ワールドニュース

米国ニュース


Novartis、次世代電話サービスと交信

チームワークで現行のシステムと将来のシステムの共存を実現

2004 年 10 月20 日

ニック レーデン(Nick Wreden、News@Cisco)

製薬業界のリーダーである Novartis では、新しい電話システムに移行するためには、確立されたシステムが必要だと考えていました。

先ごろ、Novartis では、ニュージャージー州イースト ハノーバーに新たに作られた研究施設におよそ 600 台の Cisco IPフォン を配備したほか、ニュージャージー州ケンブリッジの別の新施設にもおよそ 400 台の Cisco IP フォン を設置しました。新しい電話システムは高帯域で相互接続されているのはもちろん、250 億の売上を誇る同社の他の部署を結ぶ、現行の電話およびボイスメールのシステムとも密接に連携しています。

「インターネット テレフォニーは、現在および将来のビジネスで優位に立つための基盤となっています。当社ではすでに費用節約効果がでているほか、ビジネスの拡張やカスタマー サービスの向上に結びつく、面白いアイデアも出始めています」と、Novartis の通信担当ディレクターであるマーク シップマン(Marc Shipman)氏は話しています。

Novartis は、シスコの製品ライフサイクルにわたるサポートおよびサービスを活用しました。シスコのこのアプローチにより、企業は、設計段階から運営段階での微調整やメンテナンスにいたるまで常に支援を受けることができ、自社の技術インフラストラクチャが持つビジネス上の価値を最大限に発揮させることができます。

「当初は独力で  IP テレフォニーへの移行を進めようと考えましたが、もしそうしていたら、あまりに多くの費用と時間を費やしてしまっていたでしょう。『Cisco IP Communications』システムとシスコのライフサイクル サービスというアプローチがあったおかげで、短い期間で最大限の成功を収めることが可能になりました」とシップマン氏は言います。

IP テレフォニーに向けての取り組みは、コンサルティング会社による公平なベンダー評価から始まり、各社の製品ラインの成熟度や機能性、技術的な強さといった要因が審査されました。また、将来に特殊な機能性を付加する可能性のあるサードパーティーとベンダー各社との関係も調べられました。シップマン氏によれば、もっとも大切だったのは信頼性だったそうです。「ユーザーは、いつでも通話可能な電話機を求めていますからね」

シスコが主要な戦略ベンダーに選ばれたのは、企業向け配備における技術的専門性と経験を有していたからでした。新たに建てられる 2 つの建物を担当する建築家を交えてソリューションの戦略および設計を協議した後、2003 年に実際の配備がスタートしました。公共ネットワークと Novartis の企業ネットワークとの統合は問題なく進みました。現行のボイスメール システムと最新の電話システムを問題なく統合させるという最大の課題も、将来のシステム リリースにおいて対処されるべきいくつかの部分を除けば、「Cisco Advanced Services」によって完全に対応することができました。

Novartis は、サービスおよびサポートのライフサイクル全体を通じて、段階ごとに積極的に関与してきました。「基本的な要件ですね。プロジェクトが終了したときも、あらゆる知識と経験を Novartis に残しておきたいと考えていましたから」と、シップマン氏。

Novartis はシステムの移行に着手し、社員たちが新しい技術に戸惑わないように注意しながら、将来の進展にも対応できるようにしました。移行の初期段階では、3 つのアプリケーション-社内電話ディレクトリと世界時計、地域別天気レポート-が配備されましたが、ユーザーは、思いもしなかった恩恵を見出しました-8 行表示のスクリーンが付いた電話は、ダイアルした電話番号をすべて、間単に呼びだすことができるのです。社内向けのニュースレターの記事が新しい電話の機能性を次のように斬新に表現していました。「これはただの電話ではない、Web ブラウザでもあるのだ」

Novartis では、IP テレフォニーの導入は革新に向けての種まきであると考えていました。「我々は、ビジネスを変革し、より鋭敏になるために、IP テレフォニーをどのように活用すれば良いかというアイデアを社員のみなさんに出してもらいたいと考えています」と、シップマン氏は言います。アイデアはすでに寄せられていて、その中には 7,000 の販売代理店へのアクセス実現やコールセンターでの音声認識、テレコミューティングといったものも含まれています。

費用がシステム移行の主な理由というわけではありませんでしたが、Novartis ではすでに費用効果も現れています。これまでは、電話機の移動あるいは追加、交換(総称して、MAC)には 75 ドルの費用が必要でした。IP テレフォニーでは、イーストハノーバーの施設だけでも 2,000 台以上の MAC が大幅に簡素化されています。35 人の社員が新施設に移った際にも、社員は、カラーコードの結線図にしたがって自分で電話を配備することができました。計画されている新建物の建造費も、ケーブル敷設の費用軽減が 1 つの要因となり、抑制されています。テレコミューティングの社員が増えれば、オフィスの利用経費削減に繋がるだけでなく、費用そのものを回避できるようになるかもしれません。インターネット テレフォニーがビデオ会議や他の国際通話にも広く利用されるようになれば、なお一層の費用節約が期待できるでしょう。

シスコのライフサイクルにわたるサービスやサポートの中には、ソフトウェアの推奨リリースの連絡など、最適化や機能拡張のための継続的な活動も含まれています。Novartis では、あるオペレーティング システムのアップグレードを円滑に完了できたほか、第 4 四半期には他のオペレーティング システムのアップグレードも計画しています。現在、Novartis では、ラップトップや PC での通話とともに、Wi-Fi やビデオ電話も可能にする「Cisco IP SoftPhone」の導入を検討しています。

「我々はつねに新技術に対応してゆきたいだけでなく、社員に対して、『IP テレフォニーを活用して、能率的に仕事をしてもらいたい』というメッセージを伝えてゆきたいのです」と、シップマン氏。

Novartis では、新薬開発をはじめ、さまざまな活動が高度な機密事項となっていますので、当初の設計段階から、セキュリティがシステム移行する際の重要事項となっていました。IP での通話は、最新の暗号化機能が搭載された、セキュアなシスコのバーチャル プライベート ネットワーク(VPN)を経由して伝送されます。「ネットワークは当社のビジネスにとって不可欠のものです。ですから、当社では、ネットワークが可能なかぎり高いレベルで機能、運営および保護されるように努めています」と、シップマン氏は話しています。

ちょうど Novartis が最先端の薬品の開発を通じて生活の質を高めるのに貢献しているように、シスコでは、サービスおよびサポートを通じて最新の通信技術から得られるメリットをさらに向上させています。簡素化された、統合型の通信とライフサイクル サポートにより、Novartis では、より多くの費用を削減しながら、より迅速に成長できるようになっています。ライフサイクル サービスというアプローチにより、費用が削減できるだけでなく、Novartis では、増え続ける一方のビジネス上の要望に対しても素早く対応できるようになっているのです。

Novartis の成功は、生物医学分野への投資を長期的かつ適切にできるかどうかにかかっています。また、適切なパートナーと手を結び、インフラストラクチャへの投資を長期的かつ適切にできるかどうかも、成功に大きく関わってきます。「Voice over IP こそがテレフォニーの未来なのです。業界の成熟度は、コンバージド ネットワークをサポートできる程度にまでなっていますので、当社ではこれらの拡張機能を中心にしてビジネスを拡大させてゆきたいと考えています」と、シップマン氏は話していました。

ニック レーデンは、ジョージア州アトランタ在住のフリーランス ジャーナリスト。

▲Return to Top

お問い合わせ