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ITU テレコム ワールド 2003特集:シスコ、MPLS新製品によってサービス プロバイダーに対するコミットメントを強化

シスコ、MPLS導入を待ち望むサービス プロバイダー業界を標的として、製品ポートフォリオを充実

2003年10月16日

By Jason Deign, News@Cisco

シスコシステムズ社はITU テレコム ワールド 2003において、新製品のCisco IOSMPLSBandwidth-Assured Layer 2 Servicesを公開し、サービス プロバイダへのコミットメントを強化しました。

この製品により、サービス プロバイダはどのようなタイプのレイヤ 2 プロトコルを使用してファーストマイル アクセス ネットワークのサイトに接続しても、エンド カスタマー サイトに一定の帯域幅を保証することができます。

これは、Multiprotocol Label Switching(MPLS)技術におけるシスコの既存イノベーションに立脚して開発されたもので、サービス プロバイダがレイヤ 3 VPNsを提供するためにすでに構築したMPLS インフラストラクチャを利用できます。

さらに、この製品を使用することで、Cisco Any Transport over MPLS(AToM)の性能が向上します。サービス プロバイダはすでに、AToMによって、いかなるタイプのレイヤ 2 トラフィックでも、単一のコンバージド IP/MPLS コアネットワーク上に転送することで、ネットワーク運営コストを削減することができるようになりました。

Cisco MPLS Bandwidth-Assured Layer 2 Services の発売は、イーサネット技術を利用しているカスタマーにフレキシブルでコスト効率の良いサービスを提供したいが、特定のカスタマー サイトには従来のレイヤ 2 サービスを維持する必要があるサービス プロバイダ、異質のネットワークを接続するためにさまざまなタイプのゲートウェイを構築および管理しなければならない煩わしさがあって躊躇していたサービス プロバイダなどにとって、願ってもない朗報です。

Cisco MPLS Bandwidth-Assured Layer 2 Services は、AToM の性能を向上させるほか、IP/MPLS コア インフラストラクチャと連携して、一定の帯域幅およびサービスの質を保証したうえで、サービス プロバイダがフレームリレーATMイーサネットの各サービスを提供することを可能にします。

この基本機能のレイヤ 2 接続に加えて、企業は、それぞれ個別のサイトを一定の単一ネットワークとして論理的に接続したいと考えています。このためには、VPNを独自に構築するか、サービス プロバイダから管理されたサービスを購入しなくてはなりません。

IDCによると、現在のところ、法人カスタマーの53%が独自のVPNを構築することができるよう、レイヤ 2 サービスを購入し、47%がサービス プロバイダからレイヤ 3 の管理されたIP-VPNsを購入して満足しています。

IDCでは、IP VPNsを独自に構築しようというカスタマーの割合は、2005年には36%へと低下するとみていますが、それでも、サービス プロバイダ事業の大きな比重を占めています。

シスコから最近リリースされたこの新製品は、どのような方法でカスタマーがVPNを手に入れたいと考えていても、サービス プロバイダに帯域幅を保証する手段を提供することで、この事業を支援してくれるでしょう。

MPLS コアはサービス プロバイダにフレキシビリティーを提供し、これらの異なる要求事項を支援します。このように、MPLSは、コンバージド ネットワークの事実上の標準として急速に定着しつつあります。

この技術を求めて、マーケットリーダーであるシスコを訪れたサービス プロバイダの数は、この1年間で200社へと倍増しました。

大手サービス プロバイダの多くは、イーサネット サービスが欧州全域で優勢であることから、法人カスタマーにこの技術を提供しようとしています。

イーサネットへの移行を牽引しているのは、従来のサービス プロバイダだけではありません。

事実、公共施設や自治体の地域展開によって促される場合も増えています。これらの機関は、fiber-to-the home(FTTH)インフラストラクチャによる純粋なイーサネット ブロードバンド サービスの提供において、指導的な役割を担ってきました。

たとえば、ジュネーブでは、公益企業のServices Industriels de Geneve(SIG)がシャルミー地区において革新的な次世代ブロードバンド プロジェクトを支援するために、シスコのメトロ イーサネット スイッチング テクノロジーを選択しました。

シャルミーの住民は、10 Mbps(標準的なDSLのスピードのおよそ20倍)のブロードバンドで、自分の家へとアクセスできるようになります。

このプロジェクトでは、同地区に住む市民のつながりを深めることを目的に、2003年末までに53の団地、1,000棟のフラット、および40のショッピング アーケードに10 Mbpsで接続できるようにする予定です。

SIGのチーフ エグゼクティブ オフィサー、Raymond Battistella氏は、「SIGはジュネーブ市と協力して、シャルミー地区向けの新たなブロードバンド モデルを開発しています。その目的は、市民同志のつながりを深めることです。できれば、生活水準も向上すると良いのですが」と述べています。

「弊社はまた、独自のファイバー インフラストラクチャを開発することにしました。これによって、将来、需要が増大したときに対処する手段を確保することができます」

「ジュネーブが世界有数のテレコム ショーを開催する今年、このプロジェクトは、次世代イーサネット ブロードバンドが将来を見据えた組織の関心を引きたい都市の必要条件になりつつあることを具体的に示していると思います」

SIGは、地下のPoints of Presence(POP)に「ラスト キロメーター」ファイバーを敷設するために地中のユーティリティー ダクトを利用しています。ここで、Cisco CatalystR 4500シリーズ スイッチは、Charmilles Centre Commercialにある個々のアパートや企業にイーサネット ベースのブロードバンド接続を提供する支援をしています。

アパート、商店、企業をこれらのシスコ スイッチに接続するため、団地内の「ラストメーター」でファイバーを使用します。

SIGは現在、ウェブベースのストリーミングフォーマットを使用して地域向けコンテンツを提供していますが、基本的なイーサネット ブロードバンド接続によって、ビデオ オンデマンド(VOD)などのフルIPベースの音声映像サービスを拡大し、将来は、収益に結びつくサービスを売り込むことを狙っています。

同じような事例として、Salten Bredband ASは、北ノルウェーのノールラン地方でホームネットワークにイーサネットの利用を展開しています。

Salten Bredbandはすでに、企業や一般の管理担当カスタマーを支援するためにMPLSベースのコア インフラストラクチャを敷設済みで、現在は、アパートや個々の住宅の居住者カスタマーを支援するために、新しいファイバーを用いたこのネットワークを拡大しています。

Salten Bredbandは、シスコのメトロ イーサネット スイッチングおよび光ファイバー ネットワークを利用して、居住者および法人カスタマーに対して、IPによるインターネット/音声通信を、また単一コンバージド ネットワークによる双方向映像サービスを10 Mbpsで提供する予定です。

Salten Bredbandは、親会社のエネルギー公益事業会社から既存のチューブ、ダクトおよび敷設用地を借りることで、ファイバーをコスト効率良く各家庭まで引き込み、全体ではあまり地中を掘削せずに済んでいます。

また、このブロードバンド通信事業者は、Fauske Kommuneと緊密に協力することによって、イーサネット ブロードバンドの恩恵を地方行政機関にもたらしています。

Salten Bredbandのマーケティング ディレクター、Tom Erik Jaeger氏は、「弊社はイタリアとスウェーデンの他のモデルを研究し、最初からトリプル プレー サービスを展開することが、カスタマーへのサービス提供の点で、また弊社全体のビジネスモデルの面から最も妙味があると考えました」と述べています。

「また、単一のコンバージド ネットワークでインターネット接続、電話サービスおよび映像を提供することができれば、従来のネットワークと比べて、各サービスの運営コストを削減することができます」

Jason Deign :スペイン、バルセロナ市に拠点を置くフリーライター

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