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シスコの発表に見る、サービス プロバイダー向け IP 次世代ネットワークの進展

2004 年 12 月 5 日、米カリフォルニア州サンノゼ(SAN JOSE, Calif.)発


シスコシステムズは、サービス プロバイダーを対象に、技術革新およびビジネスの成功に向けた継続的な取り組みを進めてきました。シスコシステムズでは、サービス プロバイダーが、採算性の高い、豊富なサービスを実装した、柔軟な IP 次世代ネットワーク(IP Next-Generation Network; IP NGN)へ移行するのを支援する新製品や提携に関する重要な発表を何度か行なってきました。IP NGN は、世界中のサービス プロバイダーにとって、現在および将来のサービスを提供していくために不可欠であり、インフラストラクチャの効率を向上させるとともに、事業者が長期的な成功を収めるために必要な付加価値ネットワークとサービス制御を実現します。

「Cisco IP NGN」アーキテクチャは、次に示す 3 つのコンバージェンス領域を主な対象としており、現在、すでにサービス プロバイダーのネットワークに配備され、高い評価を得ています。

  • ネットワーク コンバージェンス - さまざまなタイプのネットワークをより効率的で、費用効果の高い、共通のインフラストラクチャ上に集約(コンバージ)することができます。
  • サービス コンバージェンス(「移動通信時のトリプル プレー」) - 有線およびワイヤレスのコンバージェンスを実現し、効率的かつ採算性の高い方法で音声、動画、データおよびモビリティのサービスを提供することにより、アプリケーションの増加や加入者レベルでのインテリジェントなサービス制御に対応します。
  • アプリケーション コンバージェンス - 新しい機能やエンド ユーザー装置を増やすことにより、事業者が新しいサービスを実現する可能性を大幅に増大させます。

シスコでは、ネットワークとサービスという 2 つの主要コンバージェンス領域への取り組みを強化しています。これは、技術構築、買収および提携によってお客様の成功に寄与するというシスコの戦略を反映したものとなっています。

ネットワーク コンバージェンス:

プロバイダーでは、各サービスごとに複数のネットワークを配備/管理/保守するという方式から、単一の IP/Multiprotocol Label Switching(MPLS; マルチプロトコル ラベル スイッチング)ベースのネットワークであらゆるサービスを提供する方式への移行が進んでいます。シスコは、ネットワーク コンバージェンスを推進し、お客様のインフラストラクチャ費用の大幅な削減を可能にする革新的な技術によって業界をリードしています。シスコのこうした取り組みに関する、最近の事例を以下にご紹介します。

  • シスコは本日、世界中のさまざまな通信事業者や研究開発機関が、IP 次世代ネットワークのコアを構築するために「Cisco CRS-1」キャリア ルーティング システムの配備を進めている、と発表しました。シスコはまた、「Cisco CRS-1」の製品ファミリーを拡大し、「Cisco CRS-1 8 スロット シングル シェルフ システム」を新たに投入する、と発表しました。「Cisco CRS-1」は、ソフトバンク BB 社(Yahoo ブロードバンドのプロバイダー)のような通信サービス プロバイダー、および日本の国立情報学研究所や米国ピッツバーグの Supercomputing Center のような国家規模の研究ネットワークにおける、継続的なシステム運用、サービスの柔軟な提供およびシステム寿命の延長の実現を目的として設計された、独創的なキャリア ルーティング システムです。この「Cisco CRS-1」は、Telecom Italia 社やその他 14 の世界的な大手サービス プロバイダーにおいても、さまざまなステージで試験導入されています。この発表に関する詳しい情報は、http://newsroom.cisco.com/dlls/2004/prod_120604b.htmlでご覧いただけます。
  • 富士通株式会社(以下富士通)とシスコは、ルータおよびスイッチ分野での戦略提携を結び、サービス プロバイダーやエンタープライズにおける先進的な IP (インターネット プロトコル)ネットワークの構築を支援することを発表しました。この提携で、富士通とシスコは、ハイエンド ルータの共同開発、ルーティングおよびスイッチング分野における将来的な協力関係の策定、継続的な品質改善およびサポート/サービスの強化に向けた協同に取り組みます。この新たな提携には、日本での GTM(go-to-market)活動や顧客対応に関する戦略の共同実施も織り込まれています。この発表に関する詳しい情報は、http://newsroom.cisco.com/dlls/2004/prod_120604c.htmlでご覧いただけます。
  • シスコはこのたび、China Telecom IP 次世代ネットワーク(通称「ChinaNet Next Carrying Network」または「CN2」)の企業向けネットワーク機器の主要プロバイダーに選定された、と発表しました。CN2 では、200 以上の都市を結び、全土の企業顧客にプレミアム サービスが提供される予定です。さらにシスコは、中国全土で企業が最も集中し、インターネット トラフィックのボリュームが最大規模に達している 6 つの省で、バックボーン ネットワーク用の機器の提供も行ないます。シスコは過去 6 か月で、光およびルーティング技術に関し、China Telecom 社より 10 億ドル相当以上の契約を獲得しています。
サービス コンバージェンス:

プロバイダーは、音声、動画、データ、モビリティのサービスを融合させた「移動時のトリプル プレー」を提供するための取り組みを進めています。真の意味でのサービス コンバージェンスを実現するには、プロバイダーは、さまざまなアクセス メディアを対象にサービスの運営、課金および管理を行なう必要があります。シスコおよびシスコのパートナー企業は、オープンな「Service Exchange」フレームワークの開発を進めています。このフレームワークにより、サービス プロバイダーでは、特定のタイプのアプリケーションのみに配備を制限することなく、カスタマー アクセスの向上および制御、ならびにIP サービスの使用が実現できます。以下に紹介するシスコの活動および発表は、サービス コンバージェンスを推進し、ネットワーク内により洗練されたインテリジェンスを統合しようとする、シスコの取り組みを立証するものとなっています。

  • 先ごろの P-Cube 社の買収により、シスコでは、加入者レベルおよびアプリケーション レベルでオーバーレイされたインテリジェンス、ならびに既存の IP ネットワーク上での制御を実現するサービス制御ソリューションを提供できるようになります。ネットワーク インフラストラクチャに組み込まれたサービス制御技術により、通信事業者は、既存および新規アプリケーションの分析/管理/制御、加入者レベルおよびアプリケーション レベルのセキュリティ、多様な価格設定、アプリケーション レベルのサービス品質(QoS)、コンテンツ タイプおよび加入者ベースのトランザクション追跡が可能になります。シスコは、こうした機能を実現するためのハードウェア製品として、サービス コントロール エンジン「Cisco SCE 1000」および「Cisco SCE 2000」の 2 製品を用意しています。
  • 「Service Exchange」フレームワーク推進の一環として、シスコは先日、SIP(セッション イニシエーション プロトコル)ベース ソリューションの大手デベロッパーである dynamicsoft 社を買収しました。この買収は、最新の IP 技術を使用した音声、データ、マルチメディアのサービスをブロードバンド アクセス ネットワークを介して提供することにより、ネットワーク運営事業者の新たな収益源の獲得を支援するという、シスコの姿勢が強く示されたものでした。dynamicsoft 社の技術を統合することにより、シスコでは、単一の装置を介したユーザーへのコンタクトを可能にする、SIP ベースのさまざまな統合型通信サービス-電話、携帯電話、電子メール、インスタント メッセージング-をサービス プロバイダーが提供できるよう、さらに支援を強化します。dynamicsoft 社の技術ポートフォリオとシスコのソフトスイッチ ベースのソリューションとの融合により、ワイヤレスおよび有線のサービス プロバイダーは、音声動画、メッセージング、在席確認等をはじめとするさまざまなリアルタイム機能を利用し、加入者レベルの IP コミュニケーション サービスを迅速に開発および配備できるようになります。現在、この製品は一次顧客対応で使用されており、1 日に数百万のトランザクションを処理しています。

「世界中のプロバイダーにとって、ネットワークを構築する目的は収益源の開拓であり、データの処理ではないのです。単に伝送能力や接続性に基づいたネットワーク エクスペリエンスではなく、アプリケーションやネットワークがシームレスな方法でリンクされたネットワーク エクスペリエンスが中心に据えられた新しいサービスによって収益を生み出すという点で、シスコの『IP NGN』のアーキテクチャとビジョンは、事業者としての目標を達成したいと考えているプロバイダーにとって魅力的なモデルとなっています。IP 技術導入にあたっての動機にはこの点が必ず存在し、また、大部分の設備投資の裏付けともなっています。シスコの深い洞察とリーダーシップが発揮された例といえます」業界分析およびコンサルティングを行なう CIMI 社の社長であるトム ノル(Tom Nolle)氏は以上のように述べています。

「今後構築される IP 次世代ネットワークにお客様が求めるのは、複数レイヤでのコンバージェンスのほか、運営経費の削減、収益機会の拡大、カスタマー ロイヤリティーの向上を実現する技術革新です。シスコの継続的な取り組み、リーダーシップ、および技術革新により、サービス プロバイダーはコンバージェンスによるさまざまなメリットを享受できるようになり、最終的には戦略目標の達成も可能になります」と、シスコシステムズのワールドワイド サービス プロバイダー担当上級副社長カルロス ドミンゲス(Carlos Dominguez)は述べています。

Worldwide Analyst Conference における、シスコのルーティング関連の発表に関する詳しい情報は、以下の Web サイトでご覧いただけます。wwac.cisco.com

シスコシステムズ社について

Cisco Systems, Inc.(NASDAQ: CSCO)は、インターネット/イントラネットの基盤となるネットワーク関連機器を提供する世界的なプロバイダです。シスコに関するニュースならびに関係資料は http://www.cisco.comでご覧いただけます。

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