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サッター・ヘルス、NetXpertsの協力を得てシスコ無線ネットワークを導入

2003年11月12日

サッター・ヘルスは米国を代表する非営利医療団体であり、オレゴン州境からサンウォーキン・バレーおよび太平洋沿岸からシエラ山脈にいたるカリフォルニア北部の20余りの地域において複数の支部が医療活動を行なっています。その支部のひとつであるサッター・サンタクルスは、施設内の無線ネットワークを刷新したいと考えていました。担当地域を拡大する必要があったことと、既存のプロキシム社製 802.11ネットワーク(通信速度 1Mbps)は旧式であるため、サッター・グループが先々配信を予定している音声・動画・データサービスに対応していなかったことがその理由です。

この「再導入」に向けてサッター・サンタクルスが白羽の矢を立てたのが、シスコ プレミア パートナーの一社、カリフォルニア州サンラモンに本社を置くNetXperts社でした。シスコ プレミア パートナーの称号に加え、NetXperts社ではワイヤレス、VPN/Security、およびIPテレフォニーの3部門で「Cisco Specialization」を取得しています。さらには、複数の垂直的市場におけるノウハウも構築済みです。NetXperts社では、医療や法律および製造分野の顧客に向けた無線LANソリューション提供事業での成功を、次の要因によるものだとしています。セールス エンジニアとアカウント マネージャへの教育を徹底させたこと、新規および既存の顧客に早い時期から無線技術についての討論に参加してもらったこと、そして、下準備に十分力を注いだこと、の3点です。現在NetXpertsは、とりわけ医療業界において顕著な活躍を見せています。

「わが社では長年にわたり医療業界のお客様を相手に業務を行なってまいりました」と語るのは、NetXpertsのワイヤレス ビジネス担当副社長、トム・ヘイゲン氏です。「無線媒体で実行するための強力な医療専用アプリケーションの開発が、現在ベンダー業者によって進められています。また、無線LAN⁄WAN技術がより安全で身近なものになってきたことから、医療機関では無線ソリューションへの移行を真剣に考え始めています。私どもでは、無線ネットワークは有線ネットワークの拡張版と位置づけるのが順当だと考えております。組織が無線ネットワークへの移行を決めた際には、ただちに駆けつけてお手伝いするつもりです」

医療団体支部が新標準下でのネットワーク導入にNetXpertsを選択

サッター・サンタクルスの場合、無線ネットワークのメリットについて説明する必要はありませんでした。早くから無線技術を取り入れていた先駆者だったからです。しかし、施設内の既存無線ネットワークには、近々メーカーによる製造が中止されようとしている技術が用いられていました。サッター・サンタクルスは病院8棟と産院、および訪問看護協会という10戸の施設を抱えており、旧式の無線ネットワークを使い続ければ、これら全ての施設が影響を受けてしまうという状態でした。

「私たちには、既存の無線ネットワークをアップグレードしなければならないいくつかの理由がありました」と語るのは、サッター・サンタクルスのISマネージャ、チャーリー・ミュラー氏です。「まずセキュリティを考慮する必要がありました。さらには性能の問題も抱えいましたし、組み込まれているハードウェアは製造中止が決まってたため、保守が困難になることが必至でした。サンタクルス支部ではサッター・ヘルス本部が標準無線ネットワークを選択するのを待ちました。そうして、シスコが標準ベンダーとして、LEAPが標準セキュリティとして選ばれたのです。他の施設の無線ネットワークが新標準のもとで無事に稼動するまでは自分たちの導入は行なわない、サッター・サンタクルスではそう決めました。そしてこれで大丈夫というときになって、自らの施設への無線ネットワーク導入に取りかかったのです」

ミュラー氏とヘイゲン氏はNetXperts社がほかのサッター・ヘルス支部でプロジェクトを手がけているときに知り合いました。そしてミュラー氏は、NetXpertのチームはサンタクルス支部の新規無線ネットワーク・プロジェクトを担当してもらうにうってつけだと考えたのです。

「別のサッター支部でサッターの標準セキュリティを手がけたことのある企業に委託したいと思っていました。そうすれば学習の手間を省くことができるからです」とミュラー氏は語ります。「NetXpertsはサッター・グループを手がけた経験がありました。それにこれは個人的な考えですが、私のグループはトム・ヘイゲンともNetXpertsチームともきっとうまくやっていけるだろうと思ったのです。彼らは私が求めていた経験を兼ね備えていて、チームはとてもまとまっていました。それに、提示された価格にも優位性がありました」

また、NetXpertがシスコ認証パートナーの称号を有していたことも選択の決め手となりました。

「シスコ プレミア パートナーの称号を獲得したということはつまり、NetXpertsがシスコ機器を隅から隅まで知りつくしているということにほかなりません。さらには、シスコとの強いつながりを持っていることの証でもあるです」とミュラー氏は言います。

NetXperts社では、1997年からシスコシステムズとの関係を構築してきました。ヘイゲン氏は次のように語っています。「我々はシスコを無線ネットワーク業界のリーダーであると考えています。よって、私そしてNetXpertsチームでは、試作と検証に裏打ちされた製品を安心してお客様の環境に導入させていただいているのです」

「わが社の評価の是非は、導入を成功させるか否かにかかっています」とヘイゲン氏は言います。「お客様の環境に導入したネットワークが初めから問題なく動いてくれることを私たちは願っています。その点から見ると、シスコは随一のベンダーです。だからこそ私たちはシスコ製品を選択するのです」

医療現場の要求をかなえる無線ネットワーク

医療業界では早くから無線ネットワークを業務に取り入れていました。ヘイゲン氏によると、今では「ベッドサイド・コンピューティング」という言葉は、医師と看護士が臨床アプリケーションに病院内のどこからでもすばやく効率的にアクセスしようとすることを示す業界用語として使われているということです。

「必要とされる治療の種類によっては、患者は頻繁に移動することになります。そして院内は常に最新のものへと作り変えられています」とミュラー氏は言います。「無線ネットワークなら、施設内のどこにいても柔軟な接続が可能です」

ヘイゲン氏もこれに賛同しています。「そう、それこそ我々が着眼している点です。無線ネットワークの流れは急激に無線電話システムへと向かっています。医療施設では院内の無線ネットワークについて真剣に考えていますし、IPテレフォニーなどに対応できる他の技術についても十分な理解を持っています」

NetXpertsはサッター・サンタクルスのために802.11b対応のCisco Aironet 120シリーズ アクセス ポイントと“ラバーダック(ゴムで覆われた短縮アンテナ)”を選択しました。このアクセス ポイントは802.11b製品専用の工場で作られたものですが、802.11a無線システムとの並行実行が可能で、ヘイゲン氏が述べるところの高い柔軟性を備えています。このシスコ プラットフォームの魅力は、そのモジュラー ソリューションと、802.11a、802.11bおよび802.11gという3つの標準に準拠している点にあるのだとヘイゲン氏は言います。また本プラットフォームは、サッター・サンタクルスのニーズを満たすに最適のソリューションでもあります。高レベルのセキュリティを提供してくれると同時に、移行プログラムを活用することにより許容を広げることが可能で、よって後々導入されるであろう複数のサービスに対応できる、というのがその理由です。

柔軟な導入スケジュールが求められる医療現場

無線システム導入に際して、NetXpertsではまず最初にサイト調査を行います。それが終了すると、施設内にどのように無線ネットワークを巡らすかを、使われることになるアプリケーション共々検討します。サッター・サンタクルスに提出される最終案では、いかにして既存の無線ネットワークに音声・動画の機能を追加するかの概要が述べられています。続いて具体的なプランが練られるわけですが、日々の業務に変更の生じやすい医療施設の性質を考慮して、プランは動的である必要があります。

ヘイゲン氏は次のように述べています。「例えば、メインの医療施設を最初に手がけ、次に一番近い建物に移るというプランを立てるとします。しかし、日中のプランがキャンセルされ夜に回されるといった場合も想定しておかなければならないわけです」

「医療施設を手がける際の課題としては、第一にその環境の変動性が挙げられます」とヘイゲン氏は語ります。「施設の中には解体作業のできない場所も含まれるため、導入における工事の選択肢は極めて狭いものになるわけです。常に患者さんが優先され、導入チームが治療を妨害することは許されません。救急処置室には特に神経を使います。その日救急処置室の導入作業を行なうのに支障があれば、我々は準備しておいた代替プランを適用し新たな資金を投入したりといった何らかの処置を講じる必要があります。前もって代替プランを準備しておくことは必須ですし、医療施設を手がける場合は時間外の作業が数多く発生することを覚悟しておかなければなりません」

まさにNetXpertsの知識と経験のなせる技です。ミュラー氏はサッター・サンタクルスの導入業務を「非の打ち所がない」と称しています。一方ヘイゲン氏は、NetXpertsチームとミュラー氏のチームが互いにうまく相乗しあうことがプロジェクトを成功に導く鍵であると述べています。

シスコの無線ネットワークを施設内に新規配備することにより、サッター・サンタクルスでは単に通信範囲や転送速度を大幅に改善できるばかりでなく、十分なネットワーク環境が整っていないために保留にされていたプロジェクトを始動することも可能になります。また、プロキシム社の端末機器の範囲を超えた帯域幅が必要な新規基幹アプリケーションについても、そのパフォーマンス要求に応えることが可能です。

「シスコの製品は高い障害回復性を提供してくれるため、安心して使うことができます」とヘイゲン氏は言います。「また同じくらいに重要なのがその拡張性です。シスコのソリューションは複数のサービスに臨機応変に対応してくれます」

また、ミュラー氏は次のように語ってくれました。「将来的なことを考えると、我々が導入を予定しているデータ・音声通信との関係性が問題視されるわけですが、この新しい無線ネットワークならば、こういった技術拡張にも対応してくれます。新世代のPCを導入し、万全のデータ セキュリティを整備することも可能です」ミュラー氏は来年中にでも無線電話を使えるようにしたいと考えています。「本部では呼制御の標準規格を導入しようとしているところです。しかし、たとえどのような標準が選ばれたとしても、私たちはそれに対応できるだけの無線インフラストラクチャと無線周波を備えています」

サッター・サンタクルスの例は「無線技術のビジネストレンド」とヘイゲン氏が言うところの動向を顕著に表わしています。ヘイゲン氏は次のように語っています。「わが社では約3年前に無線技術におけるCisco Specializationを取得しました。ネットワーク統合を受け入れる企業は増加の一途を辿っており、私どもではその地盤作りに日々まい進しております」

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