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ポーランド国境警備隊、EU での新たな任務にCisco IPコミュニケーションネットワークを活用

ポーランド国境警備隊では、シスコ機器で構成された、音声とデータの IP ネットワークを配備し、業務の効率化、通信および情報アクセスの向上、効率的な国境警備を実現

2003 年 3 月 3 日

ジェイソン デイン⁄ジェフ バスキン、News@Cisco

余分なお金をつかわずに、より良い通信システムを得るにはどうすればよいのでしょう? これは、ポーランド国境警備隊が直面していた課題でした。この警備隊は、ポーランドが欧州連合に加盟するための準備として、総距離が 3,500 キロメートルにもわたる、ポーランド国境で取引と交通を取り締まることを任務としています。

欧州連合の一員としての新たな義務を果たすため、ポーランド国境警備隊は、電話システムをアップデートし、主要なデータベースにネットワークを経由して安全にアクセスできるようにしなければなりませんでした。

欧州連合の一員になれば、ポーランドの国境のほとんどが連合の国境にもなるため、より厳重な管理とそれに相応しい最先端の通信ネットワークが必要とされていました。

他のいわゆる「連合新加盟国」と同じように、ポーランドは連合に加盟することで多くのものを得ていますが、現状の通信手段は充分とは言えないものでした。そのため、ポーランド国境警備隊の課題は、設備投資を事実上行わずに通信を改善させることでした。

答えは、Cisco IP コミュニケーション ソリューションを導入し、その管理と運営をポーランドの通信プロバイダーである、Telekomunikacja Polska S.A.(TP S.A.)に委ねることでした。

「シスコは、データと音声の両方のネットワークをサポートするソリューションを提供してくれました」と言うのは、ポーランド国境警備隊の通信・IT 部門ゼネラルマネージャーである、チェザリー ザレフスキ(Cezary Zalewski)氏。

「シスコの製品は密接に相互連携しているので、他のベンダーのことを真剣に考える必要もありませんでした」

組織全体にクリアな音声コミュニケーションを行き渡らせるために、ポーランド国境警備隊では 6500 台以上の 「Cisco 7900 IP Phone」の導入を進めています。

「Cisco 7900 IP Phone」にはピクセルベースの LCD ディスプレイが装備されており、拡張マークアップ言語(XML)に対応した情報サービスもサポートされています。

国境警備隊の地域本部では、「Cisco CallManager」ソフトウエアと Cisco IP Interactive Voice Response(IVR) システムが「Cisco 7800」シリーズメディア コンバージェンス サーバに接続されています。

また、Cisco 3700 マルチサービス アクセス ルータにより、国境警備隊の各サイト間のルーティングは、冗長性のあるフレーム リレー リンクを経由するように設定されています。

「Cisco 3700」シリーズにより、ポーランド国境警備隊は「サバイバブル リモートサイト テレフォニー(SRST)」も利用することができます。

このような装備により、たとえ WAN の接続がダウンしても-あるいは、万一電話と Cisco CallManager の接続が切断されても、ルータでCisco IP フォンのコール処理サポートを行えるようになっています。

費用を最少に抑えるために、ポーランド国境警備隊は既存の電話ケーブルの大部分で IP テレフォニーを活用しました。

国境警備隊のチェックポイントは、Cisco ロングリーチ イーサネット(LRE)での接続ができるようになっており、Cisco 575 LRE 加入者宅内装置(CPE) で構成された Cisco Catalys ® 2950 シリーズ LRE スイッチが配備されています。

サイトへのインターネット アクセスを安全に保つため、ポーランド国境警備隊では、専用の PC を利用し、インターネット接続は、暗号化された「Cisco バーチャル プライベート ネットワーク(VPN)」を経由した単一の方法に制限しています。

CiscoのVPN技術により、警備隊の組織ではあらゆるトラフィックを共通の WAN で処理できるだけでなく、機密情報を取り扱う内部のトラフィックとインターネットのトラフィックを分離させることもできます。

音声トラフィックは簡単に言えばネットワーク トラフィックに分類されますので、「Cisco IP コミュニケーション」ソリューションにより、ポーランド国境警備隊では音声通信の暗号化が可能になっているため、サイト間でコラボレーションを行うときのセキュリティも保たれるようになっています。

Cisco IP コミュニケーション ソリューションの配備は現在進行中ですが、ポーランド国境警備隊ではすでに電話の経費が大幅に削減されはじめています。

IP テレフォニーは、現在、警備隊の本部と地域オフィス間の全音声通信の半分と、遠隔地の国境サイト間の内部通信の全てで利用されています。

内部通話は、サービス プロバイダーの TP S.A. へ固定通話料金を支払う方式で行われています。

また、音声およびデータ ネットワークのメンテナンスも TP S.A. に委託していますので、警備隊では、管理費を節約し、ワークフォースの効果的な配置もできるようになりました。

「シスコのネットワークにより、通信管理の業務が軽減され、これまで通信管理を担当していたスタッフを個人の専門性をより活かせる業務に配置できるようになりましたので、費用の節約が可能になりました」とザレフスキ氏は話しています。

「このソリューションにより、800 人以上の隊員をルーティンのネットワーク管理の業務から国境警備の業務に配置転換させることができました」

「Cisco IP コミュニケーション」ソリューションにより、ポーランド国境警備隊では、音声の便利さおよび即時性と、データ アプリケーションのパワーが 1 つになった、さまざまな先進 XML アプリケーションも利用できるようになります。

システム インテグレーターである Nextira One とのコラボレーションにより、ポーランド国境警備隊では、あらゆる国境サイトを網羅した、XML ベースのセントラル ディレクトリを構築しました。

このディレクトリにより、どの隊員も同僚の連絡先を検索し、即座に電話することができます。

「Cisco IP コミュニケーション」システムの配備完了後には、ポーランド国境警備隊では、このシステムを活用して、業務の改善と生産性のさらなる向上を実施する予定です。

「我々は、いつくかのアプリケーションを追加導入する計画を立てています。たとえば、Cisco IPフォンの LCD ディスプレイを利用すれば、中央集中的で、テキストベースの警告/メッセージ システムを作り、すべてのサイトに情報を迅速かつ簡単に配信できるようになります」と、ザレフスキ氏は言います。

ポーランド国境警備隊では、インタラクティブな Web ポータルを開発し、一般の人々とのかかわりを深め、ビザの申請を電子的に処理することも検討しています。ネットワークを利用した e-ラーニングやトレーニング プログラムも同じく検討されています。

拡張性と柔軟性が備わったシスコのインフラストラクチャを適切に配備することにより、ポーランド国境警備隊は、現在、欧州連合のメンバーとしての責任にも充分対応できるようになっています。

ジェイソン デイン:スペイン バルセロナ在住のフリーランス ジャーナリスト
ジェフ バスキン:カリフォルニア州ロスアンジェルス在住のフリーランス ジャーナリスト

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