ワールドニュース

米国ニュース


次世代のネットワーキングテクノロジーの相互運用性――シスコの取り組み

MPLS: 集約的なコミュニケーションネットワークの決定的なコンポーネント

2003年9月3日
チャールズ ウォルトナー、News@Cisco

シスコシステムズは、オープンネットワークスタンダードに貢献し続けています。

マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)は、音声・ビデオ・データサービスの実行が可能な集約的なIPネットワークを構築するための基盤テクノロジーですが、その展開を継続的にサポートするため、シスコは他のベンダー各社のMPLS機器との相互運用性を詳しくテストするなどして、MPLSのスタンダードを積極的に開発・促進しています。シスコは、他業界のベンダーやカスタマー企業と協力してオープンスタンダードに基づくネットワーキングテクノロジーを築くために全力で取り組んでおり、相互運用性テストは、そのコミットメントの一部です。

オープンスタンダード機器によって、お客様はネットワークをコスト効率よく管理する能力を大幅に高めることができます。他のベンダー各社のMPLS機器との相互運用性テストにより、シスコのMPLS機器がお客様のネットワーク上で正常に機能するだけでなく、他のネットワーク上のMPLS機器とも相互に機能することが保証されれば、シスコのお客様は、新しいMPLSテクノロジーを使用したネットワークを、さらに自信を持って構築することが可能になります。

「シスコが相互運用性テストに積極的に取り組んでいるのは、当社のお客様が後で問題の解決を迫られなくてむすむように、どのようなな問題でも今解決しておきたいからです。当社はMPLSではリーダー企業ですが、私たちは当社のお客様のために、当社の機器と他のベンダー各社の機器との相互運用性を確実にする必要があると考えています。相互運用性テストは、当社の姿勢をお客様に知っていただく方法の1つです」とシスコのテクノロジー マーケティング エンジニアであるRay Iraniは述べています。

シスコはこの1年間、各種のMPLS相互運用性テストイベントに参加してきました。その1つに今年6月にアトランタで開催されたSupercomm 2003での公開実演があります。これは、シスコも加盟しているMPLS/Frame Relay Allianceの後援で行われました。シスコと他のAllianceメンバー10社は、今年5月にニューハンプシャー大学のInterOperability Laboratoryで参加各社の機器の詳しいテストを実施して、イベントに備えました。

シスコはまた、2月にパリで開催されたMPLS World Congressにおいて、シスコのMPLS機器と他の10社以上のMPLS機器との相互運用性デモを行いました。このCongressは、ヨーロッパの主要な試験研究所の1つであるEANTC(European Advanced Networking Test Center)が主催したイベントです。

またシスコは、もう一つの著名なネットワーキング試験研究機関であるIsocoreによる相互運用性への取り組みを、積極的にサポートしてきました。シスコは、10月26日から28日までワシントンDCで開催されるMPLS 2003 ConferenceにおいてIsocoreが行う公開相互運用性テストに参加する予定です。

シスコはテストのほかに、各種MPLS機能やフィーチャを開発するためのスタンダードフォームにも積極的に取り組んできました。シスコは、MPLSのインターネット標準を規定する標準化団体であるインターネット技術特別調査委員会(Internet Engineering Tak Force: (IETF))に、定期的にテクニカルドキュメンテーションを提出しています。また、MPLSのオープンスタンダードを設けてバーチャルプライベートネットワーク(Virtual Private Networks: VPN)などのサービスを促進するために、他のテクニカルドキュメンテーションの出版も行っています。

シスコのMPLSの伝統を考えれば、標準化と相互運用性におけるこのようなリーダーシップは当然のことです。MPLSの出荷、実稼動環境でのMPLSの展開、トラフィック処理、MPLS-VPNの展開、そのいずれもシスコが最初に実現したものです。

MPLSは、集約的な音声、ビデオ、データサービスをシングルネットワーク インフラストラクチャ上で実行するための決定的なコンポーネントであるため、現在、こうしたテストやスタンダード設定への取り組みは、特に重要です。これが実現すれば、お客様に対してより低い運用コストを提供し、新たな収益機会を創造していただくことが可能です。スタンダードが確立されれば、ベンダーテクノロジーが拡散して市場を破壊し、お客様にとってMPLSネットワークの構築や管理がより高コストで複雑になるという事態を防ぐことができます。そのためにも、MPLS相互運用性テストは極めて重要です。

「MPLSは、完全に集約されたネットワークを創造するための極めて重要なテクノロジーであり、MPLSの標準化と相互運用性への取り組みを進めることが、お客様のために大切です」とRay Iraniは述べています。

MPLSは、IPネットワーク上で集約されたコミュニケーションを実行することが可能なため、Infonetを始めとするお客様各社は、MPLSが現実世界のネットワーク環境でスムーズに動作することを確認したいとしながらも、MPLS機器の展開に強い関心を示しています。

「MPLSの相互運用性によって何が起こっているか、非常に興味があります」とInfonet向けプライベートIPサービス ディレクターであるJoe Fuscoは言います。Infonetは、Nestle、Volkswagen、Bayer AG、Hasbro、Paramount Picturesなど、55か国以上に600社の顧客を持つ世界的なネットワークサービス企業です。フスコは、「MPLSは、お客様にさまざまなサービスを提供するためには優れたテクノロジーですが、各種のMPLS機器が相互に機能しなければ、長期存続は難しいでしょう」と述べています。

Infonetは、アジア、ヨーロッパ、北米、南米のさまざまなネットワーク環境で積極的にMPLSを展開してきました。Iraniは、MPLSにはIPネットワーク上で複数の通信サービスを実行する複雑性を極めて小さくし、新たな収益機会への道を開く大きな可能性がある、と語ります。

Fuscoはまた、お客様がローカルネットワークの拡大を図りつつある現在、MPLS相互運用性へのニーズは高まっていると見ています。各企業がいくつかのキャンパスネットワークを一つにまとめ、一連のローカルエリアネットワークから、1つの隣接するワイドエリアネットワークへの変換を図ることも考えられます。

「カスタマーもベンダーも、MPLSテクノロジーの利点と重要性を理解し始めていますし、MPLSの成長予想としては、今後も需要は高く、楽観できると思います。MPLSをどのベンダーのハードウェアにも対応できるようにすることで、お客様は柔軟性が得られ、このテクノロジーから利益を受けることができるのです」とFuscoは述べています。

チャールズ ウォルトナー:ビジネスジャーナリスト。

▲Return to Top

お問い合わせ