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ピエール=ポール アラード、運輸業界固有のニーズを想定した新ソリューションを語る

空港、道路、公共輸送機関、港湾ではインテリジェントな情報ネットワークを利用できるようになり、事業や運営、アプリケーションへの対応を求める声にも応えられるようになった、新しいCisco Intelligent Transportationプログラム

2004年3月30日

シスコシステムズは、空港や道路、公共輸送機関、港湾の運営機関が通信インフラストラクチャを改善できるようにする取り組みを進めています。先日発足したCisco Intelligent Transportation Solutionsプログラムに基づき、シスコは、運輸業界の固有のニーズに対応するために、ネットワーク通信ソリューションとサービスで構成された、ユニークなセットを発表しています。インターネット プロトコル(IP)での音声、動画、データのネットワーキングでは業界トップクラスのシスコの専門性を活用することで、運輸機関は、スタンダードベースの統合型通信インフラストラクチャを配備できるようになり、安全性の向上や費用の抑制、運営効率の向上が可能になります。

News@Ciscoでは、シスコのエンタープライズ マーケティング担当副社長であるピエール=ポール アラードにインタビューを行い、シスコのIntelligent Transportation Solutionsプログラムについて、そして、運輸機関が安全で、信頼性と費用効果の高いネットワーキング インフラストラクチャを構築するのに、このプログラムがどのように貢献するのかについて、質問しました。

なぜ、シスコは特定の運輸部門に特化したソリューションを開発しているのですか?

ピエール=ポール アラード:セキュリティが重要視され、ビジネスモデルが変化し、トラフィック量が増大しているなか、運輸機関の重役陣や国家/州および地域/都市の運輸担当マネージャーは、安全な運輸を実現しながら、費用の削減とともに新しいビジネス プロセスの実装や新しい収益源の確保を行わなければならないという、重いプレッシャーを感じています。

現在、多くの運輸機関が抱える悩みの種は、異なった種類の通信環境を複数抱えることによる運営費用の増大です。電話とデータのシステムも別々なら、道路や空港ターミナル、鉄道操車場を監視する動画システムも別のものになっています。このようなシステムも、導入時にはそれしか選択肢がなかったわけですから、それぞれがそれなりの意味を持っていました。このような複数で、旧式の通信システムは今では無駄で、不必要に複雑で、運営費用も高くつきます。このような環境では、カスタマーやビジネス、セキュリティ要件の変化に追いついていけないので、運輸運営機関は力強い運営ができなくなり、競争力が制限されるというリスクを負うことになるのです。

運輸機関では、現在、データ、音声、動画を集約した1つのIPベース ネットワークにあらゆる通信システムを統合、統一できるようになっています。この方法によって、機器とメンテナンスにかかる諸経費の大幅削減による著しい費用節約効果が上がるだけでなく、音声、動画、データを集約した通信インフラストラクチャの配備によってミッションクリティカルなアプリケーションの導入も早まるので、運用効率や生産性も向上します。

Cisco Intelligent Transportation Solutionsプログラムは、シスコでは比較的新しいものなのでしょうか? このプログラムが運輸機関に役立っているということは、どのように証明されるのでしょうか?

ピエール=ポール アラード:Intelligent Transportation Solutionsプログラムは、実際には、当社が2年以上前から行ってきた活動および投資が形になったものです。シスコでは、いくつもの交通機関のお客様に協力し、ネットワークを、ビジネスおよび運営戦略の重要な基盤として、ならびにミッションクリティカルなアプリケーションの導入を可能にするものとして考えていただくように、努力してまいりました。

このような広範な経験を通じて、我々は、お客様にとってはディテールが大切であるということ、さらに「1つのネットワークでなんでもできる」というアプローチは効果的ではない、という教訓を得ました。それぞれのお客様と密接に連携し、お客様のビジネス上の課題や運営プロセスを理解し、その後ようやくお客様向けのネットワークを配備するのだということを学んでまいりました。さらに、業界をリードしているパートナーとも密接に連携し、ビジネス ソリューションを求めるお客様の声にエンドツーエンドで対応するとともに、ネットワークをお客様のビジネスの他の主要な要素、とりわけアプリケーションと統合させるということも学びました。我々はこのような配備のための哲学を持ち、ここ数年、この哲学に基づいて、運輸業界の多様な機関に協力してきたのです。

たとえば、新ターミナルがオープンするトロントのピアソン国際空港では、キャパシティの15パーセントアップ、サポート費用の大幅削減、大きな意味を持つ柔軟なゲートおよびキオスク業務を実現する基幹アプリケーションへの対応、ネットワークおよび旅行者のセキュリティ向上などが可能になります。

世界中の主要運輸機関の多くは、シスコについて、自社の通信インフラストラクチャの向上に協力してくれる企業として見てくれています。マイアミ国際空港やミュンヘン国際空港、シドニー国際空港、カリフォルニア州運輸局、ペンシルベニア州運輸局、ユタ州運輸局、ニューヨーク/ニュージャージー港湾管理委員会、サンフランシスコ ベイエリア高速鉄道(San Francisco Bay Area Rapid Transit)、パリ メトロ、ドイツ鉄道、シアトル/タコマ港湾管理委員会といった機関が、当社の代表的な運輸機関カスタマーとなっています。

シスコが取り組みを進めている運輸部門というは、種々雑多なニーズが存在する部門ではないのでしょうか? このような機関のニーズに個別に対応してゆくために、シスコはどのような方策をとっているのでしょうか?

ピエール=ポール アラード:運輸部門は種々雑多ではありますが、我々は、根底に4つの共通のビジネス ニーズがあるのを発見しました。運営面での効率と柔軟性の向上、費用削減、セキュリティの向上、それから新しいサービスと収益源の開発の4つです。さらに、通信統合の遅れや旧来のシステムの限界、エンドツーエンドのネットワーク セキュリティの必要性、データおよびアプリケーションへリアルタイムでワイヤレス アクセスができない、といった技術上の共通の課題も多くあります。

エンドツーエンドのビジネス ソリューションを求めるお客様の声にお応えできるようにするため、当社では、運輸業界と深いつながりのある、主要なネットワーキング コンサルタントや建設企業、技術およびアプリケーションのプロバイダー、フルサービス システム インテグレーターと密接な関係を築いてきました。たとえば空港部門では、運輸業界向けのアプリケーションとシステム インテグレーション サービスでは世界でもトップクラスのプロバイダーであるSITAが当社のパートナーとして名を連ねています。いちばん最近では、SITAは当社と協同して、トロント ピアソン国際空港を網羅する通信インフラストラクチャ向けの主要アプリケーションを開発しました。また、ARINCやARUP、MasTec、Naztec、NET、TransCoreといった他の業界リーダーとも提携を行っています。

運輸業界にネットワーキングや通信用の機器を提供している他のベンダーと比較した場合、シスコの強みはどのあたりにあるのでしょうか?

ピエール=ポール アラード:シスコが提供しているのは、技術ソリューションだけではありません。シスコは、パートナーと協同して行うビジネス ソリューションの構築にも投資しており、お客様の真のビジネス ニーズに対応しようとしています。このようなアプローチにより、我々は、ネットワークを核にして、運営、セキュリティ、その他のためのミッションクリティカルなアプリケーションを活用するソリューションを構築できるのです。

競合企業のなかには、ネットワークの特定の問題を解決する、こぢんまりとしたニッチ製品だけに特化している企業もあります。ネットワーキング分野における従来からの競合企業は、通常は自社の旧来のシステムの発展系に過ぎない相互接続装置で構成されたものを、エンドツーエンド ソリューションであると売り込んでいるのです。そのようなソリューションの結果、性能や可用性が、もっとも弱いネットワーク コンポーネントに通常左右されてしまいます。このようなソリューションに欠けているのは、統合型のネットワーク機能、サービスとともに、ネットワークを統合されたシステムとして機能させ、ネットワークによってセキュリティの脅威を防御し、変化するニーズに機敏に対応できるようにする、ネットワーク自体のインテリジェンスなのです。

包括的なエンドツーエンドの有線および無線ネットワーク システムのプロバイダーは、シスコだけです。シスコの製品には発展性と多様性が備わっているため、音声であれ、動画、データ、モバイルであれ、通信のあらゆる要素で一貫した機能と品質を提供しています。また、業界でもっとも多彩なネットワーキング セキュリティ製品を揃えています。当社独自のロバストなマルチレイヤ セキュリティ システムを通じて、多様な脅威からネットワークを保護することができます。ですから、どのような通信メディアにも対応できる、最高のものを選ぶのだという信念を持っている運輸機関は、シスコのネットワークを選択なさるのです。

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