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ソブリン バンク、シスコのソリューションで顧客情報を安全に保護するワイヤレス ネットワークを構築

2004年4月14日

ステイシー ウィリアムズ、News@Cisco

概 要

  • 米国北東部の金融機関第3位のソブリン バンクは、お客様へのサービス、生産性、災害復旧機能を強化するため、ワイヤレス ネットワークの導入を希望していました。しかし同時に、ワイヤレス ネットワークのセキュリティについて懸念も持っていました。


  • シスコのワイヤレス ネットワーク ソリューションとCisco Wireless Security Suiteを導入、運用することで、ソブリン バンクは、お客様の大切な個人情報を安全に保護しながら、ワイヤレス化による生産性向上のメリットを享受することができました。

ソブリン バンクでは、ワイヤレス ネットワークによって、行員が場所を問わずにe-メールやウェブサイトに自由にアクセスしたり、行内アプリケーションのファイルを複数の会議室や執務室などで共有したりすることが可能になっています。「当行では、ワイヤレスを活用して行員をお客様にいっそう近づけることで、よりよいサービスの提供をめざしています」と、ソブリン バンクのネットワーク エンジニアリング担当マネージャ、ブラッド ライトマイヤー氏は述べています。

しかし、お客様の重要な資産情報の守秘性は、どこまで保たれているのでしょうか。ワイヤレス コミュニケーションのセキュリティは、ソブリン バンクのような金融機関にとって大きな懸念事項の一つです。規制機関や監査のルールによって個人口座のプライバシー保護が厳しくチェックされていることも、この問題をいっそう重要なものにしています。

ソブリン バンクでは、シスコのワイヤレス ネットワーク ソリューションとセキュリティ ソリューションを活用し、お客様の情報を守りながら、ワイヤレス化による生産性のメリットを享受しています。シスコのソリューションは、ワイヤレス信号が外部から傍受されたり、ワイヤレス リンクを使って行内のネットワークやアプリケーション、データベースへ不正アクセスが行われたりすることを防止するのに役立ちます。

ソブリン バンクがワイヤレス ネットワークを導入した目的は、場所や時間を問わない情報アクセスを通じてお客様のニーズにいっそう適ったサービスを実現することに加え、災害復旧機能を強化することにありました。ワイヤレス ネットワークがあれば、災害時に費用をかけてネットワークの配線を行わなくても、コントロール センターを任意の場所に設営することが可能です。

ソブリン バンクが6ヶ所の地域オフィスに設けたワイヤレス ソリューションは、Cisco Aironet 1200シリーズとAironet 350シリーズのアクセスポイントを合わせて25以上にもなります。また、5ヶ所のロケーションでは、Cisco Aironet 1400シリーズのワイヤレス ブリッジを利用したポイントツーポイント ネットワーキングが行われています。Cisco Wireless Security Suiteは、ソブリン バンクのワイヤレスLANWLAN)全体にエンタープライズ級のセキュリティ管理を実現しています。Cisco Aironet WLANインフラストラクチャの管理には、Cisco Structured Wireless-Aware Network (SWAN)のコンポーネントであるCiscoWorks Wireless LAN Solution Engine (WLSE)が採用されています。

Cisco SWANは、展開、モニタリング、管理、トラブルシューティング、セキュリティ、レポーティングをインテリジェントに処理する機能を持っています。ソブリン バンクは、未承認アクセスポイントの検知から、ソフトウェアの配信、アクセスポイントやブリッジの設定更新に至るまで、あらゆる管理業務をCisco SWANで処理することができます。

ライトマイヤー氏は、行員がネットワーク セキュリティへの影響に気付かないまま、使い勝手を良くしようとアクセスポイントを追加することがときどきあると述べています。従来は、こうした未承認のアクセスポイントを発見するのに、IT部門のスタッフが行内を歩き回って、信号を物理的に検出する必要がありました。しかし今は、Cisco SWANが未承認アクセスポイントを自動的に検出するようになり、同行が定めるセキュリティ ポリシーの執行が容易になりました。

さらに、シスコのセキュリティ ソリューションは、ワイヤレス信号の干渉発生源を突き止める作業にも利用されています。たとえば、ソブリン バンクに隣接する企業が、同行のワイヤレス通信レンジ内でアクセスポイントを設置するかもしれません。CiscoWorks WLSEは、単に干渉の発生を検知するだけでなく、ソブリン バンクがワイヤレスLANを拡張する場合には、アクセスポイント設置を正確にプランニングする支援ツールの役目を果たします。

ソブリン バンクの上級ネットワーク エンジニア、トッド ダークスハイド氏は、次のように述べています。「CiscoWorks WLSEのサイト サーベイ支援機能を利用すると、行内見取り図の画像を読み込んで、その上に三角測量の技法でCisco Aironetアクセスポイントを配置していくことが可能です。この機能を使うと、新しい場所にワイヤレス ネットワーク アクセスを展開する際、時間やコストを大幅に削減できます」

このサイト サーベイ機能は、プランニングされる個別のアクセスポイントごとに、最適なワイヤレス トランスミッタの出力とチャネル設定を決定する支援も行います。そして、既存のCisco Aironetアクセスポイントについては、送信半径を算出して、カバレッジの強化が必要と思われる地点を割り出すことができます。

ソブリン バンクでは、CiscoWorks WLSEがワイヤレス アクセスポイント管理の有益なツールであることが具体的に実証されました。ダークスハイド氏によると、CiscoWorks WLSEの導入で、アクセスポイントの設定やソフトウェアのレベルが一定の基準に保たれるよう管理するための時間とコストが節約できるようになったということです。「こうした削減効果は、ワイヤレス環境が当行の支店レベルにも拡大されるようになると、通常業務の効率化とワイヤレス アクセスの早期展開という2つの意味で、いっそう重要なものとなるでしょう」

Cisco Aironetアクセスポイントの設定情報は、CiscoWorks WLSEが定期的にモニタリングおよびレポーティングしており、ソブリン バンクの規制対応を容易にするとともに、監査においても良好な成績を上げることを可能にします。「当行では、アクセスポイントを定期的にチェックして、設定されたパラメータに変更がないことを確認しています。このことは、当行のセキュリティ対策監査における重要なポイントです。CiscoWorks WLSEのモニタリングとレポーティングの手法を利用した監査ルールへの対応がなければ、当行にワイヤレス技術を導入することはできなかったでしょう」と、ライトマイヤー氏は述べています。

これに加えて、ソブリン バンクでは、ワイヤレス ネットワークによって、スタッフの生産性向上や顧客対応の充実といったさまざまな効果が上がっています。災害復旧については、同行の技術スタッフが、ノートPCからワイヤレス ネットワークを使って各種のデータ アプリケーションにアクセスすることが可能になりました。さらに、CiscoワイヤレスIP Phoneを使用すれば、各スタッフの内線電話を災害復旧センターに移行して、お客様からの電話に引き続き対応することができます。

ソブリン バンクは、地域オフィスでのワイヤレス アクセスの導入成功を踏み台として、今後はワイヤレス アプリケーションを支店などのリテール バンキング拠点にも展開し、お客様へのサービスをさらに拡充する計画です。たとえば、ワイヤレス ネットワークへのアクセスを駆使すれば、各支店内でのモバイル性を高めたり、支店外の仮設店舗(キオスク)でハンドヘルド コンピュータを利用したサービスを提供したりすることも可能になるのです。

ステイシー ウィリアムズ:ユタ州ダッチジョン在住のフリー ジャーナリスト

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