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テキサス保健協会、病気の発生の監視と情報配信を可能にするシスコのIPコミュニケーション ソリューションを導入

テキサスの保健衛生当局間での迅速なマルチメディア通信を実現することにより、健康上のリスクを軽減

2004年1月15日

ステイシー ウィリアムズ、News@Cisco

概要

TALHOは、テキサス市民の健康を守るために活動する団体で、指導力と先見性を発揮し、提唱活動を行っています。このたび、健康上のリスクの軽減を目指して、新しい通信インフラストラクチャの導入を必要としていました。

TALHOは、シスコのパートナー企業であるAvnet Enterprise Solutions社の協力を得て、テキサスの各保健衛生機関に警告や治療情報などのリッチメディア コンテンツの配信を可能にする、安全性の高いシスコのIPコミュニケーション ソリューションを導入しました。

バイオテロリズムや病気の発生など、緊急事態への対応は迅速に行われる必要があります。現在、このような事態が発生する可能性は非常に高くなっています。

ウエスト ナイル ウイルスやSARSなどの病気は、バイオテロリズムと同様、いつ発生してもおかしくはありません。そして、このような病気の発生によってパニックが広がる恐れがあります。

しかし、適切な手段を講じ、迅速な情報伝達を行うことで、人々の生命を救うことは可能です。例えば、自然災害が発生すると、ほとんどの人が避難しようと考えます。しかし、接触感染の恐れがある媒体が紛れていた場合、避難することによって病気が発生し、急速に広がる危険性があります。

Texas Association of Local Health Officials(TALHO)は、感染源を特定し、対策を講じ、市民にできるだけ有益な情報を伝える必要性があるとして、病気の発生のすばやい探知と監視を可能にし、各保健衛生機関に警告や治療情報、治療法の選択肢について迅速な情報配信を実現する、高性能なシスコのIPコミュニケーション ソリューションを導入しました。

テキサスにおける健康の促進、病気の予防、環境の保護を使命とするTALHOは、高度なコミュニケーション テクノロジーの力によって、病気とバイオテロによる健康上のリスクを大幅に軽減できると確信しています。そして、TALHOは、疾病管理予防センター(CDC)から資金援助を受け、その考えを実行に移しました。

現在、テキサス内の多くの保健衛生機関では、シスコの新しいIPコミュニケーション ソリューションにより、電子メールやファックス、ポケットベル、ワイヤレスPDAまたはインターネットを使って、病気の発生に関する情報に瞬時にアクセスできるようになっています。感染エリアの地理情報をインターネットで追跡したり、衛星通信やテレビ会議によって詳細なマルチメディア情報を入手することも可能です。

また、シスコのソリューションは、緊急時対応システムだけではなく、その他の用途にも役立っています。テキサス内の各保健衛生機関の職員は、エンドツーエンドを実現するシスコのソリューションを日常業務でも活用しています。

現在では、テキサス内の保健所74カ所とテキサス保健当局の地域オフィス82カ所がネットワークに接続しており、今後、ネットワークへの参加を希望するほかの医療機関や捜査当局の受け入れも可能な拡張性を備えています。最終的には、シスコのコンバージドIPネットワークによって、Texas Health Alert Networkへの参加者ならだれでも、単一のネットワーク インフラストラクチャを用いて、電子メールや電話での通信が可能になる予定です。その際、長距離通話料が発生することはありません。

IPテレフォニーやその他のテクノロジーを利用することによって、多大な費用の節約が可能になるのはもちろんですが、それ以上に大切なのは、各サイト間でのコミュニケーションが向上し、知識や専門技術を共有することで、通常時・緊急時を問わず、人々の生命を救うことが可能になるということです」とTALHOの事務局長、リー・レイン氏は語ります。

TALHOは、シスコのパートナー企業であるAvnet Enterprise Solutions社の協力を得て、ソリューションの導入を行いました。現在、すべてのサイトはT1で接続されていますが、今後、州全体を網羅するシスコのMultiprotocol Label Switching (MPLS)ネットワークへの移行を検討しており、そうすることで、よりシンプルで柔軟性の高いソリューションが可能になります。

シスコのソリューションは、映像やマルチメディア コンテンツの安全な配信を実現したり、ネットワーク管理を合理化して運用コストの削減を可能にするなど、プロジェクトの成功に不可欠な機能を提供します。

CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)は、低コストでの総合的なネットワーク管理およびモニタリングを実現するツールを提供します。また、Cisco IP/TVソリューションは、詳細な地図や、治療方法の選択肢や指示を収めた映像など、重要なコンテンツを各保健衛生機関に配信するためのインフラストラクチャを費用有効に構築します。

シスコのIP/TVソフトウェアを使うことによって、IPネットワーク経由で映像やWebコンテンツを配信することができます。また、シスコのIP/TV Content Managerを使用することにより、定期的なプログラムとオンデマンドのプログラムの両方を一元管理することが可能です。

シスコのIPネットワークでは、機密事項を含んだ情報がやりとりされるため、安全性と可用性が最重要視されます。シスコのQuality of Service(QoS)は、ネットワークの高可用性を保てるようサポートします。また、シスコのPIX ファイアウォール製品とSecure Access Control Serverは、機密情報を保護し、ユーザ認証やアクセスの一元管理を可能にします。さらに、シスコのVirtual Private Network(VPN)Concentratorは、各サイト間の安全な通信をサポートします。

シスコのソリューションの導入はかなりの難問でしたが、各保健所にはレガシー システムが存在しており、それがよりいっそう事態を複雑にしていました。「1990年代といえば、各保健所には極めて時代遅れの通信システムしかありませんでした。多くはコンピュータもなく、ましてや電子メールなどなかったのです。」とレイン氏は振り返ります。「いいかえれば、74カ所の保健所が74通りのレガシー問題を抱えていました」

しかし、現在では、テキサス州のエルパソをはじめとして、ボーモント、ラボック、マッカレンなどの保健衛生機関では、より高速でより費用有効な大規模通信が実現しています。また、データや音声、テキスト、ファックス、インターネット、マルチメディア、映像、LANなどの通信手段を用い、よりクリアで効率よく情報交換ができるツールを利用することも可能になりました。シスコのIPコミュニケーション ソリューションにより、テキサス中の保健所が一躍最先端のデジタル時代へと仲間入りを果たしたのです。

レイン氏は次のように語っています。「これで、発生した病気がウイルス性の場合にはワクチンを、また、細菌性の場合は抗生物質を投与することが可能になりました。また、病気の伝染を抑えるための対策を講じることもできるようになります。どのような場合にしろ、プロジェクトを成功に導くためには、シスコのIPコミュニケーション ソリューションが実現する高速通信が必要不可欠だといえるでしょう」

ステイシー ウィリアムズ:ユタ州ダッチジョンを拠点に活動するフリー ジャーナリスト

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