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シスコの新構想、アラブ首長国連邦におけるネットワーキング技術知識ベースの充実を目指す

2004年4月21日

ジェイソン デイン、News@Cisco

アラブ首長国連邦(UAE)では、シスコシステムズ®の2つの新構想により、情報通信技術(ICT)のスキル センターとしての潜在能力が飛躍的に向上しています。

2つの構想は、それぞれが優れた学習環境を提供する場を用意しており、最先端の研究を遂行するだけでなく、中東の次世代のネットワーク エンジニアを育成するという実務的な目標も掲げています。

最先端の研究という面では、シスコシステムズはアラブ首長国大学(UAEU)と共同で、同大学の情報技術学部内で進行中の優れた研究を表彰する「Excellence Award」という賞を設立しました。

「Cisco Systems Research Excellence Award」は、専門家で構成された審査委員会より、優れた研究を行っている教職員に毎年授与される予定です。

この賞により、ICTの最先端を学ぶ重要な場としての同大学の評価が一層高まっています。

UAEUの情報技術学部では、コンピュータ サイエンス、ソフトウエア エンジニアリング、コンピュータ エンジニアリング、ネットワーキング エンジニアリング、情報システム、情報セキュリティ、電子商取引という7つの履修プログラムが用意されています。

同学部の常勤スタッフは50人(講師やアドバイザー、エンジニアなども含む)で、今後数年間でその数を2倍に増やす予定です。また同学部では、毎年655名の学生が登録し、さまざまなコースを履修しています。

「Cisco Research Excellence Award」は、春の学期中に教職員1名に授与される予定です。2月に大学の教職員からの推薦によって候補者が選ばれ、産業および学術コミュニティの専門家で構成される選考委員会で受賞者が決定されます。

受賞者には、シスコから記念の盾とともに、助成金とネットワーキング機器が授与されます。

「Excellence Award」構想は、UAEの高等教育・科学研究大臣兼UAEU学長である、シェイク ナハヤン ビン マバラク アルナハヤン閣下によって明らかにされました。

「アラブ首長国大学は、もっとも総合的な学習と研究の機会を学生および教職員に提供するための取り組みを進めています。我々は、優れた研究のための新たな基準を確立しようというシスコの協力を歓迎しています」と、アルナハヤン閣下は言います。

UAEUの学務担当副学長補佐であるアリ アルノアイミ博士も、次のように話しています。「この賞は、当大学の情報技術学部で行われている研究のレベルが国際的に認知されていることを示すものであり、大学も我々も、シスコのサポートを心より感謝しています」

また、草の根レベルにおけるICTスキルへのサポートでは、アブダビおよびドバイにキャンパスを持つザイド大学と共同で、UAEの高校やキャンパスに「Ciscoネットワーキング アカデミー®」を展開させようという計画が進められています。

ネットワーキング アカデミーのプログラムは、教育的なWebベースのメディアリッチ コンテンツやオンラインでのテスト、学業トラッキング、インストラクターのトレーニングおよびサポート、ならびに実務用のラボラトリーで構成された、e-ラーニングのモデルが基礎となっています。

このプログラムは、学校やカレッジ、大学、職業訓練施設といった技術学習センターが運営あるいは協力を行います。「非営利」による運営が基本となっていますので、あらゆる金銭はアカデミーを通じてプログラムに再び費やされます。

シスコは、世界中でおよそ1万校のネットワーキング アカデミーを有し、150ヶ国で40万人以上の生徒が授業を受けています。

ザイド大学は、地域規模と地元規模の両方でネットワーキング アカデミーを運営しています。地域規模ではUAE各地の私立および公立の高校に参加を働きかけ、地元規模ではネットワーキング アカデミーのカリキュラムを実際に進めています。

ザイド大学では、プログラムの品質および水準を保つため、関連の学校を対象としてサポートおよびトレーニングも行っています。

地元規模のアカデミーにおいて、ザイド大学では同大学の学生もネットワーキング カリキュラムを受け、業界で高い評価を受けている「Cisco認定ネットワーク アソシエイト」(CCNA)の資格を得るための準備をしています。

このような活動に協力して、シスコは、ラボラトリーに必要な機器と、ネットワーキング アカデミーのカリキュラムを贈呈します。

シスコシステムズ ミドルイーストのゼネラル マネージャー、ガジ アタラーは、次のように述べています。「当社では、ザイド大学との提携を誇りに思っており、プログラムおよび生徒の皆さんが成功するためのお手伝いができるのを喜ばしく思っています」

「地域の産業ハブとしてのUAEの役割は、今後も衰えることなく大きくなるでしょう。適切な知識と豊かな経験を持つ、自国民で構成されたワークフォースは、拡大を続けるうえで不可欠なのです」

シスコシステムズ ヨーロッパ、ミドル イースト、およびアフリカの社長であるロバート ロイドは、UAEUのベンチャー活動を「ユニークで、成功が保証されたプロジェクト」と呼ぶとともに、次のように語っています。「研究活動は、ICT産業のバックボーンとなるものです」

「シスコでは、革新的技術による草の根レベルでのサポートや、国家間における情報格差(デジタル ディバイド)の是正を目的とした構想が数多くあります」

中東地域でシスコが参加するICT関連の教育構想には、学術研究と草の根レベルの両方のプロジェクトが加えられています。

たとえばヨルダンでは、シスコとUNIFEM(国連婦人開発基金)のジョイント ベンチャーがヨルダン教育省の協力を受け、ネットワーキング アカデミーを10校設立するプログラムを発足させました。これらのネットワーキング アカデミーでは、生徒の60パーセント以上を女性が占めています。

同様のプロジェクトとしては、ヘルス アカデミーの設立や ヨルダン教育構想などもあります。

中東は、昨年の「ITU Telecom World」でシスコと国際電気通信連合が発表した「インターネット トレーニング センター構想」の対象となっている地域でもあります。

ジェイソン デイン:スペイン バルセロナ在住のフリー ジャーナリスト

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