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グェルフ大学、従来の電話システムに別れを告げ、Cisco IP Communications に移行

通信ネットワークを統合し、7,000 台の IP フォンと 12,000 のデータポートに対応

2004 年 11 月 2 日

グェルフ大学、未来の通信システムへの見事な切り替えを果たす。

本日、University of Guelph(グェルフ大学)は、1980 年代から同大学の電話サービスの大部分を管理してきた、大規模な Private Branch Exchange(PBX;構内交換機)の利用を取り止め、キャンパス内のあらゆる通信を集約する「Cisco IP Communications」システムに移行するための、3 年間の道程に終止符を打つことができました。音声および動画、データを統合したこのネットワークには、7,000 台以上の IP フォンと 12,000 以上のデータポートが装備されており、カナダで最大規模の IP テレフォニー ネットワークとなっています。

グェルフ大学の IT 開発、コンピューティングおよび通信サービス担当マネージャーであるケント パーシバル(Kent Percival)氏によれば、古い PBX との決別は、2001 年に策定された同大学の長期ビジョンを実現させるための、重要な一歩となるそうです。

「3 年前、情報技術産業は根本的な変化-つまり、従来のサーキットベースのテレフォニーから統合型の IP ベースの環境への移行-を遂げようとしているのだと認識するようになりました。従来の電話システムの寿命が近づいていたため、技術パートナーであるシスコシステムズの力を借り、『統合型通信ネットワーク』というビジョンを推進することにしました」と、パーシバル氏は話しています。

同大学の「統合型通信ネットワーク」は、老朽化した電話システムに代わるものとして設計されたものですが、音声および動画、データのトラフィックを単一のネットワーク上に統合できるため、従来の音声およびデータのサービスをはるかに上回る通信機能を発揮するようになるでしょう。

現時点のものでも十分意義があるのに、今後にさらなる期待ができるのです、とコンピューティングおよび通信サービス担当ディレクターのロン エルムズリー(Ron Elmslie)氏は言います。

「現在、我々は、音声および動画、データを単一のネットワークに集約させるという、実装計画の第一段階を終えたばかりです。今後数年間で、対象はインフラストラクチャからアプリケーションに移行します。言い換えれば、現在はネットワークの基盤そのものを底上げして、学生から研究者や教職員など、コミュニティ全体が恩恵を享受できるようにしているのです。学習チャネルの拡充やビジネス プロセスの改善、生産性の向上、運営経費の削減など、数えきれないほどの可能性が存在しています」と、エルムズリー氏は説明していました。

シスコシステムズ カナダの社長であるテリー ウォルッシュ(Terry Walsh)は、グェルフ大学の達成を次のように賞賛しています。「2000 年には、IP が通信の未来を拓くと考えるような先見性のある組織はそれほど多くはありませんでした。これまでの 3 年間、我々はグェルフ大学とともに、次世代通信ネットワークの構築に取り組んできました。現在、その時のビジョンと取り組みが功を奏し、グェルフ大学は教育だけでなく、技術の面でも先駆者となっています」

変革のとき

2000 年の初頭より、数多くの問題が従来の電話システムで発生するようになっていました。学内調査により、ビジネス ユニットの大多数が古い電話システムの使い勝手の悪さに不満を抱いていることが明らかになりました。さらに、学生数が急速に増えているなかで、古いシステムでは新しい居住施設や建物に対応できなくなっていました。最終的には、大学の環境がつねに変化しているため、電話機の「追加、移動および交換」を続けようとすれば、相当な費用が必要になることが判明しました。

「古い電話システムには、大学のビジネス上の問題を解決するための機能や柔軟性が備わっていませんでした。1995 年にデータ ネットワークの構築でシスコの協力を得て以来、本大学は 2 つの世代のネットワークの構築をシスコとともに行なってきました。シスコは信頼のおける技術アドバイザーであり、真の意味の統合型 IP コミュニケーション に関する極めて説得力のあるビジョンを持っています」と、パーシバル氏は話しています。

従来のテレフォニー サービスを越えるもの

「新しいシステムは、単なる新しい電話システム以上のものになっています。実際、現在では音声トラフィックも、堅牢で、ダイナミックかつセキュアなインフラストラクチャを通じて配信されるようになっています。音声と動画、データのアプリケーションを統合できるのは、グェルフ大学のような研究集約型の機関にとってはとても貴重なことなのです」と、パーシバル氏は言います。

IP ベースの新システムでは、大規模な PBX の代わりを小型サーバが務めるため、グェルフ大学ではスペース上の恩恵も生まれています。「Cisco IP Communications」システムに必要なスペースは従来のシステムのおよそ 1000 分の 1 に過ぎず、大学では災害復旧用のデータセンターを設置するためのスペースも確保できました。

グェルフ大学では、「Cisco IP Communications」システムを活用して次にすべきことを模索しているところですが、パーシバル氏自身は、ワイヤレス ネットワークの完全統合とユニファイド メッセージングが有力候補であると信じています。それ以外にも、現在、次のような統合サービスが検討されています。

  • 音声および動画、データを統合したミッションクリティカルなアプリケーションを使用することにより、研究コミュニティのコラボレーションを強化する。
  • マルチメディア通信の活用により、学習チャネルを拡充し、オンライン学習ツールを補充する。
  • 実習および研究に協力する関連カレッジとの関係を強化させ、助成プログラムの要件となっている数的条件を満たす。
  • モバイル スタッフが、統合型の音声通信ソフトウェアを使って、遠隔地からラップトップで電話サービスを利用できるようにする。
  • 主要なビジネス ユニットに IP ベースの分散型コンタクトセンターを新たに配備し、カスタマー サービスを向上させるとともに、代理機関の効率を引き上げる。

「結局、成功のために必要なのは、グェルフ大学においては情報技術が重要なインフラストラクチャ リソースである、という信念なのです。次世代の IP ネットワークの構築により、教育および研究を育む方法を根本的に改革できるようになるのです。つまり、可能性は無限であると言えるでしょうね」と、パーシバル氏は話していました。

時系列での推移
2000 年初頭 学内調査により、ビジネス ユニットの大多数が古い電話システムの使い勝手の悪さに不満を抱いていたことが明らかになる。
2001 年夏 660 床の学生寮で IPC をパイロット実装。
2001 年 10 月 学生寮でのパイロット実装は成功と判断。
2001 年 11 月 大学理事会で、IPC ネットワークをキャンパス規模に拡大させることを承認。
2002 年春 プロジェクト遂行のための予算を確保。
2002 年 - 2004 年 キャンパス ネットワークのアップグレードおよび再配線。
2002 年 9 月 IPC ネットワークに新たな学生寮を接続。キャンパス内の IP フォンの数は 1,200 台に。
2002 年 11 月 コンピューティングおよび通信担当部門が、完全移行を推進する「ビジネス ユニット」に。
2003 年夏 情報技術と電話サポートを IP ベースの単一のコンタクト センターに統合。
2004 年 2 月 IP フォンの全体配備を開始。
2004 年 10 月 すべての建物および部署で IPC への対応が完了。
2004 年 11 月 従来の構内交換機(PBX)を廃棄。
2004 年 11 月 - 12 月 「Cisco IPC」システムの配備(必要なスペースは従来の PBX の 1000 分の 1 )にともない、災害復旧用データセンターの設置が可能に。




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