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シスコ、ユニバーサル メディア ゲートウェイによりケーブルテレビ市場への取り組みを強化

ビデオQAM製品でケーブルテレビの基幹事業に参入⁄ビデオ オンデマンドの配信に適したギガビット イーサネットの構築を支援

2004年1月13日

シスコシステムズ社は今月、ネットワーキングに関する高度な専門知識をCATV事業者に提供すべく、さらなる一歩を踏み出しました。シスコがこのたび発表した2つの製品は、CATV事業者がビデオ オンデマンド(VoD)サービスやその他のインタラクティブなマルチメディア サービスをより効率よく提供できるよう支援するのが目的です。Cisco uMG9800直交振幅変調器(QAM)シリーズとして知られるこれらの装置は、ギガビット イーサネットのデジタル ビデオ信号をRF(無線周波数)に変換し、従来の同軸ケーブルを使ってテレビ用セットトップ受信機に配信できるようにします。これらのQAM製品(発音は「クアム」)には、ギガビット イーサネット テクノロジーに関する業界最高水準の専門知識が投入されており、業界最高レベルの拡張性とパフォーマンスを実現しています。

News@Ciscoでは、シスコでビデオ ネットワーキング ビジネス ユニットのシニア ディレクターを務めるPaul Sanchirico氏に、このたび発表された新製品について、また、それがどのようにしてコストの削減と収益性の向上を実現するかについてお話を伺いました。

QAM製品シリーズとはどのようなものですか。また、それはCATV事業者のネットワークでどのような役割を果たすのですか。

Paul Sanchirico氏:新しいQAM製品シリーズには、uMG9820 QAM Gatewayと、uMG9850 QAM Moduleの2種類があります。どちらも、ギガビット イーサネットの通信ネットワークと、光ファイバと同軸ケーブルのハイブリッド型(HFC)ケーブル ネットワーク間に置かれ、IP-to-MPEG-2ゲートウェイとして機能します。ますます多くのCATV事業者が、管理効率と容量の点から、自社のビデオ インフラストラクチャにギガビット イーサネット テクノロジーを導入しています。しかし、ギガビット イーサネットを経由したデジタル信号は、一般家庭にケーブルテレビを配信するのに広く普及しているテレビ用セットトップ受信機によって解読できるよう、RF信号に変換しなければなりません。シスコのQAM製品シリーズをはじめ、一般にQAMと呼ばれる製品は、こうした信号の変換を行うものです。

uMG9820 QAM Gatewayは、ラックユニット(RU)型ボックスに実装されたスタンドアロン製品で、ギガビット イーサネットのデジタル ビデオ信号を従来のアナログ信号に変換します。一方、uMG9850 QAM Moduleは、同じく信号の変換を行うのですが、市場でもっとも広く普及しているギガビット イーサネット スイッチであるCisco Catalyst 4500スイッチの一部として機能するラインカード製品になっております。このラインカードをCatalyst 4500に組み込めば、よりシンプルなネットワークと柔軟性の高いインフラストラクチャが実現できます。

現在市販されている他社製品に比べて、シスコの新しいQAM製品が優れている点は何ですか。

Paul Sanchirico氏:シスコのQAM製品には、現在市販されている他社製品とは異なる点が主に4つあります。ギガビット イーサネット ネットワーク向けに最適化されていること、VoDを可能にする高密度を実現したこと、柔軟性の高いモジュラ方式を採用したこと、選択可能な製品ポートフォリオを用意したことです。現在市販されている他社製品と違い、シスコのQAM製品は、ますます多くのCATV事業者が導入しているギガビット イーサネット インフラストラクチャの帯域幅を最大限に活用できるように設計してあります。高密度設計によって、ギガビット イーサネット リンクの容量をフルに使い、最大で240本の標準品位ビデオ ストリームを配信することが可能です。この点が、他社のQAM製品とは大きく異なります。他社製品では、ギガビット イーサネット ネットワークの帯域幅を最大限に活用するためには、複数のQAM装置を連結しなければなりませんでした。ご承知のとおり、QAM装置をいくつも連結すれば、障害ポイントとなり得る箇所が増え、管理が複雑になります。

シスコのQAM製品はいずれも、「pay-as-you-grow(成長に合わせた段階的な投資)」が可能なモジュラ モデルを採用しています。どちらの製品も、ギガビット イーサネット接続の帯域幅を最大限活用できる能力がありますが、CATV事業者は、当面必要とする分だけを導入することができ、新しくシャーシを購入することなく必要に応じて容易に拡張することができます。また、2種類の製品の中から、スタンドアロン型のQAMシャーシを使用するか、既存のCatalyst 4500スイッチにQAM機能を組み込むかを選択することが可能です。シスコのQAM製品は、このような拡張性と柔軟性を実現するとともに、ネットワークの可用性を極めて強力にサポートします。例えば、ホットスワップ可能なコンポーネントが装備されているため、ネットワークを停止することなく装置のアップグレードが可能です。

新しいQAM製品シリーズの発表はシスコにとってどのような意味を持つのでしょうか。

Paul Sanchirico氏:これらの製品は、CATV事業者の基幹事業であるビデオ ビジネスの支援を目的としたシスコの取り組みが、次の段階に入ったことを意味します。シスコはすでに、ケーブル モデムを使った高速データ サービスの向上を支援するための製品を開発して大きな成功を収めているほか、CATV事業者のVoDサービスを支援するためのギガビット イーサネット製品シリーズも開発しました。

新しいQAM製品シリーズは、シスコのケーブルテレビ事業戦略全体においてどのような位置づけにあるのでしょうか。

Paul Sanchirico氏:uMG9800 QAM製品シリーズの発表は、次世代デジタル ビデオ ネットワークを構築するCATV事業者を支援することを目的としたシスコの戦略が、さらなる一歩を踏み出したことを意味しています。シスコは昨年の5月、このプロジェクトのサポートを開始し、VoD向けに最適化されたギガビット イーサネット製品パッケージを発表しました。このパッケージは、Catalystギガビット イーサネット スイッチ、Cisco IOSのインテリジェント ネットワーク コントロール プレーン、新開発の高密度波長分割多重方式(DWDM)によるプラグイン対応統合光カード、そして、新しい光フィルタリング機能で構成されています。これらの製品を発表する際、シスコは、これは次世代デジタル ビデオ ネットワークを構築するCATV事業者の支援を目的としたシスコの戦略にとって、単なるはじまりにすぎないと明言しました。このたびの発表は、CATV事業者を支援するネットワーキング機器の開発に取り組み続けるシスコの姿勢をさらに裏づけるものです。

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