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CTBR、シスコの技術で音声とデータ ネットワークを統合

技術配備の成功で、戦略プラニングの重要性を立証

2005年1 月 26 日

はじめに

厳しい規制を受けている製薬およびバイオテクノロジーの業界で、臨床前研究とラボラトリー サポート サービスの提供を行っている CTBR Bio-Research 社では、カスタマーに最新の科学レポートを提供するためには、信頼性の高い、革新的なアプローチをとらなければならないと痛感しています。

モントリオールに本社を置くこの会社では、自社のネットワークおよび、アナログと IP のテレフォニーが混在しているシステムを変え、急速な成長に対応できる態勢を構築しておく必要があることが明らかになっていました。そこで、シスコシステムズとパートナーの NexInnovations 社に、同社のネットワークを再構築し、「Cisco IP Communications」システムで全社を統一するように依頼しました。

「Cisco®Advanced Services」チームが CTBR と協力し、統合型コミュニケーション ネットワークを対象とした、戦略的なライフサイクル サービス/サポート アプローチを設定しました。この施策では、新しい技術の初期のプラニングや、設計から実装、および運用に至るまでのすべてが網羅されています。

ビジネスにおける課題

CTBR は IP テレフォニーを早期に導入した企業であり、1999 年には初めて「Cisco IP フォン」を導入しています。ただし、既存のアナログ システムを含めて 2 つのネットワークを維持するのはきわめて困難になっており、企業の成長力を抑制する要素ともなっていました。

2003 年 6 月、CTBR はシスコの協力を得て、単一の電話ネットワークによって組織を一体化させるための包括的な戦略をまとめました。CTBR では、シスコの「Cisco IP Communications」が、同社の急速な拡大に対処できる最良のソリューションであると考えていました。CTBR のインフラストラクチャ マネージャーであるサイモン・レーン(Simon Lane)氏の説明によると、そのような事情とともに、CTBR では今後の成長に対応するために、データ ネットワークを完全に再構築する必要もありました。

ビジョンを実現させるために、CTBR は「Cisco Advanced Services」を採用して、専門家のアドバイスを受けることにしました。CTBR との何回もの打ちあわせの後、シスコは同社のライフサイクル サービス/サポート アプローチを通じて、ネットワークの設計からテスト、実用に至るまでのステップを網羅した実装プランを作成しました。シスコのライフサイクル アプローチにより、企業は、ブループリントの段階からその時々の調整作業やメンテナンス、最適化に至るあらゆる段階で支援を受けることができ、技術インフラストラクチャを有効に利用することができます。

ソリューション

CTBR のネットワーク見直し計画には、統合型の「IP Communications」システムの導入だけでなく、新しいサーバ ルームの設置や、同社のキャンパス内にある多くの建物のケーブルの再配線も含まれていました。現在、CTBR は 9 つの建物を所有していますが、2005 年末までに建物をさらに 2 つ増やす予定にしています。新しい建物の使用が始まると、「Cisco IP フォン」の総設置台数は、およそ 1,000 台から 1,400 台に増える見込みです。

CTBR のネットワークは、キャンパスの各所に配備された「Cisco Catalyst 4506」コア スイッチおよび「Cisco Catalyst 3548」ディストリビューション スイッチで構成されているほか、同社の 2 つの建物にはアナログ回線での緊急通報に対応するため「Cisco VG 248」アナログ フォン ゲートウェイも設置されています。さらに、ワイヤレス アクセス ポイントも 2 基設置され、ワイヤレス IP フォンが接続できるようになっています。

新しいネットワーク環境に対する CTBR の主要な評価基準の中でも、統合性や管理の簡単さ、操作の単純さ、一体化された機能といった要素が、IP テレフォニー、およびデータ ネットワーキングの両方の分野で重視されている、と CTBR の IT 担当ディレクターである、モニーク・マクレメンス(Monique McClemens)氏は話しています。

「シスコの技術を利用すれば、電話とネットワークを一元管理できるようになるのです」と、マクレメンス氏は説明しています。さらに、CTBR が業務を行っている分野の規制環境の厳しさは、新しいネットワークの設計と、関連するサポート サービスにおいて第一に重視されるべき点でした。「セキュリティと冗長性に関しては、とても具体的なネットワーキング要件がいくつかあり、これらの要件を満たさなければなりませんでした。シスコのチームも、最初にやって来たときは、規制環境の複雑さをあまり認識していませんでした。シスコの名声を保つために、チームの人々はとてもうまく要件に対応しましたし、私たちの要件が確実に満たされるように、最善を尽くしてくれたのです。チームは見事な仕事をしてくれました」

実装パートナーにして「Cisco ゴールド パートナー」でもある NexInnovations より、モントリオールのダウンタウンにある同社のテスト ラボの使用許可を受けていたため、CTBR の新しいネットワーキング コンポーネントの配備はオフサイトで進めることができました。そのおかげでネットワークを迅速かつ円滑に配備できた、とマクレメンス氏は話しています。プロジェクトの成功を決定づけた大きな要因としては、プラニングが挙げられています。「とても素晴らしいプラニングと堅実なプロジェクト遂行指針が成功の秘訣でした」と、マクレメンス氏は言います。プラニングの段階では、およそ 8 ヶ月をかけて事前作業が行われましたが、ネットワークの配備そのものには 1 ヶ月もかからなかったそうです。

「良いプロジェクトの見本のようなものでした。全体の時間の 90 パーセントをプラニングに割き、『作業』そのものにかける時間を 10 パーセントにしたのが正解でした。結果的に、後になって作業をやり直す必要が全くありませんでした」と、レーン氏は話しています。

NexInnovations のプロフェッショナル サービス ディレクターであるジャン・ピエール ・ソーベ(Jean-Pierre Sauvé)氏によれば、CTRBとシスコ、NexInnovations のシニアクラスのチーム メンバーが参加した毎週のミーティングがあったおかげで、プラニング、およびテストの段階で浮かび上がってきた問題に積極的に対処できたそうです。新しいネットワークは現在機能しており(2004 年夏時点)、NexInnovations が実装後のサポートを行っています。

ビジネスにおける成果

IP コミュニケーション実装における最初の成功が立証された実例の 1 つは、ネットワークの切り替えが何の問題もなく、CTBR の IT サービス部門のメンバーの中にも気付かない人がいるうちに行われたことでした。「機能停止という事態は、基本的に全くありませんでした。プロジェクトは本当にうまく行きました」と、レーン氏は話しています。

新しい「Cisco IP Communications」システムにより、最大で月間 3 万ドルの費用節約も可能になりました。レーン氏によれば、より重要なのは、新しいネットワーク環境により CTBR が将来の成長に対応できるようになったことだそうです。ネットワークの冗長性には、従来には無かった一定の信頼性を保てるようになり、これはCTBR のような科学研究機関にとってきわめて重要である、とレーン氏は話しています。

「最も誇りに思っているのは、あらゆるレポートの 99 パーセントがオンタイムで提供されているという点です。このような数字を実現するためには、信頼できる、復元力のあるネットワークが不可欠です。システム全体の基盤ですからね。当社は週に 7 日、1 日 24 時間活動しています。冗長性を求めたのは、システムをダウンさせるわけにはいかないからでした」

マクレメンス氏とレーン氏は、実装が成功した要因は戦略的なプラニングとチームワークにあるとしています。「シスコ、NexInnovations と当社のチームのコラボレーションが、プロジェクト成功の主要要素となっていました。プラニング、テストから実装に至るまで、チームが相互に連携していたため、統合型の通信ネットワークへの移行を円滑に行うことができました」と、マクレメンス氏は説明しています。

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