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Phenomenal Networks、Cisco IP Communicationsを配備し国際ビデオ会議の費用削減と品質向上を実現

2004年4月8日

シンディー マクダウェル、News@Cisco

概 要

  • Cisco®プレミア認定パートナーのPhenomenal Networksは、Minnesota RubberにCisco IP Communicationsソリューションを提供し、工場とオフィスの一体化および、電話とビデオ会議の費用削減に貢献しました。

  • Minnesota Rubberでは、Cisco IP Communicationsシステムの導入による新しいデータおよび動画ネットワークの2大利点が、ユーザ エクスペリエンスの向上と、ROI(投資収益率)の急速な改善だとしています。

ミネソタ州エディナに本社を置くPhenomenal Networks社は、IPテレフォニーとワイヤレスを専門とするCisco®プレミア認定パートナーです。同社は、自他共に認める最先端データ通信システムのリーダーで、その名声は一地域だけでなく、アメリカ国内および海外にも知れ渡っています。

Phenomenal Networksのビジネスモデルの核となっているのは、ビジネス パートナーに対応するようにお客様に対応しなければならないという信念である、と同社の社長兼CEOデーブ シェファードソン氏は言います。「我々はお客様の事業が成長するのを見たいから、お客様のために最善を尽くすのです。我々はお客様の会社の一部のような存在となって、費用削減やビジネス プロセスの効率化を可能にする新しい方法を発見したいと考えています」

先日、Phenomenal Networksは、メーカーであるMinnesota RubberにCisco IP Communicationsソリューションを提供し、地理的に分散している工場とオフィスの一体化とともに、電話とビデオ会議の費用削減に貢献しました。

海外工場とのビデオ会議費用の削減を望むメーカー

Minnesota Rubber/QMR Plasticsは、OEM(相手先ブランド製造)マーケットを対象に、特殊ゴムやプラスチック コンポーネントのデザインおよび製造を行う世界的なメーカーです。同社では、エンジニアリング支援およびデザイン評価をはじめとして、特殊化合物などの原料開発、シリコン ラバーの注入、合成、変形、液状化などのサービスを行っています。自動車やオフロード、海洋、配管、液体動力といったマーケットだけでなく、アプライアンスや農業、コンピュータ、食料/飲料といった業界にもサービスを提供しています。General MotorsやCaterpillar、Honeywell、Moen、Delta、Black & Decker、Rockwellといった、世界でも有数の規模を誇る優良企業が専門的なニーズに対応するために、Minnesota Rubber/QMR Plasticsのカスタム成型技術を採用しています。

Minnesota Rubber/QMR PlasticsではエンジニアリングとR&Dの本部をミネソタ州ミネアポリスに置いていますが、製造拠点は全米各地(サウスダコタ州ウォータータウンやミネソタ州リッチフィールド、アイオワ州メーソン シティ、ウィスコンシン州リバー フォールズなど)をはじめ、メキシコやフランス、シンガポールにもあります。

「デザイン プロセスでは、当社のデザイナーとお客様のエンジニアによる、徹底的な議論と協力がどうしても必要になってきます。当社では、数年前にPolycomのビデオ会議システムを導入し、米国とフランスを結んで会議を進めていました。3つの地点を結ぶだけでしたが、年間の費用はおよそ6万ドルになりました。当社にとっては、莫大な出費というほどではありませんでしたが、他の方法もあるはずだと私は考えていました」と、Minnesota Rubberの情報技術担当副社長スティーブ パシュカフ氏は話しています。パシュカフ氏はIPテレフォニー ソリューションの調査を開始し、ついに同社のWANから新しい技術への移行は困難であるという結論に達しました。

「IP通信システムに移行した場合、外部の世界とどのように連絡をとるのでしょうか?」と、パシュカフ氏は尋ねました。「当社には定期的にテレビ会議を行うお客様が何社かありますので、適正なサービス品質(QoS)レベルのコンバージドなネットワークで、引き続きこのようなお客様とコミュニケートできるという保証が必要でした」

パシュカフ氏は数社のベンダーに接触し、ビデオ会議システムをシステムに統合させる方法を含め、どうすれば同社の通信を向上させることができるかを相談しました。

「IPテレフォニー ソリューションを求めているときに、デーブ シェファードソン氏とビデオ会議について話をしました。Phenomenalグループで感心したのは、その手法です。Phenomenalグループは、当社のビジネスと、当社の費用削減を実現する方法を理解しようと努めるだけで、モノを売り込もうとはしませんでした。それが他社との大きな違いでした」と、パシュカフ氏は言います。

Phenomenalのチームは、Minnesota Rubberのビジネス プロセス調査にとりかかりました。

シェファードソン氏は「我々は、技術の利用方法を変えれば、同社のビジネス全体にかかる総費用を節減できるかもしれない、という結論に達しました。パシュカフ氏と彼のITチームは、技術に精通していますからね」と述べています。

「ビデオ会議は、ここ何年も1つの企業だけに任せっきりにしていた分野で、技術の進歩に追いつくための努力はあまりしてきませんでした。Phenomenalのチームは、およそ6か月間のROI(投資収益率)を計算しました。企業の将来の方向性および次のフェーズの事業活動を考えてみたら、IP通信には本当の意味での付加価値があるのだとわかりました。IP通信への移行によって、コスト削減とユーザ エクスペリエンスの向上が可能になるのです。決定を下すのは、難しくありませんでした」と、パシュカフ氏は言います。

ネットワーク分析によって、データと音声のQoSを保証

Phenomenal Networksは、パシュカフ氏と彼のチームに対して、最初のステップはネットワークの分析であると進言しました。チームは、Minnesota Rubberのネットワークの繁忙期となる月末にプロトコル分析を行い、1週間分のトラフィック量を想定しました。

「我々は、レイテンシー(遅延)がvideo over IPに必要なレベルになっているかどうかを確認したかったのです。パシュカフ氏が利用している事業者は素晴らしいレイテンシーを記録しており、データ自体も動画に影響を与えないだろうということがわかりました。Minnesota Rubberがこのまま技術を移行させても、従来のISDN回線と同じサービス品質を実装できるだろう、と我々は確信しました」と、シェファードソン氏は説明しています。分析が完了すると、Phenomenal Networkのチームは、シスコシステムズ®の動画会議ゲートウエイをはじめ、Cisco Multimedia Conference ManagerやCisco IP/VC 3511マルチポイント コントロール ユニット(MCU)などの必要な機器の準備にとりかかりました。

実際の配備は、ほんの数日しかかかりませんでした。Minnesota Rubberでは工場間のデータ伝送においてすでにT1回線を使用していましたので、同社のネットワークでシステムに動画を統合してもデータ ネットワークは影響を受けず、最大348,000 bpsの速度で動画データのストリーミングができるようになっていました。今回の移行によって、従来は128,000 bpsから256,000 bpsであった動画伝送速度が大幅に改善されました。さらに、Minnesota Rubberでは、これまで接続料のほかに9つのチャネルの動画回線料も支払わなければなりませんでしたが、新しいネットワークを配備してこの費用が事実上不要になったほか、動画の品質も大きく向上しました。

「ユーザにとってもう1つの大きな利点は、ネットワークの運営方法がまったく変わらないので、機器に関する新しい知識が必要ないということです。シスコの機器とビデオ会議用機器を組み合わせて向上するのは機能だけではありません」と、シェファードソン氏は言います。動画機器ユーザのトレーニングや混乱を最小限に抑えたかったため、パシュカフ氏はシスコ機器を配備するようにはっきりと要求しました。「当社では事業所が世界各地にありますので、ビデオ会議は、フランスのユーザも、ミネソタのユーザも、シームレスに使用できるものでなければなりません」と、パシュカフ氏は言います。

IP Communicationsにより、ビデオ会議がより生産的に

パシュカフ氏は、Cisco IP Communicationsシステムの導入による新しいデータおよび動画ネットワークの2大利点が、ユーザ エクスペリエンスの向上と、ROI(投資収益率)の急速な改善だとしています。

「IPテレフォニー機器を使って動画を伝送するようになるまでは、つねに費用が悩みの種でした。ISDN回線は高くつきますから、いつも会議時間を短縮しようとしていました。それに、低いスループットで動画を伝送していたので、画質が著しく劣るときもありました。384,000 bpsの伝送では、ビデオ会議のエクスペリエンスも素晴らしいものとなりました。相手の目の動きも読み取れるのですから」と、パシュカフ氏は言います。

結果的に、Minnesota Rubberはビデオ会議をより頻繁に利用し、より生産的な成果を挙げています。「組織内でのコミュニケーション向上を図れば、成功への障壁はつねに取り除かれるのです」と、パシュカフ氏は述べています。

シスコのパートナーにより、国際的なビジネスが「Phenomenal」に向上

Phenomenal Networksは、Minnesota Rubberのような海外に事業所を持つメーカー企業のプロセスおよび通信の改善をビジネスの柱とし、シスコの技術が国際的マーケットでの成功の基盤であると考えています。シェファードソン氏は、多くの企業がコンバージド ネットワークの価値を認識しており、頻繁に資本設備への投資ができない企業はCisco IP Communicationsに注目している、と感じています。

「このような企業は、費用を抑え対応能力を高めるために、世界の各地と通信しなければなりません。シスコのコア バックボーン技術のおかげで、我々は、ミネアポリスからオーストラリアまで、IPネットワークを介して動画を伝送することができます。我々にとって大切なのは、シスコと協力しあい、シスコとのパートナーシップを継続させることです。シスコのプロトコルは、世界各地に事業所を置く大企業の標準となっています。エンドツーエンドなシスコのソリューションによって、我々はシームレスな国際的ソリューションを提供できるのです」と、シェファードソン氏は話していました。

シンディー マクダウェル:カリフォルニア州サンタクルーズ在住のフリー ジャーナリスト

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