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シスコ、放送業界をターゲットにIPによるユニファイド コミュニケーションを提案

2004年2月26日
ジェイソン・デイン、News@Cisco

Cisco Systems®は、メディア業界をリードする技術サプライヤー数社と提携し、共有のネットワーク インフラストラクチャ上でIPベース ソリューションとIOS®ソフトウェアを用いることによって、かつてない生産性とワークフロー コラボレーション機能を提供しています。

「シスコは、メディア業界の未来図について、調査や提案などの取り組みを開始しました」と、シスコのヨーロッパ・中東・アフリカ地区(EMEA)マーケティング コミュニケーションズ担当マネージャを務めるJosephine Burdonは述べています。

「シスコは大手のアプリケーション パートナーと提携し、テレビ放送、娯楽映画、出版などの垂直市場におけるデジタル化を進めています」

シスコは、こうした取り組みの中で、映像コンテンツを中心としたネットワーク アーキテクチャに必要な要件は、主流を占める企業のITインフラストラクチャに必要な要件とは異なるため、製造過程やサプライ チェーンのさまざまな段階において、より多くの専門的なテクノロジーを取り入れる必要性があるとの認識を持っています。

また、それと同時に、放送会社自身が抱える問題に対するサポートも視野に入れています。

そのひとつとして、ビデオ画像の取り込みや編集、保存といった新たなデジタル テクノロジーが出現したことにより、メディア業界における人々の働き方が変化し、世界中の人々とのコラボレーションや新しい配信チャネルなど、さまざまな可能性が開けています。

また、その一方で、競争が激化し、広告収入が縮小している上に、創作コンテンツを従来のITプロセスに統合するためのコストや、スポーツやエンターテイメントの放送権料がのしかかってくるため、常に新しい収入源を見つける必要に迫られています。

すでに世界各地の企業が、シスコのネットワーキング テクノロジーを導入し、有料テレビ番組やビデオンデマンドをはじめ、コンテンツ資産管理やアーカイビングなど、より高度なメディア サービスの提供を実現しています。

しかし、シスコが提案するIPベースのブロードキャスト通信では、例えば以下のような、より多くの機能を実現できます。

ワークフロー コラボレーション:スタジオとロケ現場とをオンラインで結ぶことによって、プロデューサーは、ラップトップ上でコンテンツを確認し、現場のスタッフに即座にフィードバックできるので、ロケ撮影にかかる全体的な時間とコストの節約につながります。

さらに、撮影後の編集段階においても多くのメリットがあります。高価な編集機材を使わずに、MacやPC上で高度な編集が可能なほか、簡単なソフトウェア ツールを使って、世界各地から100人以上もの人々が編集に参加できます。

デジタル資産管理:コンテンツが完成したら、今度は、既存の映画やビデオテープ ライブラリーからいかに最大限の利益を引き出すかを考えなければなりません。素材をサーバやアーカイブにオンラインで保存できるテープレスな環境の必要性を、多くの放送会社が認識しています。

メディア資産管理には、音声、文字、映像、画像など、さまざまなメディア資産のデジタルコード化、カタログ化、検索、管理、安全な販売といったプロセスが必要となります。共有のIPベース プラットフォームを利用することで、いっそう充実したメディア資産管理が可能です。

シスコのテクノロジーを使ってデジタル資産管理システムを構築すれば、どこからでも管理ができ、素材をプレビューしたり、ひとつのブラウザで請求業務などのアプリケーションと連携させることが可能です。

そして、欲しい映像をリクエストすると、Application and Content Networking Systemのコンテンツ配信キャッシング テクノロジーのおかげで、ミッションクリティカルなネットワークを渋滞させることなく、高品質なメディアを閲覧ことができます。

IP経由の映像配信:これまでは、他の放送会社にコンテンツを販売したり、関連会社に素材を配布する場合、ATM回線や物理的な輸送手段を組み合わせて、遠く離れたテレビ局に映像を送っていました。

しかし、ブロードバンド インフラストラクチャのIPテクノロジーを利用すれば、映像を配布・配信する際に、衛星回線やコストのかかる地上の専用回線を利用する必要がなくなります。

また、地理的な理由で衛星回線を使う必要のある場合でも、IPにより、コンテンツのローカル配信やインタラクティブ通信などのさまざまなアプリケーションを用いることで、衛星回線による映像配信を補完することが可能です。

IPテクノロジーには、遠隔地へのコンテンツの輸送にかかる時間やコストが節約できたり、物理的な輸送の必要がないので安全性が向上するほか、必要としている場所に柔軟かつ迅速にコンテンツを送り届けることができるなど、さまざまなメリットがあります。

コンテンツ配信:シスコのネットワーク アーキテクチャは、広域でのシームレスなコンテンツ配信や、複数ソースへの同時配信を実現します。迅速かつ費用有効で、安全な配信が可能であり、メディア資産を物理的に輸送する必要がなくなります。

IPネットワークによるコンテンツ配信には、さまざまな可能性が秘められています。映画産業は、デジタル映画の時代へと向かいつつあり、これまでのようなフィルムの輸送や交換にかかるコストを削減できるため、デジタル形式の映画を上映・配給することのメリットは明らかです。

また、IPベースのデジタル世界では、公開された映画のビデオやDVDの製作など、コンテンツの再利用も簡単に行えます。

シスコはこれまでに、多国籍銀行から大手メーカーにいたるさまざまな企業を、IPによって新たに生まれ変わらせてきました。そして、メディア業界についても、先に述べた課題を含めあらゆる問題に取り組み、同様の成功を収めたいと考えています。シスコのテクノロジーの中には、例えば以下のように、放送業界に適しているものがすでに数多く提供されています。

  • アプリケーションおよびコンテンツ ネットワーキング:Cisco AVVID(Architecture for Voice, Video and Integrated Data)上に構築され、インターネットの「ミドル マイル」上での予測不可能な事態に影響されることのない、安全性に優れた最高品質のコンテンツを提供するパワフルなネットワーキング システムです。
  • ストレージ:シスコは、IP、ギガビット イーサネット、光などのネットワーキング テクノロジーをベースに、業界の主流となっている他社のソリューションと統合した、オープン アーキテクチャを開発しました。
  • VPN(仮想プライベート ネットワーク)イントラネットエクストラネットVPNにより、サイト間を物理的に結ぶだけでなく、サプライヤーやサービス プロバイダー、販売業者、消費者の間を結ぶことが可能となるため、プライベート ネットワークと同様のポリシーに基づいた共有のインフラストラクチャ上で、完全なサプライ チェーンを構築することが可能です。
  • Cisco EttX(Ethernet to the home, building or campus)接続:データ・音声・映像の統合に適した、拡張性・費用効率に優れた広帯域の接続環境を実現するメトロ イーサネット ソリューションです。
  • モバイル データ サービス:シスコは、移動が多く、さまざまなアクセス デバイスを使用するユーザを対象にした、新クラスのビデオベース サービスをサポートするプラットフォームの開発に向けて、世界中のサービス プロバイダーとの密接に協力しています。

メディアやエンターテインメント業界に詳しいシスコシステムズ社のKittur Nageshは、次のように語っています。「テレビ放送や娯楽映画業界では、収益が上がるまでの時間を短縮し、活動範囲を世界に広げ、コラボレーションを深めることによってチームの才能を十分に活かすことのできる環境が求められています。メディアやエンターテインメントの次世代アプリケーションを実現するには、デジタル資産管理、そして安全で高性能なネットワーク ソリューションが不可欠なのです」

ジェイソン・デイン:スペイン バルセロナ市を拠点に活動するフリーライター

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