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シスコと IBM、ネットワークによるストレージ仮想化で業務提携

シスコと IBM は、Cisco MDS 9000 ソリューションに向けた IBM TotalStorage® SAN Volume Controller を発表しました

2003年10月22日、米ニューヨーク州アーモンク&カリフォルニア州サンノゼ発
シスコと IBM は本日、共同開発によるソリューションを発表しました。お客様に柔軟な SAN(Storage Area Networking)オプションを提供しストレージ リソースを有効活用してもらうことで、データ管理の際のコストを削減し、処理を簡略化する目的で設計されたものです。Cisco MDS 9000マルチメディア インテリジェント ファミリーの SAN ディレクタおよびファブリック スイッチ用に設計された IBM のストレージ ソフトウェア TotalStorageR SAN Volume Controller をベースに構築されています。本ソリューションを用いることにより、ボリューム管理やデータ複製、およびネットワークからのポイント イン タイム コピーが可能となり、ユーザは単一の制御ポイントから複数のストレージ サブシステムを管理することができるようになります。

このソリューションを使うことで、IT 管理者は複数の異なるストレージ サブシステムを論理ストレージで一括管理、つまり「仮想化」することが可能になります。ストレージは SAN スイッチから動的に供給されるため、変更が必要なときにサーバやストレージ サブシステムがオフライン、という事態を招かずにすみます。これは、ストレージ インフラストラクチャの変更などにより引き起こされるダウンタイムの削減を目的とした機能で、管理業務の簡略化を助けます。また、異なるストレージ環境の管理にも対応しており、複数のアプリケーションおよびビジネス ファンクションが要求される現場でも、低価格のストレージを用いた処理が可能です。

「シスコの MDS 9000 スイッチに IBM のインテリジェント ストレージ仮想化技術を取り入れることで、ストレージ ネットワークの扱いづらさや複雑さ、および管理の手間を軽減するための選択肢が広がることになります」と、IBM ストレージ ソフトウェア マーケティング担当副社長、イェンス・ティーデマン氏は語っています。「お客さまがストレージ投資を最適化する際の選択肢には、現在次の2つがあります。アプライアンス型統合ストレージ ソリューションとして提供される IBM SAN ボリューム管理技術を用いた仮想 SAN による最適化、および Cisco MDS 9000 ファミリーを用いた SAN ファブリックによる最適化です。現在、市場ではより広範な仮想化ソリューションが IBM TotalStorage SAN File System と併せてお求めいただけるようになりました」

Cisco MDS 9000 ではモジュラー設計を採用しており、互換性のあるモジュールを本体に内臓することが可能です。シスコは、Cisco MDS 9000 用のボリューム管理ソフトウェアである IBM TotalStorageR SAN Volume Controller に対応するモジュールとして、CSM(Caching Services Module)を新規開発しました。CSM は IBM のソフトウェアに合わせた2ノード構成で、8ギガバイトのキャッシュメモリを持ち、ホットスワップに対応しています。また、冗長構成により高性能で低遅延、高可用の SAN トランザクションを実現します。本モジュールは、Cisco MDS 9500 シリーズのディレクタおよび Cisco MDS 9216ファブリック スイッチのいずれかにおいてお使いいただくことができます。

CSM で稼動するソフトウェアは IBM TotalStorage SAN Volume Controller ベースの構成となっており、SAN ファブリック内に組み込まれた改良版 IBM eServer xSeries サーバにおいて運用されるアプライアンス ソフトウェアという形で、今年初めに出荷が開始されました。Cisco MDS 9000 ソリューション用ソフトウェアであるこの SAN Volume Controller は、アプライアンス ソリューションとしての機能および相互運用性を備えています。また、ファブリックに別搭載する代わりに、Cisco MDS 9000 スイッチ内に組み込んで使用することも可能です。どちらの実装の SAN Volume Controller も、SAN 環境全域におけるストレージ ボリューム管理の中央集中化とストレージ リソースの有効活用を可能にする設計になっています。

Cisco MDS 9000用ソフトウェアである SAN Volume Controller では、Cisco MDS 9000 ファミリー対応のその他全てのモジュール同様、最新のストレージ ネットワーク機能を活用することが可能です。これらの機能はすでに上記のスイッチにおいて使われており、次のような内容になっています。

  • ハードウェアの冗長構成やステートフルなプロセス再始動などの機能により、高可用性に対応。
  • 仮想SAN(VSAN: Virtual SANs)により論理 SAN を分離し、拡張性を向上。
  • 包括的なセキュリティ フレームワーク。SSH(Secure Shell)、RADIUS 認証、SNMPv.3、RBAC(Role-Based Access Control)、およびFC-SPに対応しており、単一のログイン ポイントで未承認の管理アクセスを防ぐ。
  • 高性能の診断およびトラブルシューティング ツール。ハードウェア⁄ソフトウェア エラー処理のためのコールホーム機能や、処理フローの経路やタイミングを探索するためのファイバチャネル トレースルート、および SPAN(Switched Port Analyzer)によりネットワーク トラフィックを効果的に把握する。
  • Cisco Fabric Manager およびコマンドライン インタフェース等、動的構成やストレージ供給を行なうための統合管理ツール。

Cisco MDS 9000 ソリューション用のボリューム管理ソフトウェア、IBM SAN Volume Controller の共同開発は、IBM とシスコの長年のパートナーシップにおける新たな業務提携であり、ストレージ ネットワーキングに関する世界規模での戦略的提携契約となっています。IBM ではまず最初に、IBM 販売店および IBM ビジネス パートナーを通して Cisco MDS 9000 の販売を行うために、Cisco OSM(Original Storage Manufacturer)の認定を受けました。なお IBM は、MDS 9000 IP ストレージ サービス モジュールの最初の OSM 認定企業でもあります。また IBM とシスコは、提携業務により 8000台におよぶ Cisco MDS 9000 ポートを AXAグループに販売しました。これは現在までのところ、Cisco SAN スイッチの導入数としては最大のものです。

「Cisco MDS 9000 ソリューション用のソフトウェアである IBM SAN Volume Controller には、シスコの戦略が余すことなく詰まっています。シスコの SAN スイッチ群をオープン プラットフォーム化することで、業界をリードするストレージ ソフトウェア ベンダーが自社のアプリケーションを移行できるような構成としたのです」と、シスコ社ストレージ テクノロジ グループのマーケティング担当副社長、ソニ・ジアンダニは述べています。「シスコと IBM は、お客様に価値ある製品を、革新的な技術を、と日々努めています。このソリューションは、そんな我々の取り組みがまたひとつ具現化したものとも言えます」

Cisco MDS 9000 ソリューション対応の IBM SAN Volume Controller は、2003年12月5日に IBM と IBM ビジネス パートナーを通じて一般販売が開始される予定です。 シスコシステムズ社について

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