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大手パスタメーカー、シスコの WLAN で生産性の向上と費用削減を実現

不安を持たずに移行できることが、重要な意思決定要因に

概要

Barilla America は、通信インフラストラクチャをアップグレードし、新しい本社の社屋とテスト キッチンをリンクしなければなりませんでした。

Burwood Group の協力を得て、Barilla America は、「Cisco IP Phone」と「Cisco Aironet」アクセス ポイントならびにアダプター カードで構成された、総合的な「Cisco ワイヤレス LAN」ソリューションを導入し、生産性を向上させるとともに、費用を大幅に削減しました。

多くの企業にとって、ワイヤレス ローカルエリア ネットワーク(WLAN)は、社員の生産性を向上させるだけでなく、既存のネットワークと簡単に統合でき、しかも費用の削減にも繋がるため、従来以上に魅力的な選択肢となっています。同時に、IEEE 802.11x と表記されるワイヤレス通信のさまざまな規格との互換性に関する心配もあるため、ワイヤレス導入の決断は難しいものになっていました。

シスコでは、不安を持たずにワイヤレス移行を進めるようにするのが、最優先事項となっています。たとえば、「Cisco Aironet 1100」および「Cisco Aironet 1200」アクセス ポイントは、802.11b と 802.11g の両方のクライアントに対応しているほか、完全な下位互換性機能も備えています。この点が、世界のパスタ業界のリーダーである、Barilla Group の米国での子会社である Barilla America がシスコの WLAN ソリューションの導入を決めた際の重要な要因となりました。

「Cisco Aironet」アクセス ポイントを利用すれば、アクセス ポイントをすべて新規購入しなくても、アップグレードが可能です。競合他社の製品は、802.11a や 802.11 b といった規格だけに焦点をあてていて、将来の規格に対応するための道筋があきらかにされていませんでした」と、Barilla America のインフラストラクチャ マネージャーである、ビンス ダンカ(Vince Danca)氏は話しています。

新しい社屋に移ったあと、Barilla America は「Cisco IP Phone」へのアップグレードを行い、WLAN ソリューションの導入検討にも入りました。新しい社屋の構造を考えると、WLAN はきわめて魅力的に思えました。

左右に広がるウィングをもつ新社屋では、複数の「ハドル ルーム(ミーティング ルーム)」が備えられているほか、中央のエリアは、人々が快適で、開放的な雰囲気のなかで議論を行ったり、企画会議を開いたりできるようになっています。同社では、新しい本社社屋と 1 マイル離れたところにあるテスト キッチンをリンクさせる必要もありました。

Barilla America は、シスコのシルバー認定パートナーである、イリノイ州シカゴの Burwood Group に委託し、「Cisco Aironet」アクセス ポイントや、社員のラップトップおよび携帯情報端末(PDA)に装備されるクライアント アダプター カードなどで構成された「Cisco WLAN」を導入しました。

Burwood は、本社社屋とテストキッチン間の長距離高速ワイヤレス接続を可能にするために、「Cisco IP Phone」をはじめ、ワイヤレス アクセス ポイントおよびクライアント アダプター カード、「Cisco Aironet」ワイヤレス ブリッジを設置しました。このリンクでは、高価な専用線や光ファイバ ケーブルの数分の 1 の費用で、E1/T1 回線の数倍の速度のスループットが実現されました。

Barilla America の社員は、立案および会計、受注処理用のソリューションである、J.D. Edwards の「OneWorld」を使い、WLAN で日常業務を遂行しています。他にも、販売や動向分析に「Cognos」や「TPG」といったアプリケーションを使用しています。WLAN はアイオワ州エームズの製造工場にも拡張されており、社員が工場を訪問した際に簡単にプレゼンテーションを行ったり、本社のデータベースを拡張したりすることも可能になっています。

「人々は、ハドルルームやその他の場所でも、データの入力や e-メールの送受信ができます。当社の『リビングルーム』でラップトップを使い、セールスデータのチェックや動向についての議論、リサーチを行っている人の姿を見かけます。みんなワイヤレスを気に入っています」と、ダンカ氏。

重役陣も、生産性を大幅に向上させています。たとえば、ダンカ氏は、ワイヤレス対応の PDA を利用し、オフィス内を動き回っているあいだも、つねに WLAN に繋がった状態でいることができます。ダンカ氏は、PDA で e-メールのチェックや電話連絡を行っているのです。

「電話機に飛びつかなくても、本社のどこにいても電話を受けることができます。私だけではなく、このシステムを利用している人ならだれでも、お客様や他の人々からの電話連絡にも迅速に対応できるようになるのです」と、ダンカ氏は話しています。

WLAN を新たに導入したことにより、業務を合理化する機会も生まれました。たとえば、「Cisco IOS」ソフトウエアを通じて、Barilla America では、バーチャル LAN(VLAN)やサービス品質(QoS)、プロキシ モバイル IP といったインテリジェントなネットワーク サービスも利用できるようになっています。ダンカ氏によれば、同社ではさまざまなタイプの VLAN に関心を抱いており、同社のビジター向けにインターネット専用 VLAN を構築する計画があるそうです。

シスコのワイヤレス ブリッジにより、複数のコンピュータや「Cisco IP Phone」との接続が可能になります。社員にさまざまな通話機能を案内する LCD ディスプレイに加え、「Cisco IP Phone」は拡張マークアップ言語(XML)にも対応していますので、社員の内線電話番号案内などの自社制作コンテンツや他の Web ベースのコンテンツなども表示することができます。

また、包括的なシスコ ソリューションに含まれるものとして、Barilla America には、「Cisco PIX」ファイアウォール アプライアンスや「Cisco VPN」コンセントレータ、複数の「Cisco Catalyst」スイッチが提供されています。Cisco スイッチは、QoS サービスを利用できるため、きわめて重要、とダンカ氏は話しています。

近い将来、Barilla America では、テストキッチンのスタッフを新しい本社社屋に移動させる予定です。キッチンに配備されているワイヤレス ブリッジはエームズの工場に移され、鉄道で結ばれている、数マイル先の計量所との通信に利用されるそうです。

貨物車が穀物を積んで到着すると、ワイヤレス接続を利用して、穀物バイヤーはサイロ貯蔵前に穀物の重量を確認することができます。3 年前、同社では、光ファイバ回線を使って貨物駅と工場を直接電子接続させることを検討していました。見積もった費用は、およそ 10 万ドルにもなりました。

「ワイヤレスのほうが、はるかに費用効果の良いソリューションです。このような分野では、『Cisco Aironet』が大きな効果を発揮してくれています」と、ダンカ氏は言います。

ステイシー ウィリアムズ:ユタ州ダッチジョンを拠点に活動するフリー ジャーナリスト

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