ワールドニュース

米国ニュース


AAC社、XMLアプリケーションでCisco IPコミュニケーションを増強

2004年3月5日

シンディ・マクドウェル、News@Cisco

シスコ® プレミア認定パートナー(Cisco Premier Certified Partner)であるAAC社は20年以上の営業実績を誇り、ネットワーク エンジニア サービス分野のみならず、Cisco IP Telephonyプラットフォーム向けのXML(Extensible Markup Language)ソフトウェア プログラムの分野においても成功をおさめています。バージニア州に本社を構え、ワシントンD.C.、メリーランド、ペンシルバニア、ニューオリンズのそれぞれの地区に支社を置くAACはまた、Cisco AVVID(Architecture for Voice, Video and Integrated Data)パートナーでもあり、複数のシスコ技術認定資格を有しています。

「当社の場合、IPテレフォニーとVPNセキュリティおよびワイアレス分野でのシスコ認定資格を用いてシスコの製品を販売する、いわゆる「シスコ プレミア リセラー」としての仕事が大半を占めています」と、AAC副社長のダグ・ボウルズ氏は言います。シスコのソリューションを、州政府や地方自治体を含む行政市場および一般市場に販売しているのです。しかし同時にAACは、独立したソフトウェア ベンダーであり、Cisco AVVIDパートナーでもあります。先ごろAACでは、Cisco IP Telephonyチャネルを強化するため、自社PhoneTopソフトウェアの再販プログラムを開始しました」

「AACのXML製品を使うことでお客様は、優れたXML情報処理能力を持つIPフォンの利点を有効活用でき、Cisco IPコミュニケーション ソリューションへの投資効果を最大限に高めることが可能です」とボウルズ氏は言います。AACが最近手がけたバージニア州ハーンドンでの事例を見てみることにしましょう。町の老朽化した電話およびネットワーク システムを1つのネットワーク プラットフォームに集約したばかりでなく、ACCでは自社のPhoneTop Amber Alert Servicesソフトウェアをハーンドンに提供しました。同アプリケーションは、行方不明児に関する緊急警報である「Amber Alert」を、ハーンドンの自治体オフィスにある全てのIPフォンに瞬時に発送するというものです。

ソフトウェア開発がパートナーのビジネスにもたらした付加価値

AACのソフトウェア開発分野への参入は2000年に遡ります。IPフォンシステムの構築を望んでいたある学校区への導入計画に名乗りを上げたのが始まりです。

「私たちは学校区のIT責任者と一緒にIPフォンの機能について話し合いました」と、ボウルズ氏は説明してくれました。「すると相手側は、IPフォンにするとダイヤル電話の場合とどう変わるのかがよく分からない様子。そこで私たちはIPフォンの価値を計画書に盛り込むことにし、教師が自分の電話を使って出欠を確認することができるアプリケーションをそこに加えたのです」システム インテグレータの観点およびリセラーの観点から、これからの価値に着目したACCは、すぐさま新規顧客獲得のためのデモ用アプリケーションの構築に着手しました。

バージニア州ハーンドンのIT責任者であるビル・アシュトン氏は、彼言うところの「PBXとボイスメールの泥沼」から抜け出すための方法を模索していました。氏はシスコシステムズ®に助力を求め、シスコは認定ベンダーのリストを提供しました。

「私のもとを訪れ、シスコのIPテレフォニー ソリューション用の自社アプリケーションについて説明してくれたのはAACだけでした。それにより、このシステムで何ができるかという私のビジョンが一新されたのです」とアシュトン氏は言います。「他の企業はと言えば、コスト削減や柔軟性、拡張性といった私が求めているIPテレフォニーの機能を売り込むばかりでした。AACはこれらを説明した上で、そういった機能が実際の業務上の問題解決にいかに役立つか、ハーンドンの職員や町民へのサービス向上にいかに貢献するかを示してくれたのです。シスコと交わしていたITコンサルティング サービスとエキスパート アシスタンス契約を通してAACを知ることができたのは幸運でした」

AACはアシュトン氏に自社のPhoneTop Amber Alertsプログラムを紹介しました。「IPフォンを実際のツールとして使いたいという我々の希望にぴったりだと思いました」とアシュトン氏は言います。行方不明児用のAmber Alertが警察によって発せられるたびに、各ポリスステーションのファックス送信機(アシュトン氏いわく「何のへんてつもない」ファックス)が警報を散布。そこから先は「行方不明児および被搾取児童センター(Center for Missing and Exploited Children)」の複数機関が、Amber Alertを迅速かつ効率的に隅々まで行き渡らせるという仕組みです。AACでは、警報をセンターから受け取りニュースフラッシュとしてウェブサイトに掲載するCodeAmberという機関と協力して業務を行います。

「全てのパソコンユーザが必ずしもCodeAmberと契約しているサイトを見るというわけではありませんが、IPフォンならばつねにオンの状態です」とボウルズ氏は言います。「私たちはCodeAmberがウェブに載せた警告を取り出し、IPフォンに流します。常時CodeAmberのサイトをポーリングし、Amber Alertが出された場所を示す3桁のzipコード プレフィックスを捜索。見つけた場合はそれを所定のサーバへと送るのです。AACではCodeAmberのスタッフと緊密な連携を取り、発生に備えています」 このハーンドン アプリケーションの責任者であるアシュトン氏には、町の行政機関の誰がその警告を受けとるのかを決める権限が与えられています。例えば、なにもハーンドンの警官だけが行方不明児の事件解決に貢献するというわけではありません。建物調査員など、屋外で働いている職員はほかにもいることから、アシュトン氏はこういった人々にもAmber Alertに関する通達を行いました。氏は、AACのPhoneTop Amber Alertsアプリケーションを、町の新たなIPテレフォニー システムを補完する完璧なツールだと考えています。

町の新たなIPテレフォニー システムに加わったAACアプリケーションという付加価値

AACの参入以前、アシュトン氏は老朽化したネットワーク システムと電話システムを最大限活用できないものかと奮闘していました。

「町が新たな人材を雇用する際、多くの場合は、各雇用者に携帯電話を用意する必要がありました」とアシュトン氏は言います。「取り扱いや管理が困難で費用もかさむ機器に、私たちは混乱状態に陥っていました。私の元で働く260人の職員は、町が新しいサービスを導入できないことに苛立っていました。特にIPフォン インフラに要するコストは頭痛の種でした。地元の企業が町に光ファイバー ケーブルを原価で提供してくれたとき、今こそボイス/データ統合ネットワークに移行する好機だ、と決心したのです」

AACではアシュトン氏と彼の率いるITチーム、およびシスコと協力して慎重に作業を進め、シスコの「Steps to Success」モデルを用いた綿密な設計ワークショップを開催しました。

「主なメンバーと膝を突き合わせてソリューションの設計を行いました」とボウルズ氏は言います。「光ファイバが引かれるとすぐ、ネットワークを一新して光ファイバを使えるようにして欲しいとの要求がアシュトン氏から出されました」AACは町の既存のネットワーク インフラをシスコのインフラへと刷新、ボイス/データ サービスに対応できるようにしました。メイン施設にはシスコのコア スイッチを配備し、ディストリビューション レイヤ スイッチとアクセス レイヤ スイッチにつながるギガビット イーサネットも実装しました。また、パソコンや周辺機器およびサーバを新たなネットワーク インフラに移行、既存の電話システムもCisco IP TelephonyシステムとCisco Unity™統合メッセージ ソリューションに切り替えました。さらにAACでは、自動アテンダント ユニットを設計・構築し各部署に配置。分散アテンダント コンソール機能を実現させました。加えて、IPフォンのユーザ トレーニングも提供しました。アシュトン氏は、今回の投資を成功だったと考えています。

「導入の途中からすでに利用者は新しいシステムの利点に着目しており、皆が完成を我慢強く見守ってくれました」と氏は語ります。「AACによるトレーニングはすばらしく、今や職員は、メール受信ボックスにボイスメール メッセージが届くのを心待ちにしています」

アシュトン氏は町の電話とネットワークの問題に対処するシステムを提供してくれたAACに感謝しており、ハーンドンとACCは真のパートナーであると語っています。

「AACは「自分たちはやってのけた、すごいだろ」という奢ったところが少しもない」と氏は言います。「彼らはあらゆる問題に真摯に取り組んでくれました」

統合ネットワークがビジネスのプロセスを向上

今日、ハーンドンの町では電話回線とデータ回線の断線が急速に進められています。長距離の電話料金が削減できることとIPベースの電話に切り替えることとで、アシュトン氏は電話料金だけでも30パーセントのコスト削減を見込んでいます。

「今回ネットワークを統合したことで、ビジネスのプロセスを改善する機会が生まれました」とアシュトン氏は語ります。「本来ならば排除できたりもっと手際よくやれたりするであろうという、余分な手間や非効率的な部分が複数あったのです。システムはスタッフにも大変使いやすく、仮にちょっとした問題が発生したとしても自分たちで対応することができ、高い料金を払って業者を呼ぶ必要はありません。また、IPフォン上に搭載されているAmber Alertsアプリケーションを使うことで、地域で行方不明の子供が出ないよう最善を尽くすことができると確信しています」

来年に予定されている新たなポリスステーションの開設に向け、アシュトン氏はデータを再検討し、IPがハーンドンの緊急対策や公共安全の部門に適したソリューションであるかの見極めを行っているところです。またAACでは現在、IPフォンを使って州および地域の緊急報告を放送できるアプリケーションの開発に取り組んでおり、アシュトン氏はこれにも興味を寄せています。

「多数の企業が自社既存のPBX電話システムをIPコミュニケーションに切り替えたいと考えており、AACではそこに着目しているのです」とボウルズ氏は言います。「インテグレータの多くが時流に身を投じ、技術に乗り遅れまいと躍起になっています。しかし当社では、IPに関する人材教育に3年の月日をかけるようにしてきました。そして今まさに、電話向けXMLアプリケーションという次のステップに足を踏み出そうとしているのです。IP技術の力強さを示すことで、お客様がIPへの投資を増やすきっかけになればと考えています」

シンディ・マクドウェルはカリフォルニア州サンタクルスを拠点に活動するフリー ジャーナリストです。

▲Return to Top

お問い合わせ