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ネットワークの役割の変化に伴い、よりインテリジェントで大容量なネットワークの需要が拡大

シスコ、Catalyst Intelligentスイッチング製品ポートフォリオの処理能力、サービス、容量など、さまざまな機能を強化

2004年3月18日

ジェイソン デイン、News@Cisco

さまざまな機能やアプリケーションが誕生する中、企業ネットワークにはよりいっそうのインテリジェンスが求められるだけでなく、容易な拡張と設定のシンプルさが要求されるようになっています。さらに、コンピューティング プロファイルの増加に伴い帯域幅の要求が高まり、エッジでギガビット、コアでその10倍の容量が求められるようになってきました。

従来のデータ トラフィックに加えて、ネットワーク アプリケーションや通信サービスなど、遅延による影響を受けやすい情報をサポートする必要性が高まってきたことが、このような傾向の要因となっています。そのため、ネットワークによるアプリケーションや通信サービスの提供を最適化するには、よりいっそうのインテリジェンスと、よりきめ細かなネットワークのトラフィック管理が必要となります。

ネットワーク ベースのアプリケーションが次々に開発される背景には、音声⁄ビデオ テレフォニーをはじめとするIPコミュニケーションをネットワーク上で行ったり、既存のIPや光インフラストラクチャ上で、ストレージ ネットワーキングのような新しいデータ タイプのトラフィックをサポートする必要性がでてきたということがあります。

さらに、ネットワークがオープンなものになればなるほど、総合的なセキュリティ対策の必要性が高まってきました。エッジ部分にファイアウォールを置くだけでよかった時代は、もはや遠い過去となっています。現在、ネットワークには、より高度なセキュリティが要求されると同時に、ネットワークのあらゆる層において、さまざまなレベルのセキュリティを実現する階層化アプローチが必要とされます。

ネットワークの主なセキュリティ機能は、通常、VPN(仮想プライベート ネットワーク)やファイアウォール、侵入検知システムなど、ネットワークを影で支える機器に搭載されていますが、Catalyst 6500の統合拡張サービス モジュールとして、直接ネットワークの心臓部に統合することが可能です。

また、ネットワークには、より高度なインテリジェンスが取り入れられるようになってきています。例えば、IBMやVeritasなどの技術プロバイダー各社のストレージ管理ソフトウェアを、直接シスコのストレージ ネットワーキング機器上で稼動させることができるため、より効率的な運用が可能になりました。ドイツのケルン大学では、IBMのストレージ管理ソフトウェアとともに、こうしたネットワークホステッド型ソリューションを導入しています。

こうした傾向がネットワークの大容量化の要因となっており、コアで最大10ギガビット、デスクトップで最大ギガビットの帯域幅が求められるようになってきました。しかし、必要とされているのは、ネットワークの体力強化だけではありません。

音声や映像、ストレージをはじめとする優先度の高いものから、電子メールのような比較的優先度の低いデータを扱う従来のアプリケーションまで、さまざまな優先度を持つトラフィックを処理するには、高度なネットワーク インテリジェンスが必要です。特に、セキュリティや管理プロセスのモニタリング機能を持つインフラストラクチャの場合、より高度なインテリジェンスが要求されます。

シスコは、現在や将来の環境の変化に対応できるネットワークを実現するため、スイッチ製品のパケット処理能力を向上させ、スイッチング インテリジェンスの導入を容易にするさまざまな機能を強化することを、ドイツのハノーバーで開催された世界最大のIT・電気通信見本市「CeBIT 2004」において発表しました。

このたびの機能強化には、可用性や復元力の向上、総合的なセキュリティ、転送の最適化、管理性の向上が盛り込まれています。Catalystスイッチング製品ポートフォリオに搭載されたこれらのサービスは、より高度な機能性と適応性をネットワークにもたらし、ネットワークにおけるユーザやアプリケーション、通信サービスをより効果的にサポートします。

「シスコはこのたび、Catalyst Intelligentスイッチング製品ポートフォリオに重要な新機能を投入しました。高度な機能の導入に対応するため管理機能を強化したほか、容量やパフォーマンスを向上させています。例えば、新しいCatalyst 4510Rシャーシは、最大336ポートの10/100/1000をサポートします。また、10ギガビット アップリンク1個を搭載したCatalyst 3750は、コンパクトでスタッキング可能なフォームファクタ1つで、10ギガビット イーサネットのサポートが可能です」と、シスコでLANスイッチングのワールドワイド プロダクト マーケティングを担当するシニア マネージャ、スティーヴン シャリタは述べています。

「さらに、新しいLX4 XENPAKをサポートしているため、ユーザは既存のマルチモード ケーブルを活用することができるほか、CX-4銅線インターフェイスをサポートしているため、企業は銅線ベースの10ギガビット インターフェイスを利用することができます。そのため、10ギガビット イーサネットの導入コストを大幅に削減することが可能です。このたびの発表は、業界をリードするテクノロジー イノベーターとしてのシスコの地位をさらに強化するものです」

Cisco Catalyst 6500シリーズ スイッチでは、コンテント サービス モジュール、SSL(Secure Socket Layer)サービス モジュール、IPSec VPNサービス モジュールネットワーク分析モジュールという、4つの統合拡張サービス モジュールが強化されました。これにより、ネットワーク インテリジェンスが向上し復元機能が追加されたほか、新たなセキュリティ機能が加わり使い易さが向上したため、高いパフォーマンスを必要とするデータセンターの要求に応えることが可能となりました。また、モジュールの導入を大幅に簡素化する、Webベースのポイントアンドクリック管理ツールであるCiscoView Device Manager(CVDM)を用いることで、Catalyst 6500シリーズのサービス モジュールの設定や導入が容易に行えます。

また、シスコは、Catalyst 4510Rスイッチをリリースしました。Catalyst 4510Rスイッチは、冗長スーパバイザ エンジンを搭載可能な10スロット シャーシを備え、高ポート密度のファースト イーサネットまたはギガビット イーサネットに対応可能な共通のアーキテクチャを提供するほか、すべてのポートで、高密度の802.3af準拠Power over Ethernet(PoE)機能をサポートします。

Catalyst 4510Rは、新しいSupervisor Engine Vを搭載することで、大型シャーシに必要とされる高いスイッチング容量やスループットを実現します。従来のCatalyst 4500シリーズ シャーシとの互換性を持つ、新しいSupervisor Engine Vは、802.1Q-in-Qカプセル化やブロードキャスト⁄マルチキャスト抑制など、ハードウェアベースの新しい拡張機能を提供します。これらの新機能は、従来のCatalyst 4500シリーズ ラインカードすべてにおいてサポートされます。

その他、Cisco Catalyst 3750ファミリには、新しいCatalyst 3750シリーズスイッチが追加され、10/100/1000の導入における高スループット アップリンクの必要性に応えます。新しいスイッチは、ラック スペースの限られた、小規模のワイヤリング クローゼットやデータセンター、またはグリッド コンピューティング環境の要求に応えることを目的としています。

また、シスコは、ネットワーク セキュリティの強化に力を注いでおり、すべてのCisco Catalyst Intelligentスイッチング プラットフォームに、ハードウェア統合型の新しいCisco IOSセキュリティ機能を追加しました。新機能には、攻撃防御オプション、IEEE 803.1x拡張、ポート セキュリティ、セキュア コネクティビティ オプションが含まれます。その他、特に、本社や支店のネットワークにとって必要不可欠となる、denial-of-service attack(サービス拒否攻撃)やman-in-the-middle attack(仲介者攻撃)からの相次ぐ脅威に対処するための機能がリリースされています。

さらに、インテリジェントな拡張機能をよりシンプルに導入できるようにするため、シスコは、Catalyst Intelligentスイッチング製品ファミリに、Smartports機能を取り入れました。Smartportsは、Quality of Service、セキュリティ、アベイラビリティなど、ハイバリューなネットワーク最適化サービスを迅速かつ容易に実現する、設定済みのマクロ セットです。このような機能は、導入に手間がかかるものですが、Smartportsにより簡単にLAN全体に行き渡らせることが可能となり、スイッチ設定リソースの要求を緩和し、シスコのパートナーやカスタマーのネットワーク管理機能を向上させます。

業界で最も包括的で、インテリジェンスに優れたイーサネット スイッチング ポートフォリオに搭載されるこれらの新機能は、高度な汎用性と導入における柔軟性を兼ね備えており、ネットワークから最大限の価値を引き出します。同時に、アプリケーションや通信サービス、最新テクノロジーを導入するための拡張性に優れた基盤を提供します。

シャリタは次のように述べています。「このたび発表された最新機能のラインナップの豊富さは、安全かつインテリジェントなスイッチング ソリューションの開発に取り組み続けるシスコの姿勢を裏付けており、シンプルな導入・管理を実現するとともにお客様の投資を保護し、高度なサービス オプションを提供しています」

ジェイソン デイン:スペイン バルセロナを拠点に活動するフリージャーナリスト

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