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Bell Canada とシスコが提携し、大規模な IP ネットワークを構築

業界リーダーの 2 社が 1 つのチームとなり、カナダ企業にマネージド サービスを提供

先日、 Bell Canada と Cisco Systems が、広い分野で提携を行い、Bell Canada のインターネット プロトコル(IP)ネットワークの規模を大幅に拡大してカナダの企業に総合的な IP サービスを提供する、と発表しました。今回の合意は、Bell のIP ネットワークを発展させるための画期的な出来事であるといえます。ネットワークの機能を向上させ、次世代サービスの提供を単一のネットワークで行うための投資を行うことにより、Bell では、IP でのデータ、音声、動画のサービスを一元的に統合するための基盤が整うことになります。

News@Cisco では、Bell Canadaシスコシステムズ カナダのサービス プロバイダー オペレーション担当副社長である、ルイ フォゴリーニ(Lui Fogolini)と Bell Canada の企業提携担当シニアディレクターであるティム へワット(Tim Hewat)氏に、今回の提携について、そして IP 通信サービスの世界的なリーダーとなることを目指す、この通信企業の戦略について、インタビューしました。

純粋な IP ネットワークを Bell Canada とそのカスタマーが利用することに、どのような利点があるのでしょう?

ティム へワット:まずなにより、IP ネットワークの機能拡張により、あらゆる通信を 1 つのインフラストラクチャに一元化できます。そうすれば、自然に運営効率も大きく向上されます。しかし、より大切なのは、IP ネットワークにより、音声でも、動画でも、データでも、あらゆる通信を共通のネットワークに集約、統合させることができるため、企業向け通信サービスをシンプルなセットとして統合して、従来よりはるかに簡単に提供できるようになることです。

これこそが、まさにマルチメディア通信の理想なのです。このようなケイパビリティが実現し、お客様が新しいアプリケーションを利用できるようになるのは、ずっと先のことだと考えていましたが、当社のお客様は、今、このようなケイパビリティを求めているのです。したがいまして、IP ネットワークは、最大規模の「エンタープライズ」組織であるお客様だけでなく、中小規模の企業であるお客様にも、たちまち利点をもたらすようになるでしょう。

コンバージドな IP ネットワークにより、当社では、お客様の求めに応じて、実質的にはあらゆるアプリケーションを迅速かつ簡単に提供できるようになります。この方法は、多くのサービス プロバイダーが現在やっている、特定のサービスを提供するインフラストラクチャと他のサービスを提供するインフラストラクチャを使い分けている方法とは対照をなすものです。特定のアプリケーションを提供するためだけに特定のインフラストラクチャを利用する方法では、サービスに限界ができますし、柔軟性もなくなります。

IP ネットワークの拡張により、当社も、お客様も、今申し上げましたような制約から解放されるようになります。我々の対応度が向上すれば、企業カスタマーもそのお客様への対応を向上させることができるのです。

ルイ フォゴリーニ:2 つの業界リーダーの強みを組み合わせ、Bell とシスコは、お客様が実績ある、信頼性の高いネットワークでミッションクリティカルなアプリケーションを調達できるようにします。シスコ機器を中心にして構築された Bell ネットワークには規模と信頼性が備わっていますので、両社の共通のお客様は明確で計量可能な利点を手に入れることができます。マネージド サービスにより、企業はコストの削減ができるだけでなく、変化するビジネス ニーズや技術ケイパビリティへの対応能力が向上します。

これまで、通信企業は、IP ベースのネットワークでは、自社のあらゆるサービス、とりわけ公衆電話通信に必要とされる信頼性や性能が得られないのではないかと危惧していました。Bell Canada が、現在の IP ネットワーク技術で自社のあらゆる通信を処理できると確信する理由は?

ティム へワット:そうですね、当社独自の経験により、IP 技術は現在、従来の回線交換ネットワークに取って代わる存在になっているのはわかっていました。当社は、長年のベンダーであるシスコの協力を得て、広域 IP ネットワークを運営してきました。そのため、我々には、IP 技術にできることとできないことがわかっているのです。さらに、当社のネットワークやシスコからの技術的なアドバイスにより、現在の IP 技術は次世代通信のインフラストラクチャとして利用できるようになっていることもわかっています。

当社では、お客様のニーズに応えることをなによりも大切にしています。ユニファイド IP ネットワークでは、マーケットに出回っている他のインフラストラクチャとは違い、通信の一元化、簡略化が可能です。この分野で我々が積み上げてきた経験および今後の発展見通しから判断して、現状では、IP 通信が、お客様の望む種類の通信を実現する最良の通信インフラストラクチャとなっています。

ルイ フォゴリーニ:Bell Canada、および 200 社以上のグローバル サービス プロバイダーは、数年間にわたり、シスコ機器で構成された IP ネットワークの信頼性および可能性を評価して下さっています。たとえば、カナダの医師のみなさんは、現在、Bell Canada の IP ネットワークを利用して、テレロボティック手術を実施しています。実際には、そのような利用法は、企業が求めるミッションクリティカルなアプリケーションよりはるかに高度なものです。しかし、信頼性はもちろんのこととして、Bell Canada の IP ネットワークでは、音声、動画、データを統合する他に例を見ない機能性により、このような高度な利用法も可能になるのです。このような例は、Bell Canada が構築している最先端の次世代 IP ネットワークの可能性の一端にすぎません。

通信の可能性を狭めるのは、技術ではなく、想像力なのです。問題は、IP 通信が将来の通信になるかどうかではなく、いつなるか、なのです。当社と Bell Canada との提携で明らかになったのは、IP ネットワークの時代は今だ、ということです。

Bell Canada が、今回の大規模なプロジェクトの提携企業としてシスコを選んだ理由は?

ティム へワット:そうですね、もっとも重要だったのは、IP におけるシスコの専門性を活用したいということでした。シスコが IP ベースのネットワーキング機器の世界的リーダーであるのは明らかです。我々の目標は世界のトップクラスの通信プロバイダーになることですから、シスコを選んだのも当然なのです。当社は、他のプロジェクトでシスコとは 10 年近く密接な関係を築いていますので、シスコも当社のビジネスやカルチャー、そしていちばん大事なネットワーキングでのニーズをよく理解してくれています。過去のプロジェクトと今回の提携において、シスコは、技術コンサルテーションと設置サポートに対してもかなりの熱意をもっていました。また、当社では、企業向けネットワーキングに対するシスコの知識を活用したいと考えていました。シスコの機器を構築してLAN(ローカルエリア ネットワーク)を構築する企業が増えるようになると、企業向けネットワークの要件に関するシスコの知識はますます深まり、ほとんどの競合企業を凌駕するようになります。さまざまな企業との強固な関係を築いているシスコは、カナダの企業に対して当社の最新の IP 通信サービスを紹介する際にも素晴らしい協力者となってくれるのです。

今回の提携では、シスコはどのような役割を果たすのですか?

ルイ フォゴリーニ:重要な使命が 3 つあります。1 番目は、Bell の全国的な IP ネットワークを大幅に拡張するために、シスコの技術を利用してもらうこと。Bell Canada は、キャリアクラスの「12000 シリーズ」ルータを使用して、シスコ機器で構成された既存の IP ネットワークの到達範囲を 3 倍に拡大する予定です。「12000 シリーズ」は、高度なトラフィックの統合および集約を行うためのネットワーキング技術である、「マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)」に対応しています。

2 番目は、新規および既存のお客様を対象に、利用しやすいマネージド ネットワーク サービスと付加価値ソリューションを組み合わせた製品を共同で製作、販売することです。このマネージド IP サービスには、バーチャル プライベート ネットワーキング(VPN)、IP テレフォニー、セキュリティ、ワイヤレス LAN が含まれる予定です。

最後は、Bell と協力しあって、企業カスタマーが、ATMフレーム リレーといった従来の通信ネットワークから、シスコ機器で構成された、Bell の IP/MPLS ネットワークへ移行するのを手助けすることです。

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