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新しい経済の活力源となる技術、Cisco 7000 シリーズ ルータ

多面的な革新技術により、キャリアや企業でインターネット エイジの要望に対応

2004 年 5 月 4 日

ニック レーデン、News@Cisco

ほんの 10 年前なのに、ある主要新聞に掲載された記事の見出しが、まるで蒸気自動車のように古風に思えるようになっています。その記事の見出しは、「Pacific Bell と MCI もインターネット ブームに便乗」というものでした。

記事のなかのキャリアがインターネット サービスを開始するカギとなったのは、1993 年に初めて投入されたCisco® 7000 シリーズ ルータでした。Cisco アドバンスド ゲートウエイ サーバ(AGS)がインターネットに息吹を与えたとすれば、Cisco 7000 シリーズはインターネットに推進力を与えたと言えるでしょう。Cisco 7000 シリーズは、11 万パケット/秒の転送を実現し、たくさんのものを大幅に向上させてきました。たとえば、信頼性や可用性、実用性を向上させ、冗長な電源供給、ホットスワップ可能なラインカード、ならびにソフトウエアの画像を簡単にアップデートするためのフラッシュメモリ ベースのストレージといった機能を装備して欲しいという声に応えてきたのです。スピード以上に重要だったのは、ネットワーキングのさまざまな仕事をこなす、その能力でした。たとえば、初期の代表的な利用法は、企業のローカルエリア ネットワークと非同期転送モード(ATM)のセルスイッチング バックボーンとの接続でした。

Cisco 7000 シリーズは、競合の製品を 50 パーセント上回るその性能により、当初から傑出した存在となっていました。Cisco 7000 シリーズは、真の意味でのマルチプロトコル ルータで、Systems Network Architecture(SNA)やDECnet、Internetwork Packet Exchange(IPX)だけでなく、AppleTalk にも対応していましたが、インターネット プロトコル(IP)への対応がもっとも注目を集めました。まもなく、大方の予想通り、Cisco 7000 シリーズは「ネットワーク管理者の必需品」として、Network Computing の「Well-Connected Award」を受賞しました。

Cisco 7000 シリーズに組み込まれた、技術革新の 1 つとなっている Silicon Switching Engine(SSE) により、ハードウエアベースの柔軟なエンジンを経由しての高性能 IP 転送が可能になりました。SSE はリアルタイムでの運営に対応し、複数のインターフェイス プロセッサ間でトラフィックを 1 秒間に 25 万パケットの速度で転送しました。同時に、分離されたルート プロセッサが、最新のルーティング プロトコルの受け渡しといった、リアルタイムではない仕事を行っていました。柔軟に結合された、このマルチプロセッシング アーキテクチャには、再プログラミングを行って新しいプロトコルに対応する機能も装備されており、結果的に既存のネットワークが進化を果たし、急速に高まるトラフィック需要に対処できるようにしたのです。

Pacific Bell はカリフォルニア州の 10 の都市でインターネット アクセス サービスを開始しましたが、まもなく、他の地域のキャリアと同じように、サービスの向上を求めるカスタマーの声に応えるために悪戦苦闘するようになりました。たとえば、1994 年から 1995 年にかけて、AOL は 300 万人のサービス会員を獲得し、1995 年から 1996 年にかけても会員の増加は続きました。エンタープライズからの要望も活発になりました。インターネットやネットワーキング技術が、新しいビジネスの方法に影響を及ぼすようになっていたからです。企業はカスタマーとサプライチェーンとの関係をより緊密にし、さらに遠隔地にいる社員のプロジェクト参加や地域間の連携を向上させることで、グローバルな機会に対応できるような態勢を作り上げようとしていました。この時代の 1 つの象徴となるのが、1994 年にシスコが他に先駆けて行った、オンライン注文システムです。ケーブル製造業者も、ファースト イーサネットを契機として生まれた需要への対応に苦しんでいました。それからすぐ、Cisco 7000 シリーズ ルータは複数の大手のカスタマーに導入されたのを皮切りに、オフィスにおけるペーパークリップのようにどこにもあるものとなってゆきました。

インターネット アクセスへの需要が高まるにつれ、カスタマーはこれまで以上の速度と機能を求めるようになりました。そのような傾向に対応するために、1995 年、シスコは初のマルチギガビット バックプレーン ルータ、Cisco 7500 シリーズを投下しました。この新しいルータでは帯域幅容量が 4 倍に拡大され、ルート/スイッチ処理での冗長性が実現したほか、最大ポート密度も 2 倍になりました。Cisco 7500 シリーズは、高速スイッチングやギガビット LAN、光同期伝送網(SONET)技術など、ネットワークの機能性も大幅に向上しました。最終的に Cisco 7500 シリーズは、イーサネットやトークンリング、ファースト イーサネット、分散型ファイバ回線データ インターフェイス(FDDI)、高速シリアル インターフェイス、ATM、E1/T1 だけでなく、IBM チャネル アタッチメントをもサポートする、その多彩な機能によって企業環境の動力源となりました。スケーラブルなシステム帯域幅は2 ギガビット/秒(Gbps)を突破しましたが、これには革新的なエレメントをいくつも備えた、新たなマルチプロセッサ アーキテクチャが貢献しています。

最初のエレメントは、Cisco 7500 ルート/スイッチ プロセッサ(RSP)でした。高速の縮小命令セット コンピュータ(RISC) エンジンと、特定用途向け集積回路(ASIC)が使用された RSP により、ルートおよびスイッチ処理のスピードがアップしました。また、デュアル RSP の構成により、システムとアプリケーションの可用性が最大化されました。

もう 1 つの技術革新は、新たに導入されたバーサティル インターフェイス プロセッサ(VIP)カードでした。VIP は、インテリジェントなマルチレイヤ スイッチングを実現し、Cisco IOS® ソフトウエアを起動させることのできる、最初のルータ インターフェイス カードでした。RSP から送られたルーティング情報をもとにしてローカル スイッチングの方針を決定することにより、VIP カードのユーザーは、合計で 100 万パケット/秒以上のレートでパケットの切り替えができるようになりました。VIP カードのもう 1 つの重要な技術革新は、「モジュラー インターフェイス」というコンセプトでした。

最終的には、シスコシステムズ®は、Cisco 7000 シリーズのシングル CxBus の 4 倍の容量を実現する高速 CyBus を発表し、Cisco 7500 シリーズ ルータで最大 2.1 Gbps の帯域幅に対応できるようにしました。

Cisco 7500 シリーズは急速にカスタマーに浸透しました。Sprint は大量購入を行い、帯域幅密度の向上と新サービスを求めるカスタマーの声に応えました。その後すぐ、Yankee Group によれば、シスコのルータはインターネット バックボーン トラフィックの 80 パーセント以上を担うようになりました。

10 年前、Pacific Bell や MCI をはじめとする大手キャリアは、Cisco 7000 シリーズを新しい時代へ導いてくれる案内役だと見なしました。その時代はいまも続いていて、我々が世界中の同僚や友人たちと仕事をしたり、通信をしたり、コラボレートしたりする方法が刷新され、同時に画期的な起業活動も生まれています。今、シスコの装置が新たな機能や機会を生みだし、そして育んで行く、さらなる通信革命が我々の眼前に迫っています。これからの 2 週間、シスコシステムズが発表する、Cisco 7500 シリーズ ルータ以降もっとも壮大な技術革新の内容に、あなたのアンテナを張り巡らせてください。2004 年 5 月 25 日、シスコがまたも世界の通信を変えようとしていることがおわかりいただけるでしょう。

ニック レーデン:ジョージア州アトランタ在住のフリージャーナリスト

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