ワールドニュース

米国ニュース


DSLを望む声に応え、スペインのトップ サービス プロバイダーがネットワークに新ルータを配備

2004年3月29日

ジェイソン デイン、News@Cisco

スペインでは、高速のDSL接続を望む声が高まっており、同国最大の電気通信サービス プロバイダーである、Telefonica de Espanaも、先日、Cisco 10000シリーズ ブロードバンド エッジ ルータを配備し、自社のネットワークをアップグレードしました。

今回のアップグレードにより、企業および個人のユーザーは、さらに高速のADSLやMPLS VPN(multiprotocol label switching virtual private network)とともに、マルチメディア サービスも利用できるようになります(将来的にはIPネットワーク上で動画と音声のやりとりも可能)。

今回のアップグレードは、Telefonica de EspanaのRima IPネットワーク上ですでに導入されているサービスの成功を受けてのものでした。

スペインのITマーケットに関する米国商務省国際通商局の報告書によれば、スペインのインターネット普及率は32パーセント前後で、フランスや英国といったヨーロッパの主要マーケットに水をあけられているほか、イベリア半島の隣国であるポルトガルにも後れをとっています。

ブロードバンド アクセスはスペインの大都市では利用できるようになっていますが、ビジネスでのWebの利用はまだまだこれからです。

Gartnerの試算によれば、スペイン経済を支える小型企業(同国の全企業の85パーセントが従業員250人以下の企業)で、Web上でなんらかの活動を行っているのは、全体の3分の1以下のみです。

もっとも、最近の急速な普及を理由として、多くのアナリストは、スペインは2005年初頭くらいには、ヨーロッパのインターネット ビジネス マーケットのエリートに名を連ねるだろう、と予測しています。

インターネットの急速な普及はスペイン経済全体の活力源となっており、スペイン中央銀行では2パーセントの経済成長を見込んでいます。

Telefonicaは、160万人以上いる同国のブロードバンド ユーザーのおよそ3分の2にサービスを提供しています(そのうちの25パーセントは、DSLの卸売りよって他のプロバイダーが運営)。

1つの運営企業がこれほどの成功を収めた場合、多少は自己満足に陥るものですが、Telefonicaは違いました。この企業は、ヨーロッパの他の同業者に先んじて、新しいサービスを積極的にカスタマーに提供しているのです。

RIMAは、シスコの技術を中心にして全体が構成されているネットワークです。ADSLやMPLS VPNをサポートすると同時に、マルチメディア ストリーミングや要望の高いダイナミックな帯域幅といった新サービスの基盤となるように、2001年に8か月という記録的な短期間で構築されました。

当初、このネットワークでは、Cisco 12000シリーズ ルータがコアとなっており、スペイン各地のおよそ100か所のアクセス ポイント(PoP: point of presence)にはCisco 7600シリーズ ルータが配備されているほか、Cisco 6400シリーズ ルータを通じて、PoP間のギガビット イーサネット接続も行われていました。

最近のネットワークのアップグレードでは、管理面でシスコシステムズ®のプロフェッショナル サービス部門の協力を受け、スペイン国内のすべてのPoPで、Cisco 10000シリーズ ルータが既存のCisco 6400のルータに替って配備されました。

移行はわずか10週間で完了しました。ソフトウエアと基本構成が同じである、シスコの技術を入れ替えるだけなので、Telefonicaではカスタマーベースでの混乱を最小限に抑え、運営費の大規模な支出も回避することができました。

Cisco 10000シリーズ ルータによって、現在ではTelefonicaのプラットフォームは、単一のシャーシで6万人以上の契約者をサポートしています。また、エンドユーザーへのQoS(サービス品質)対応アプリケーションの提供を可能にする、DSL ForumのTR-059仕様にも準拠しています。

ブロードバンドと専用回線の両方のカスタマーにIP/MPLS VPNサービスを提供する事業者が、QoS(サービス品質)もサポートした、一貫性のある、高性能な機能を実現したいと望むとしたら、なによりも必要なものはエッジルータなのです。

このマルチサービス機能により、Telefonicaでは、既存のカスタマーベースに収益を創出する新サービスを提供できるようになったほか、現在のパッケージを新規契約者にも提供できるようになっており、ネットワークの複雑さや運営および資金面での要件も緩和されるようになりました。

同社のインフラストラクチャ担当上級副社長のエンリケ カルサカル氏は次のように話しています。「個人あるいは企業向けの集約型ブロードバンド サービスへの需要は年々急速な勢いで高まっており、当社としても、高密度のマルチサービス プラットフォームに移行する必要がありました」

「最新のCisco 10000シリーズ ルータへの移行により、当社では、より多くのお客様により多くのサービスを、高い性能とより良い信頼性を付加して提供できるようになりました」

シスコのルーティング テクノロジー グループ上級副社長マイク ボルピは、次のように述べています。「企業向けおよび個人向けの両方のアプリケーションに対する豊富なポリシー施行機能を備えたCisco 10000シリーズ ルータによって、Telefonicaは、最先端の収益創出サービスを多様なスケールで提供できるようになっています」

RIMAのアップグレードによって、Telefonicaは、企業と個人の両方のカスタマーを対象とした、新たな集約型サービス開発の最前線に立ち、つねに変化するマーケットの要望に迅速に対応する方法を実践しています。

さらに、シスコのヨーロッパ オペレーション担当社長である、ロブ ロイドによれば、「Telefonicaは、カスタマーの成功を望むシスコの継続的な取り組みを具体的に表現している」とのことです。

「我々は、TelefonicaがRIMAネットワークを構築するのにも協力しましたし、今回は、当社の代表的なブロードバンド アグリゲーション プラットフォームであるCisco 10000シリーズ ルータをシームレスに移行させるお手伝いもさせていただきました」

ジェイソン デイン:スペイン バルセロナを拠点とするフリー ジャーナリスト

▲Return to Top

お問い合わせ