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シスコのワイヤレス LAN ソリューション、ミシガン大学総合医療施設の患者ケア向上に貢献

2004 年 9 月 9 日

概要

ミシガン州アナーバーにある、ミシガン大学医療システム(UMHS)では、医師、医学生をはじめする医療現場に携わる人々は、患者情報にいつでも、どこからでもアクセスできるような環境を構築し、患者ケアを改善させたいと考えていました。

UMHS では、シスコのワイヤレス LAN(WLAN)ソリューションを採用することにしました。最大 700 基の「Cisco Aironet」アクセスポイントで構成された、このソリューションにより、患者ケアが改善できるだけでなく、厳重なセキュリティや合理的な管理も可能になるからです。

ステーシー ウィリアムズ(Stacy Williams、News@Cisco)

多くの医療専門家がそうであるように、ミシガン大学医療システム(UMHS)の医師や医学生も、PC に束縛されることなく、好きなときに、好きな場所から患者情報の入力や検索ができるようになって欲しいと考えていました。同時に、UMHS では、IT スタッフを増員せずに、セキュリティの強化および患者情報の保護といった施策を実施する必要がありました。

答えは、シスコのワイヤレス ローカルエリア ネットワーク(WLAN)にありました。現在、この WLAN は、3 つの病院、複数の専門クリニックおよびミシガン大学メディカル スクールで構成された、面積 450 万平方フィートの医療センターを網羅しています。

UMHS の運営および技術サービス担当ディレクターである、ジョー クリザ(Joe Kryza)氏によれば、およそ 1,000 台のワイヤレス装置が、現在、この医療センター内で使用されており、メディカル スクールにワイヤレス アクセスポイントが完全配備されるようになれば、装置の数はさらに大きく増えるそうです。同センターでは、およそ 50 の異なったソースから情報を収集し、統合的に表示できる、ブラウザベースの電子カルテ「CareWeb」が主要なアプリケーションとなっています。

日中、ほとんどの医師や管理スタッフはラップトップを使うようになっているので、結果的に生産性がかなり向上している、とクリザ氏は言います。現在では、スタッフは、e-メールのチェックや特定の書類の検索など、そのための時間をなかなかとれなかった活動も、自由な時間にカフェテリアや他の場所でできるようになっています。そのため、UMHS では、価格差が小さくなったときにほとんどのデスクトップをラップトップに置き換える計画も立てています。「ワイヤレスは、明らかに最適なネットワークになっていますね」と、クリザ氏は話しています。

今回の生産性の向上は、セキュリティを犠牲にせずに達成されています。ネットワークに配備されたファイヤウォール、VPN(バーチャル プライベート ネットワーク)、およびメディア アクセス管理ベースによる病院へのアクセス認証により、ネットワークが不正アクセスから保護されているのです。「ワイヤレス ネットワークでセキュリティを実現していますが、これは患者に対する我々の責任および連邦政府の定めるプライバシー要件を考えれば、重要なことでした」と、クリザ氏は言います。

新しいワイヤレス ネットワークでは、IT スタッフを増員せずに、新しい機能を利用できるようにもなっています。「CiscoWorks ワイヤレス LAN ソリューション エンジン(WLSE)」により、ネットワークの管理もシンプルになっています。また、IT スタッフを通じて新しいアクセスポイントの設定管理ができるようになっており、既存のアクセス ポイントへも変更を簡単に反映させることができますので、ミスも少なくなっています。さらに、テンプレートの活用により、アクセスポイントごとに設定をするのではなく、1 人で複数のアクセスポイントを同時に設定できますので、設定エラーの防止にも役立っています。

シスコ WLAN がこれまでもたらした効果とその普及度を評価し、UMHS の理事会では、デトロイト メトロポリタン エリアに散在している関連の 20 の地域医院に「Cisco Aironet 1200」シリーズ アクセスポイントを新たに配備する予定です。その結果、キャンパス施設にいるときと同じように、医師や他の医療現場の人々が、デスクトップ PC に向かわなくても、患者の診療記録データにアクセスできるようになります。

「医療担当者にモバイルな環境を提供できただけでなく、遠隔地のすべての診療室にデスクトップ コンピュータを設置し、それぞれをワイヤで繋ぐ費用が不要になりました」と、UMHS のネットワーク サービス マネージャーであるチャック シンガー(Chuck Singer)氏は話しています。

UMHS のワイヤレス LAN ソリューションでは、「Cisco Aironet」の技術が当然の選択でした。同メディカル センターの有線インフラストラクチャが、シスコの技術を中心として構成されているからです。2003 年 7 月、UMHS のネットワークは、20 ギガビット バックボーンと最新のシスコ技術を備えたものにアップグレードされました。この新しいネットワークには、「Cisco 6500」シリーズ ルータや、「Cisco 4500」、「Cisco 3750」、「Cisco 6500」の各シリーズのスイッチが配備されており、「Cisco Cluster Management Suite」ソフトウエアや、UMHS のあらゆる職員を対象としたトラフィックの優先順位付けといった、最新の機能およびサービスの実行が可能になっています。

「配備されているシスコの技術、およびシスコの製品およびサービスで培われてきた長年の経験を考慮すれば、ワイヤレスの選択としては、『Cisco Aironet』しかありませんでした」と、シンガー氏。

最終的には、他のベンダーがサポートしているのはワイヤレスのある特定の部分に限られているのに対して、シスコだけが、エンタープライズ規模のソリューション-数多くのアクセスポイントが配備されるネットワークに不可欠なもの-を提供できることが明らかになりました。「アクセスポイントが 900 を越えても管理ができるという、『CiscoWorks WLSE』の機能も、我々にとって好ましいものでした。おかげで、意思決定も簡単でした」とも、シンガー氏は話していました。

1850 年にメディカル スクールが開校されて以来、UMHS は、画期的な偉業や技術の進歩に数多く貢献してきました。この伝統は、シスコの最先端の WLAN ソリューションの導入というかたちで、今日も引き継がれているのです。

ステーシー ウィリアムズは、ユタ州ダッチジョン在住のフリーランス ジャーナリスト。

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