ワールドニュース

米国ニュース


ヒューストン・アストロズの本拠地ミニッツメイド パーク、シスコの Wi-Fi ソリューションを利用して観客に速報情報を提供

2005 年 1 月 6 日

ステーシー・ウィリアムズ(Stacy Williams、News@Cisco)

概要

野球ファンは、統計や詳細な選手情報などに絶えずアクセスしたいと望んでいますが、従来はこのような情報はテレビで観戦しているファンに提供されるだけでした。

ヒューストン・アストロズの本拠地であるミニッツメイド パーク(Minute Maid Park)では、ファンはシスコの Wi-Fi ソリューションを利用して Time Warner Cable 社が提供する、リアルタイムの最新情報にアクセスすることができます。

メジャーリーグ ベースボールのヒューストン・アストロズは、本拠地のミニッツメイド パークに足を運んだファンがより楽しく観戦でき、より情報通になれるような取り組みを進めています。シスコの Wi-Fi 技術ソリューションが Wide Area Management Services 社(WAMS)の協力によって導入され、Time Warner Cable 社によって運営および管理されるようになったため、ファンは 、Wi-Fi ラップトップや PDA を利用して、観戦している試合の情報をチェックできるようになりました。ファンは 、Time Warner Cable 社 が提供する高速オンラインの「Road Runner」サービスに加入するだけで、情報へのアクセスが可能になっています。

プロ野球では 1 シーズンに多くの試合を戦うため(162 試合)、試合数の少ないプロフットボール(16 試合)やプロバスケットボール(82 試合)に比べて、数年間にわたる統計が重要になってきます。統計により、現在調子の良いバッターは誰か、あるいは次打者をアウトにする確率が最も高いピッチャーは誰かというふうに、次のプレーを定量的および定性的に分析することもできます。フットボールやバスケットボールでは、ゲームプランや運、飛び抜けた実力を持った選手の存在が勝敗を左右しますが、プロ野球では統計が戦略策定に不可欠な要素となっています。

適切な情報を得ることにより、ファンはグラウンドで次に起る出来事を論理的に推測できるようになりますが、野球観戦の楽しみの半分はこのような予測を行うことにあります。もっとも、このようなタイプの詳細な分析やその他の随時更新型のデータは、元々はテレビで観戦しているファンのほうが多く閲覧できるようになっていました。

「球場の雰囲気が好きなので、私は球場での野球観戦が大好きです。しかし、これまではテレビで得られるような、試合に関するタイムリーな情報へのアクセスは諦めなければならないと思っていました。シスコの Wi-Fi ソリューションを導入すれば、このようなタイプの情報や分析をファンに提供できるようになり、結果的にファンのエクスペリエンスを向上させることができるのです」と、ヒューストン・アストロズの IT 担当ディレクター、ブラッド・ブーランド(Brad Bourland)氏は話しています。

将来的には、アプリケーションを通じて他のメジャーリーグの試合の模様の動画配信や、ファンがワイヤレス装置にスコアを記入することができる、デジタル スコアカードが実現することでしょう。また、多忙なファンが、スタンドで野球を観戦しながら e-メールのチェックやインターネットの閲覧もできるようになるでしょう。

シスコの Wi-Fi ソリューションの恩恵を受けるのはファンだけではありません。試合を取材するスポーツメディアは、締め切り時間に間に合うように、写真やビデオを安全かつ迅速に送信できるようになっています。また、セキュアなワイヤレス ネットワークで網羅されているミニッツメイド パークでは、球場内の公認フードショップやリテール ベンダーが、新しいアプリケーションを利用して食べ物の注文受付や在庫管理ができるようになっています。さらに、招待客の安全を守るためのセキュリティ システムのようなアプリケーションも利用可能です。

シスコの Wi-Fi ソリューションでは、100 台近くの「Cisco Aironet Access」が、球場のあちこちに戦略的に配置されています。ミニッツメイド パークとアストロズの場合では、多様なアプリケーションに対応できる、セキュアなワイヤレス ネットワークを構築することが当初より目的となっていました。ブーランド氏によれば、ヒューストンにある最大のホットスポットをはじめとして、全米でも最大規模のホットスポットを支えているシスコを選んだのは、今回のような大規模なプロジェクトでは当然であったそうです。アストロズでは、球団の有線ネットワークでも、ルーターやスイッチ、「Cisco PIX Security Appliance」などのシスコ機器を使用しています。

「さまざまな方法でシスコの Wi-Fi ソリューションを活用する予定です。シスコなら、有線とワイヤレスの両方に一貫して対応できますし、業界標準の技術を利用できますからね。シスコ機器の拡張性と安全性は実際に最高のレベルにあり、我々の要求に応えてくれるものはシスコにしかありませんでした」と、ブーランド氏は言います。

単に斬新であるだけでなく、シスコの Wi-Fi ソリューションは、アストロズおよびミニッツメイド パークのビジネスにも貢献しています。ファンが利用する加入者サービスの収益だけでなく、球場側では、フードショップやリテール ベンダーの収益も向上すると予想しています。また、球場内のホットスポットは週 7 日、1 日 24 時間利用可能ですので、コンサートなどのイベントで、ベンダーやプロモーターなど、スタジアムへの来場者との交流が必要な人々もシスコの Wi-Fi ソリューションを利用することができます。さらに球場では、インフラストラクチャがすでに構築されているため、球場警備などのサービスに対する費用も削減できると考えています。

「我々は1 つの組織として、技術が主要な差別化要因であり、技術によって物事をより速く、より上手く、より安価に、より効果的に行なうことができ、また、ファンに他の球場では得られないサービスを提供できるのだと考えています。ただし、財務的な価値を見出せないのだとしたら、我々はシスコの Wi-Fi ソリューションを導入していなかったでしょう。市場においてワイヤレス装置の数が増え、それに対応するサービスがどんどん生まれているのを見て、我々はワイヤレスの導入は今しかないと判断しました」と、ブーランド氏は話しています。

ステーシー・ウィリアムズ:コロラド州フィプスバーグ在住のフリーランス ジャーナリスト。

▲Return to Top

お問い合わせ