効率的にコミュニケーションがとれています。

Pocono Medical Center にとって最大の成果は、患者ケアの質が大幅に向上したことでしょう。いつでも、どこからでも医師が患者の検査結果や他の重要なデータを閲覧できるため、患者はあまり待たされることなく適切な治療を受けられるのです。

医療担当者は、それぞれが独自の内線電話番号を持っており、つねに「Cisco IP フォン」を携帯しているため、作業の分担が簡単にできるようになっています。このような機能性は、迅速なコミュニケーションが患者ケアの質や対応能力に多大な影響を及ぼす緊急治療室などでは、とりわけ大きな意味を持っています。

「当院で採用しているシスコのワイヤレス環境により、医療担当者は、院内のどこにいても、携帯の装置を使って患者情報を取り込むことができます。情報がシステムにアップロードされれば、病院内のあちこちに散在する、すべての医療担当者が同時に情報を入手できます。IP テレフォニーにより、スタッフは呼び出しにかかる時間を節約できるだけでなく、それぞれが『Cisco IP フォン』を携帯していますので、お互いに連絡し合い、迅速な情報交換ができるようになっています」と、Pocono Medical Center の副院長兼最高情報責任者のマリアン・モラン(Marian Moran)氏は話しています。

シスコのソリューションは、「Cisco Aironet」アクセス ポイントと「Cisco 7920」ワイヤレス IP フォンで構成されており、IP コンバージェンスにより、病院全体でワイヤレス データと音声の両方のやり取りができるようになっています。また、このワイヤレス ソリューションは既存のシスコ ネットワークを補完するものになっています。この医療機関がシスコを選んだのは、きわめて強固な信頼性とセキュリティが備わっているからでした。

「シスコのソリューションは、業界に類を見ないような稼働時間とセキュリティが実現されているため、我々にとって最良の選択でした。セキュリティのレベルは我々にとってきわめて大きな意味を持っているのです。特に 2005 年 4 月からは HIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)の順守義務が第 3 段階に入りますからね」とモラン氏は言います。

シスコのワイヤレス データと IP テレフォニーのソリューションを導入して以来、Pocono Medical Center では、音声とデータの統合を活用し、医療担当者のワークフローの簡素化と患者ケア改善を目的とした、数々の革新的なアプリケーションを投入しています。たとえば 2005 年 2 月には、新しい電子医療管理システムのパイロット テストが開始される予定です。このシステムでは、患者と薬の両方のデータ処理がバーコード化によって行われます。適切な患者に、適切な薬が、適切な時間に、適切な量、適切な管理で提供されているかどうかが、スキャンによって即座に確認されるのです。「我々の業界では、このような管理手法を『5 つの適切性(Five Rights)』と呼んでいますが、この管理も自動化され、患者の安全が保たれるようになるのです」と、モラン氏は話しています。

診察アプリケーションの導入が完了し、患者の安全が保証され、ケアの改善が実現したあと、同医療センターでは、ビジネス プロセスの自動化によって効率性を向上させるアプリケーションの配備を進める予定にしています。シスコのワイヤレス ソリューションは、とりわけ資材管理と在庫管理で効果を発揮すると期待されています。

シスコのワイヤレス ソリューションの導入によって業務の迅速化、および効率化が実現した主な理由としては、Power over Ethernet(PoE)の採用により、個々のコンセントやコードに依存することなく、「Aironet」アクセス ポイントでスイッチングとパワー供給を単一のユニットに集約できたことが挙げられます。PoE の採用により、実装までの時間が短縮されたほか、費用も削減されました。さらに、たえずスペース不足に悩んでいる病院環境では重大な要素となっている、空間要件も軽減されました。

シスコのワイヤレス ソリューションの維持は、全くトラブルなく、スタッフの増員も必要なく行われています。「ワイヤレス装置を増やし、可用性をおよそ 50 パーセント向上させました。同時に、シスコのシステムはとても扱いやすく、ネットワーク管理スタッフを増員する必要もありませんでした」とモラン氏は語っています。

Pocono Medical Center にとって、従来型のソリューションとワイヤレスのソリューションの両方における、シスコとの長期にわたる関係は充分意味を持ったものとなっています。2003 年、American Hospital Association(米国病院協会)の発行する機関誌「Hospitals and Health Networks」が、Pocono Health System に「Most Wired Award(最もネットワーク化が進んでいる医療機関-小規模および地域病院部門)」を授与しました。モラン氏はこの受賞を嬉しく思っていますが、それ以上にシスコのソリューションによって患者ケアのレベル向上が実現したことを誇りに思っています。「現在の当院は、プロセス中心主義ではなく、患者中心主義になっています。シスコの技術によってこのようなことが可能になったのです」と、モラン氏は言います。

ステーシー・ウィリアムズ:コロラド州フィプスバーグ在住のフリーランス ジャーナリスト

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