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アジア太平洋地域のIPテレフォニーを語る

2003年8月18日
有力な調査会社、フロスト&サリバンによると、2000/2001年のアジア太平洋地域におけるIP-PBX(private branch exchange:構内交換機)などのIPテレフォニー テクノロジー市場の売上高は、前年比300%を上回る成長を示しました。この結果、2008年には同地域全体の売上高は16億7,000万ドルに達する見込みです。

シスコシステムズの考え方では、IPテレフォニーは、企業が生産性向上とコスト削減を目的に導入しうる有力なツールです。シスコはアジア太平洋地域のIP-PBX市場をリードしているため、ユーザーがその趣旨を理解しつつあることは明らかです。

News@Ciscoは、重要性を増しつつある同市場について話し合うため、同地域において最も信頼できるIPテレフォニーの専門家のお二人、Manoj Menon氏(フロスト&サリバン、アジア太平洋地域テクノロジー プラクティス担当ディレクター)とCraig Gledhill氏(シスコシステムズ、アジア太平洋地域業務開発⁄先進技術ソリューション担当シニアマネージャ)をお招きして話を伺いました。

アジア太平洋地域のカスタマーが、IPテレフォニーを採用する一番の理由は何ですか?

Craig Gledhill氏:その理由は、シスコが世界各地で行っていることとほぼ同じです。コンバージド ネットワークへの移行によって、自前でネットワークを所有するトータルコストおよび増大するメンテナンス/アップグレード コストを削減することができる、ということです。

ネットワーク管理を簡素化することで、ITスタッフは戦略的イニシアティブに集中することができますから、結果として、明らかにビジネス ベネフィットが生まれます。

ハード面でのコスト削減はコンバージド ネットワークを正当化するに足りますが、定量化しにくい「ソフト面」での恩恵という意味では、なぜ、このような移行を検討すべきなのかという最も然るべき議論も出てきます。

私どものカスタマーの多くは、オペレーション効率をさらに向上させる新規サービスを導入できる点に魅力があるとおっしゃっています。最も注目すべきはユニファイド メッセージングで、音声・ビデオ・eメールを統合することができます。

さらに、弊社新製品の「Cisco IP Phone 7905」や「Cisco IP Phone 7912G」などのIP phoneには、簡単な中国語と韓国語の現地語サポート機能が付く予定です。この機能は、アジア太平洋地域の2大市場に参入していくうえで、きわめて重要となるでしょう。

フロスト&サリバンによると、前年には、アジア太平洋地域のIP-PBX市場の売上高伸び率は年率300%を記録したということですが、この伸び率は引き続き持続するのでしょうか?

Manoj Menon氏:2002年、市場は私たちの予想通りの成長を示しました。IP-PBXの売上高は1億ドルで、2001年実績のほぼ倍になりました。

向こう2年間の市場成長率については、年率45%を上回ると予想しています。アジア太平洋地域の総売上高は、2004年までに4億1,700万ドルに達する見込みです。

アジア太平洋地域におけるシスコのIPテレフォニー カスタマーの数は?

Craig Gledhill氏:シスコシステムズのアジア太平洋地域におけるIPテレフォニー カスタマーの数は500を上回っており、最近、同地域で10万台目のIP phoneを出荷したところです。同地域では3年間、弊社のIPテレフォニー ソリューションが使えるだけだったことを考えると、このことは注目に値します。

同地域では、明らかに弾みがついています。弊社カスタマーのほとんどは、IPテレフォニーに当初抱いた懸念を払拭しています。初期の採用カスタマーは、コンバージド システムのベネフィットを享受し始めています。その他のカスタマーについても、採用すべきかどうかが問題なのではなく、いつ採用すべきかが問題になっています。

アジア太平洋地域において、どの国が率先してIPテレフォニーを採用していますか?-それは、なぜですか?

Manoj Menon氏:従来のPBXに関連したIP-PBX の市場占有率は1~30%です。新規テクノロジーを率先して採用するシンガポール、香港、オーストラリアおよびニュージーランドでの市場占有率が高いですね。

教育・行政部門が成長促進を担うキー セクターとなっています。

同地域のIPテレフォニー カスタマーは、どのような業務経費の削減につなげているのでしょうか?

Craig Gledhill氏:オペレーション、メンテナンス、通信およびWAN(wide area network)のコストを削減することで、平均すれば、5年間のトータルコスト ベースで30%の経費削減につながっています。弊社カスタマーの多くは、電話料金だけでも巨額の経費削減を実現しています。

これによって、弊社のサービス プロバイダー カスタマーを阻害することは決してありません。同カスタマーの多くは、IPテレフォニー サービスを新たな収入源にしようとしているようです。小規模企業は、音声・ビデオ・データをサービス プロバイダーにアウトソースするようになる。従って、いずれの当事者にとっても満足できる状況なのです。

自前のネットワークを構築している大手企業カスタマーにとって、、コンバージド インフラストラクチャーは、最も確かな形で将来も安心できるネットワークを提供してくれます。。カスタマーの多くが求める主要機能はスイッチのインライン電源です。これにより、IPテレフォニーと無線LAN(local area network)ソリューションの両方を使えるようになります。

IPテレフォニー採用のトレンドおよび全体的なスピードに関して、アジア太平洋地域は世界のその他地域と比べてどうですか?

Manoj Menon氏:アジア太平洋地域では2002年、IP-PBXはPBX/IP-PBX市場全体の6.7%を占めました。

アジアでは従来型PBXに対するIP-PBXの市場占有率が北米地域よりも低いのですが、中国・インド・フィリピンの各市場で従来の低コスト アナログPBXシステムがかなり採用されている点を考慮すると、この推定値は公正とは言えないかもしれません。

シンガポールや香港などの特定の国と比べれば、IP-PBXの採用状況は他の国よりも数段進んでいることがわかるでしょう。シンガポールの同市場占有率は、PBXおよびIP-PBX市場全体の19%という高さです。

もちろん、IPテレフォニーはコンバージド ネットワーク アプリケーションの一つにすぎません。アジア太平洋地域では、他のアプリケーションもカスタマーに採用されていますか?

Craig Gledhill氏:Aもちろんです。先に述べたように、ユニファイド メッセ-ジングは高水準の市場占有率を示しています。弊社IPテレフォニー カスタマー全体のおよそ3分の1が、プロジェクト全体の一環として、弊社のユニファイド メッセ-ジング ソリューションである「Cisco Unity」を指定しています。

また、各国のIPコンタクト センター(IPCC)で追い風を受け始めています。中国、インドおよび韓国の大規模コールセンターの多くで、弊社のIPCCソリューションを採用しています。

シスコのアジア太平洋地域(日本を除く)の市場占有率は? また、トップ シェアを獲得した理由は?

Manoj Menon氏:シスコのアジア太平洋地域におけるIPセントリック テレフォニ- システムの市場占有率はおよそ56%で、この分野ではトップを維持しています。市場参入が早かったため、会社は大変恩恵を享受しました。IP phoneにアジア数カ国で現地語サポート機能を導入したのは早かった方で、多種多様のIP フォンを提供しております。

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