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シャンプレーン カレッジ、技術リーダーに相応しい、キャンパス規模のコンバージド IPC ネットワークを導入

2004 年 7 月 16 日 文:ジェニー カーレス(Jenny Carless、News@Cisco)

ほとんどの大学が学生にもっとも基本的な電話サービスしか提供していない現状において、バーモント州のシャンプレーン カレッジはまったく違うアプローチをとっています。同カレッジでは、キャンパス全体を網羅するインターネット プロトコル(IP)ネットワークを導入してキャンパス内の通信を新たなレベルに引き上げ、学生や教員、スタッフが最新の通信環境を利用できるようにしています。

1878 年創立のシャンプレーン カレッジは、私立の総合カレッジです。同カレッジには学部課程プログラムと職務資格認定プログラム、修士学位プログラムがあり、学生数はおよそ 1,650 人です。

シャンプレーンでは、革新的なプログラムを用意しているだけでなく、最先端の通信システム--大規模なオンライン プログラムやさまざまな技術カリキュラムだけにとどまらない、高等教育機関ではトップレベルの、キャンパス全体を網羅する IP 通信システム(IPC)-も導入しており、地域内の企業や学術機関のお手本となっています。

IPC でのリーダーシップ

時代遅れになった構内交換機(PBX)システムの代わりとなるものを模索していたとき、シャンプレーンでは、既存の光ファイバ ネットワークを活用しながら、最新のアプリケーションも導入したいという希望を抱いていました。「初期調査を終えた時点で、IP テレフォニー通信以外のものは考えられなくなっていました。我々が求めていたのは、アプリケーションとしては IP ネットワークでの音声通信、それからコンバージェンス(データの集約)、そして学生とのコミュニケーションを向上させる方法でした」と、最高情報責任者のポール デュシーニ(Dusini)氏は説明しています。  

シャンプレーン カレッジはいくつかのプロバイダーを検討しましたが、最終的には、データ通信におけるリーダーシップを理由として、シスコシステムズを選択しました。  

「コンバージェンスを行うには、強固なデータ インフラストラクチャが不可欠になります。この分野のリーダーであるシスコなら、将来に向けての選択肢の数も多くなるし、利用できるアプリケーションの数も増えるだろう、と考えていました」と、シャンプレーン カレッジの通信管理者のアーロン ビデット(Aaron Videtto)氏は話しています。

導入によって達成すべき目標
 

デュシーニ氏とビデット氏は、「Cisco IPC」の導入によって達成すべき目標をいくつか設定していました。以下に主なものを紹介しましょう。

  • 学生とのコミュニケーションの向上および効率化
  • きわめてダイナミックなキャンパス環境に対応できる柔軟性
  • 信頼できる 911 サービス(緊急通報システム)
  • ユニファイド メッセージング
  • 学生が最先端のビジネスレベル通信を経験できること

システムは、「Cisco IP フォン」や「改良型911 サービス」、「Cisco IP コンタクトセンター(IPCC)Express」、「Cisco Survivable Remote Site Telephony(SRST)」といった要素を中心として構成されています。

IP フォン
シャンプレーン カレッジは、キャンパス内の各所や学生寮の室内、大学事務所に、「Cisco IP フォン 7912G」や「7920G(ワイヤレス)」、「7935G」、「7970G」を 700 台以上設置しました。

改良型911 サービス(E911)
「寮に入っている学生がたくさんいますので、緊急通報は我々にとって切実な問題なのです」と、デュシーニ氏は言います。「E911」サービスは「Cisco IP フォン」を通じて提供されるもので、緊急サービスに対して通報者が電話している位置を-移動した場合も最新の位置を-自動的に知らせることができます。

Cisco IPCC Express
Cisco IPCC Express」には、呼び出しの順番や予想待ち時間などのメッセージを表示する機能が備えられています。「この機能によって、入学案内や学術的なアドバイスなど、多くのコールが集中する分野のカスタマー サービスが飛躍的に向上しています」と、ビデット氏は説明しています。

Cisco SRST
「Cisco SRST」の「Cisco IP フォン」へのフォールバック サポートにより、ローカルエリア ネットワークの接続が切断された場合でも、ルータが一時的にコール処理を行えるようになりますので、シャンプレーンでは衛星オフィスの設立が簡単にできるようになっています。「以前は、衛星オフィス設立の障害を考えただけでも、うんざりした気分になったものでした。今では、ほとんどなんの障害もなく、衛星オフィスを設立できるようになっています」と、ビデット氏は言います。

キャンパス内の通信を新たなレベルに

新しい IPC システムにより、シャンプレーン カレッジでは、情報の伝達が向上しただけでなく、学生がコミュニティーの状況をより高いレベルで認識できるようになっています。「Cisco IP フォン」により、柔軟性が向上し、移送費などの節約も可能になっています。  

「最近の学生は、キャンパスにやって来るやいなや、ネットワークの詳細について知りたがるようになっています。これが新世紀世代(2000 年に成人を迎えた人々)のライフスタイルであり、この世代の人々は即座に、かつシームレスに通信できることをなにより望んでいるのです」と、デュシーニ氏は言います。  

「我々は一歩先に踏み出し、今日のビジネス世界で行なわれているような通信を本校の学生たちが経験できるようにしました。卒業して就職したとき、他の人より有利になりますからね」  

「ビジネスの観点から見ても、本校の学内通信が新たなレベルに引き上げられました。カスタマー サービスが向上しましたし、システムの管理も簡単になりましたからね」と言うのは、ビデット氏。  

天候不良による休講の連絡から、随時行うキャンパス内の行事の発表や学生寮の付近で発見された怪しい人物に関する警報に至るまで、キャンパスの IPC システムにより、シャンプレーン カレッジではコミュニティー全体とのコミュニケーションを迅速で、良質なものにできています。  

「IP フォンの LCD ディスプレー上にメッセージを表示させることによって、本当に学生の注意を喚起できるようになっています」と、デュシーニ氏は話しています。

IP フォンは、配置転換の際にも時間と費用の節約に役立っています。「従来の PBX と現在の IP 電話を比較した場合、移動する際の費用および時間、不便さが IP 電話によって劇的に向上されています。電話のプラグを抜いて、新しいオフィスでもう一度プラグを差し込むだけで良いなんて、信じられないですよね」と、ビデット氏は言います。  

ビデット氏の試算によれば、IP ネットワークの導入前には、配置転換には 1 人当たり最低 2 時間の労働と、100 ドルの費用が必要になっていたそうです。  

「さらに、本校では、たった 1 つのネットワークで電話とデータの両方を管理できています。これまでは、データ転送のために光ファイバ ネットワークを管理し、音声のために銅線ケーブルを管理しなければなりませんでした」  

デュシーニ氏とビデット氏は、新しい通信インフラストラクチャは、将来に予想される拡張およびアップグレードの強固な基盤にもなる、と確信しています。

コンバージド ネットワークでは複数のオフィスへの拡張が容易になりますので、両氏は、通信ポータルとして「Cisco IP フォン」の LCD スクリーンをより積極的に活用する計画も立てています。  

ワイヤレスへの発展も、今後の重要なステップとなっています。「これは私の考えなのですが、サービスと柔軟性を向上させたいのに、なぜ職員をデスクに縛りつけているのでしょう?」と、デュシーニ氏は問いかけています。  

最近行った IPC の導入と将来の拡張計画により、今後もシャンプレーン カレッジは、地域内の企業や高等教育コミュニティーの両方にとってのロール モデルという立場を維持してゆくのでしょう。

ジェニー カーレスは、カリフォルニア州サンタクルーズを拠点とするフリーランス ライター。

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