ワールドニュース

米国ニュース


シスコの統合ネットワークがホテル業界を未来へと導く

2004年3月12日

ジェイソン デイン、News@Cisco

昔から、ホテルを繁盛させるのに必要不可欠とされてきたのは、清潔なシーツと礼儀正しいスタッフでした。ところが、意外なことに、高速インターネット接続への需要が高まる現在では、ネットワーク インフラストラクチャもホテル業界の必須アイテムに加わりつつあります。

高速インターネット接続を必要とするビジネス客のニーズに応えるため、すでに多くのホテルがIPコミュニケーション ネットワークに投資しています。

そして今、IPネットワークを整備することが、収益性が高く低コストかつ個別対応が可能な、さまざまなサービスの内のほんの1つに過ぎないということが認識されるようになってきました。事実、ネットワーク化されたホテルとは、宿泊客にとって本当に役立つ最新の設備を備えたホテルだと、シスコシステムズ®は考えます。

「お客様を名前で呼ぶというだけで得々としているホテルもありますが、もうそれだけでは充分とはいえなくなっています」と話すのは、米国のSheraton Petaluma Hotel(180室)を経営するLOKグループの、ゼネラル マネージャ兼チーフ オペレーティング オフィサー、クライド ピアース氏です。

「名前のほかにもさまざまなことを知っておく必要があります。そして、それらの情報は、お客様の滞在目的に合ったものでなければなりません」

ネットワーク テクノロジーのおかげで、それはすでに現実のものになりつつあります。ホテルの宿泊客が、ロイヤルティ カードを使って列に並ぶことなく電子チェックインし、その際に部屋の好みに関する情報を登録することができるようになる日がまもなくやって来るでしょう。

また、そのカードを使って部屋に入ったり、好きな映画やテレビ番組を見たり、自分専用の電話帳が客室内の電話で利用できたり、(顧客レコードにあらかじめ登録されていれば)夕食にお気に入りのテーブルを用意してもらうといったことも可能になります。

そして、こうしたシステムに感激するのもつかの間、やがてチェックアウトする日が来ると、ここでもネットワーク テクノロジーが活かされ、顧客データに新たな情報が追加されます。

また、片づけなければならない仕事があるときには、ノート型パソコンを屋上のテラスに持ち込んで、景色を楽しみながら電子メールをチェックするといったことも、ワイヤレス接続によって可能となります。

これは決して、未来の話ではありません。こうした技術の一部は、すでに世界中のホテルで実現しています。

例えば、500室の客室を有する日本のパレスホテルでは、宿泊客向けにシスコの高速インターネット接続を導入して以来、収益が月に約3万ドル増加しました。

シスコの高速インターネット接続は非常に使い勝手がよいため、これまでに利用客から技術的な援助を求められたことはないと言います。また、導入にかかった日数はたったの2日間でした。1年あれば、元が取れる計算です。

「当ホテルのインターネット サービスを1日お試しになられたお客様は、その後も、ご出発の日までインターネットを利用されています。海外からのお客様も、一度ご利用になられると、それが当ホテルを再びお選びいただく決め手になっているようです」と、支配人の広瀬恭平氏は語っています。

一方、Sheraton Petalumaでは、宿泊客向けに、電話や電子メールによるインスタント接続サービスを提供しています。これは、宿泊客同士のコミュニケーションに利用できるだけでなく、最寄りの郵便局や子供向けメニューのあるレストランなどの情報提供をはじめ、さまざまなサービスへのアクセスを可能にするものです。そして、これを実現しているのが、インテリジェントなシスコのネットワークなのです。

ピアース氏は次のように語っています。「このようなサービスに対するお客様の反応は上々です。これほど価値のあるサービスなら、お金は惜しまないとの評価をいただいています」

レジャー客とビジネス客の両方を引きつけ、なおかつ高いサービス水準を維持しながら社内の運営コストを削減するというのが、Crowne Plaza Dublin Airport Hotelが新しい通信テクノロジーへの投資を決めた理由です。

2003年12月、Crowne Plazaは、ホテル館内や客室におけるIPサービスを完備した、アイルランドで初の、またヨーロッパでも最先端のホテルへと転身し、地元のホテル業界で一歩抜きん出た存在になりました。

Crowne Plazaは、シスコシステムズが提供する高度なネットワーキング テクノロジーを用いて、ビジネスを支援するさまざまなアプリケーションを配備しました。

例えば、すべての客室や会議室に高速インターネット接続を導入したほか、レストランやバー、ロビー、エグゼクティブフロア専用のクラブラウンジなど、主要な場所に無線LAN接続を完備しています。

その結果、一流ホテルの豪華さと、近代的なオフィスに求められるテクノロジー水準の両方を、宿泊客に提供することが可能になりました。

ホテルに到着した宿泊客は、自分専用のIDナンバーを受けとります。この番号は、Cisco IP Phoneやその他の機器を使用するために必要となるもので、電子メールの送信や軽食の注文、娯楽や車の手配といった、さまざまなサービスを利用することが可能になります。

こうしたテクノロジーは、世界中のホテル、特に、未開発地区でさまざまなサービス産業プロジェクトの建設が進行している中東地域のホテルでは、標準的な設備になりつつあります。

「ホテルは、高速インターネット接続を必要とする宿泊客のニーズに応えるため、IPに投資しています」と、シスコシステムズのヨーロッパ・中東・アフリカ地区サービス産業担当ビジネス開発マネージャ、ジョセフィン バードンは述べています。

「ところが、最近では、インフラストラクチャを整備することによってコストを削減し、新たな収益源をつくり出すことも可能になるとの認識が急速に広がってきています」

ジェイソン デイン:スペイン バルセロナを拠点に活動するフリー ジャーナリスト

▲Return to Top

お問い合わせ