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シスコ副社長、CATV事業者にデジタル化への道を開くシスコの役割について語る

2004年3月23日

衛星通信事業者と競い、運営コストを削減するため、CATV事業者は、ネットワークやエンドユーザ プラットフォーム、サービスの完全デジタル化を実現する、さまざまなテクノロジーに注目しています。目標を100パーセント達成するには、コストの問題やその他さまざまな課題がまだ残されていますが、ケーブルテレビのオールデジタル化が実現する日は、意外とすぐそこまで来ているのかもしれません。新しい標準仕様のDOCSIS® Set-Top Gateway(DSG)が、デジタルの未来へと進化の道を開き、CATV事業者は今、その道のりを歩もうとしています。

Cablevisionでネットワーク システム インテグレーション ディレクターを務めるジョー ゴーダス氏によれば、DSGは、最先端ビデオ サービスのより柔軟な提供を可能にし、ビデオ業界のオープン スタンダードへの動きに拍車をかけ、インタラクティブ サービスの拡張性を高めることで、より多くの顧客へのサービス提供を実現してくれるといいます。「DSGは、最先端のサービスやインタラクティブなリッチ コンテントを階層化し、既存のSTBプラットフォーム上への配信を可能にする新たな扉を開いてくれます。私たちは、既存のDOCSISインフラストラクチャを活用して、今まさにそれを実現しようとしており、DSGが、未来への道を開く、共通のout-of-band(帯域外:OOB)仕様を提供してくれる日を待ち望んでいます」

シスコは、自社のCMTS製品ラインに業界ではじめてDSGを導入することで、オープン スタンダードへの移行を後押しし、CATV事業者が既存のエンドツーエンドDOCSIS IPネットワークを活用して、高速データ・音声・映像のコンバージェンスを実現できるよう支援しています。News@Ciscoでは、シスコの副社長兼ブロードバンド エッジおよびミッドレンジ ルーティング ビジネス ユニット担当ゼネラル マネージャを務めるパンカジュ パテルに、DSGとケーブルテレビ業界の未来について聞きました。

DSGとは何ですか?

パンカジュ パテル:DSGは、CableLabs® OpenCable™構想の一環で、デジタルなset-top-box(セットトップボックス:STB)転送を標準化し、「旧世界」における独自仕様のビデオ テクノロジーと、オープン スタンダードをベースとしたDOCSISテクノロジーとの橋渡しをしてくれる新しい標準仕様です。DSGでは、ケーブル モデム終端システム(CMTS)を使って、OOBメッセージングをデジタルSTBに配信します。DOCSIS準拠のケーブル モデムは、DSGクライアント ソフトウェアを搭載したデジタルSTBに内蔵され、加入者側のOOBビデオ コントロール シグナリングを処理します。旧型のSTBを新しいものに交換する必要はなく、既存のOOBシステム上での使用が可能です。そのため、CATV事業者は、スケジュールにあったタイムフレームに従って、DSGへの移行を進めることができます。

なぜDSGが開発されたのですか?

パンカジュ パテル:1990年代にケーブル モデムが開発されたとき、各メーカーが用いたテクノロジーはいずれも独自仕様のものでした。DOCSIS標準仕様は、ケーブル モデムとCMTSとの相互運用を実現するために開発されました。現在、同じことがSTBで起こっています。コアSTBテクノロジーは、基本的に今でも独自仕様のままなので、CATV事業者は、古いビデオ アーキテクチャから逃れられず、高帯域のインタラクティブ サービスの導入が阻まれ、高い設備投資や保守費用を強いられてきました。DSG仕様は、これまでの独自仕様によるOOB転送からの脱却を図り、標準仕様ベースのテクノロジーに移行するものです。

なぜCATV事業者にとってDSGが重要な意味を持つのですか?

パンカジュ パテル:DSGは、上り下りとも高帯域を実現し、新しいインタラクティブ ビデオ サービスの展開を促すことで、CATV事業者に大きな収益をもたらしてくれます。また、レガシー テクノロジーをベースとしたビデオ ネットワークから標準仕様ベースのIPネットワークへの移行を手助けしてくれます。CATV事業者は、既存のDOCSISネットワークを活用してケーブル モデムとSTBを共通のオープン ネットワーク上で稼動させることができるため、コストを削減することが可能です。さらに、DOSISはより多くの顧客に対応可能な大容量を実現してくれるので、CATV事業者は、インタラクティブ サービスのより良いサポートが実現できます。また、DSGは、既存のCMTSとRF(無線周波数)信号を使って、OOBメッセージングを互換性のあるSTBに転送します。そのため、CATV事業者は、既存のCMTSプラットフォームやプロビジョニングシステム、ネットワーク管理システムを利用できるので、コストを削減することが可能です。

なぜ今CATV事業者はDSGに移行すべきなのですか?

パンカジュ パテル:ケーブルテレビ業界にとって、今が、ケーブルやIP経由によるデジタル ビデオ コンバージェンス関連のチャンスを捉える絶好の機会です。CATV事業者は現在、独自仕様のデジタル ビデオ テクノロジーを使って、インタラクティブ サービスの拡大に悪戦苦闘しています。DSGは、既存のインフラストラクチャを妨げることなく、その実現を手助けしてくれます。

DSGをサポートしているのは、どのソリューションですか?

パンカジュ パテル:シスコは、高速データ通信やVoice over IPを実現する、業界でも有数のCMTSプラットフォームを提供しており、DSGにも対応しています。すでに多くのCATV事業者が、さまざまなCisco CMTSシステムを導入していますが、そうした既存のシステムも、ソフトウェアをインストールするだけで簡単にアップグレードでき、DSGに対応させることが可能です。

CATV事業者のビデオ サービスにとって、なぜシスコなのですか?

パンカジュ パテル:シスコは、CATV事業者のDSGへの移行を支援し、コストの削減や収益アップ、競争力の強化に力を注いでいます。また、シスコは、CMTS市場のリーダー的存在です。シスコは、既存のCMTSシステムをアップグレードするためのソフトウェアを無料で提供し、DSGへの移行を簡単に実現できるようにすると同時に、DSGをサポートする新しいCMTSプラットフォームの開発に取り組んでいます。

シスコのCATV事業者向けビデオ戦略の中で、DSGはどのような位置付けにありますか。

パンカジュ パテル:シスコの戦略の主眼は、CATV事業者が、高速データ、音声、映像の配信が可能な既存のエンドツーエンドIPネットワークを利用して、加入者にバラエティに富んだサービスを提供し、顧客ロイヤルティを築き、運営コストを削減できるよう支援することです。シスコのビジョンは、CATV事業者が考えるケーブルテレビ業界の未来と同じ方向を見据えています。DSGは、IPコンバージェンスへの重要な最初の一歩であり、CATV事業者にとって、オールデジタル化を実現した標準仕様ベース ネットワークへと進化するための手段なのです。

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