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Ciscoのワイヤレス ソリューション、UCSFメディカル センターの患者ケア向上に貢献

シスコが提供するセキュリティ機能を積極的に活用

2004年4月1日

ステイシー ウィリアムズ、News@Cisco

概 要

  • U.S. News & World Reportが定めた米国のトップ10の医療機関に入るUCSFメディカル センターは、ワイヤレスを活用してモビリティと生産性を高めたいという希望がありました。

  • Ciscoゴールド パートナーのSBCが先頭に立って行ったパイロット テストのあと、この大手医療施設は、シスコのワイヤレス ソリューションを採用して患者ケアを向上させただけでなく、シスコの最新のセキュリティ機能を活用して患者情報の保護も行っています。

ワイヤレス技術を導入すると、どこからでも患者の病歴、検査結果、薬剤および保険の情報、医療リソースにアクセスできるので生産性とモビリティが向上しますが、同時にセキュリティのリスクもつきまといます。とりわけ、患者情報の機密性向上を義務づけた1996年の「医療保険と携行性と責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act: HIPAA)」では、ワイヤレス ネットワークのセキュリティが最優先事項とされています。

カリフォルニア州サンフランシスコのUCSFメディカル センターでは、シスコのワイヤレス ネットワークを採用して患者ケアを向上させただけでなく、シスコの最新のセキュリティ機能を活用して患者データの保護も行っています。

総合的なパイロット テストでは、専門のセキュリティ コンサルタントが同メディカル センターの救急治療室(ER)で「スニッファー」ツールを利用し、シスコのワイヤレス ネットワークのチェックも行いました。そのときCiscoゴールド パートナーのSBCが配備したワイヤレス ネットワークは、Cisco Aironet 1200シリーズ アクセス ポイントとCisco Aironet 350シリーズ クライアント アダプタ カードで構成されていました。

シスコの機器間を移動する、暗号化されたトラフィックはつねにセキュリティが保護され、HIPAAの要件にも完全に合致しました。その結果、セキュリティ コンサルタントは、最先端の医療センターにとってもっとも安全なソリューションとしてCisco Aironetを推奨しました。

「患者情報のセキュリティとプライバシーは、我々にとって最重要事項なのです」と、UCSFのネットワーク セキュリティ担当マネージャ、ビン グエン氏は言います。グエン氏によれば、パイロット テスト中に発揮された、シスコの認証プロトコルの比類なき性能が、UCSFがワイヤレス プラットフォームとしてCisco Aironetの導入を決めた主な理由となったそうです。

シスコは、ワイヤレス ネットワークに強力なセキュリティ機能を付加し、情報の保護が重要視される医療機関などの環境に適応できるようにしました。相互認証によって、正当な資格を持ったクライアントだけが、ワイヤレス アクセス ポイントを使用する資格および承認を得られるようにしました。また、ユーザごと、セッションごとのダイナミックな暗号キーは、伝送データの機密性を保護するために、定期的に自動変更されるようになっています。

Cisco Aironet 1200シリーズのセキュリティの厳正なテストとともに、UCSFのもう1つの優先事項は、イーサネットとローカル電源の両方でのインライン電力の供給でした。Cisco Aironet 1200シリーズのインライン電力を利用すれば、各ロケーションに電気を供給しなくても、施設内のあらゆる場所にワイヤレス アクセス ポイントを設置することができます。

「大きな展望を描いたところ、Cisco Aironet 1200ソリューション採用の大きな要因となったのは、セキュリティ アーキテクチャとインライン電力供給でした。シスコとは長い付き合いで、良い印象を抱いていましたので、シスコのワイヤレス システムを採用してもいいという考えはありました。1200アクセス ポイントの機能と性能が、決断を下す最後の一押しとなりました。大切なのは、患者のケアや機密保護に値札は付けられないということです。ワイヤレスの柔軟性とモビリティは、スタッフが患者のニーズに従来以上に注意を払えるという、直接的な効果をもたらすのです」と、グエン氏は話していました。

UCSFメディカル センターは、傘下のあらゆる病院で合計700台のCisco Aironet 1200シリーズのアクセス ポイントを設置する予定で、パイロット テスト用に他のワイヤレス プロバイダーが設置したネットワーキング機器との交換が進められています。また、メイン キャンパスでは、WLANがそれぞれ11階建ての2つのビルディングを網羅しており、ユーザは、ワイヤレス接続を切断されることなく、あるフロアから別のフロアに移動できるようになっています。

既存のバックボーンをアップグレードするために、UCSFでは50台以上のCisco Catalyst 3550インテリジェント イーサネット スイッチと90台以上のCisco Catalyst 6509スイッチを購入し、アクセス ポイントへの接続性を向上させました。また、WLANでの中央管理によって運営費を削減させるために、同メディカルセンターはCiscoWorks ワイヤレスLANソリューション エンジンも購入しました。

導入の初期段階では、ワイヤレスがERと病室で優先的に使用されています。医師や臨床スタッフは、患者を訪問する際にはラップトップやPDAを携帯するようにしています。ワイヤレスなら、患者情報を検索、入力したあとも、わざわざ有線のPCを移動させることもなく、次の病床に移動することができるのです。

病院スタッフも、ERでの患者の受け入れおよび登録にワイヤレスのラップトップを利用しています。新しい患者がERに運び込まれて大忙しのときにも、ワイヤレスなら、スタッフがPCを操作しなくても、患者や同僚と一緒にいる場所でデータの収集ができるのです。グエン氏によれば、ワイヤレスによって手間や時間の節約が可能になり、スタッフがより自由に他の患者のケアをできるようになったそうです。

使用されているアプリケーションとしては、IDXの医療指示入力アプリケーションであるLastWordがあります。また、Dolphinのワイヤレスのハンドヘルド装置も、即座に医薬品の発注を行うために使用されています。同じハンドヘルド装置はワイヤレスの在庫管理用にも使われており、スタッフはこの装置で医薬品の箱をスキャンし、WLANを介してアイテムごとの総数をメイン データベースに自動的に記録しています。

現在は、ドクターやナース、他の病院スタッフなど内部だけで使用していますが、UCSFではシスコのワイヤレス システムの用途をさらに拡大させる意向で、まもなく患者がワイヤレス アクセスを行うための「ホット スポット」も導入される予定です。患者は、手術前や回復期間にインターネットにアクセスしたり、愛する家族にe-メールを送信したりできるようになるのです。

ステイシー ウィリアムズ:ユタ州ダッチジョン在住のフリー ジャーナリスト

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