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香港と台湾のIT専門家がIPテレフォニーの新しいアプリケーションをデモンストレーション

シスコのIPサービス競技会の参加者たちはIP電話を利用する創意に富んだ方法を開発

2003年7月2日

ロン・ピオーブサン(Ron Piovesan)、News@Cisco

IP電話は何に利用できるでしょうか? ホテルに滞在中にフロントに注文を出したり、お気に入りの馬の馬券を買ったり、さらには会議の予定を入れ、部屋を予約し、参加者を会議に招待したりさえできるでしょう。

これは、「IP電話は何に利用できるでしょうか?」というごく簡単な質問をシスコが投げかけたとき、革新的なアプリケーション開発者たちが答えた様々な回答のほんの数例に過ぎません。これらの回答を寄せたのは、台湾と香港で別々に開催されたIP電話サービス競技会に参加した台湾と香港のチームでした。この競技会では、学生や地元のITコミュニティのメンバーから成るチームが、IP電話を利用する新しくて革新的なアプリケーションの開発を競いました。

IP電話は単に音声通信を提供するだけでなく、データに容易にアクセスしたり、音声とデータが融合したアプリケーションにアクセスしたりできます。この競技会ではIP電話の多くの用途に焦点が当てられ、IP通信によってどのようにコミュニケーションと生産性がさらに向上するかについて、香港と台湾の地元のIT業界の技術者たちが考えてみる触媒(catalyst)となりました。

「これは単なる競技会というだけでなく、最新テクノロジーを利用し、知識とスキルを獲得するための貴重な機会にもなりました。シスコがこの競技会を計画してくれたことで私たちはたいへん興奮を覚え、IPテクノロジーを推進しようというシスコの展望に感心しました」と、ホク・クワン・ユー(Hok Kwan Yu)氏は語りました。ユー氏の開発した賢い競馬アプリケーションは、香港の競技会で大賞を受けた作品の1つです。

ユー氏のアプリケーションがユニークだったのは、それが競馬に関するものだったからではありません(もっとも、地元の人々にとって競馬はお気に入りのスポーツなので、このアプリケーションは人気を得ていました)。むしろそれは、高度にスケーラブルで、IP電話の主要な利点を活用していたからです。このソリューションは、追加モジュールを既存のサーバとアプリケーションに追加するだけで、すぐに機能を拡張することができます。

技術的なパフォーマンスのほかに、実用性、市場の現実性、創造性が、受賞作品を選ぶ際の主要な基準でした。ユー氏の作品をはじめとする受賞作品は、IP電話テクノロジーが提供する生産性の向上、コスト、管理とメンテナンスの容易さといったユニークな利点も活用していました。

「シスコのIP電話サービス競技会は、シスコにとって、香港のIT専門家たちと密接に活動して、IP通信で何が可能かに関する境界を取り払うための優れた機会です」と、香港のシスコ支社長エロール・チャン(Errol Chan)は述べました。「競技会のすべての参加者たちが示した素晴らしい創造性は、IPテレフォニーが確かに多くの種類の新しいビジネス・アプリケーションに対する適切なプラットフォームであることを示しています。

台湾のシスコ支社長ラリー・チャイ(Larry Chai)は、様々なアイディアを持つたくさんのチームが参加したことは、革新の原動力となり、強力なIP環境を作るとになると強調して、次のように述べました。「IPテレフォニーは、IPベースのネットワークの主要な構成要素です。シスコでは、IP電話の機能を引き続き拡張して、様々な業種のユーザのニーズを満たしたいと考えています」。

サービス業、物流、金融、医療をはじめとする多くの業界はみな、新しいアプリケーションを利用する可能性があるということが、この競技会を通して明らかになりました。たとえば、ある作品は顧客管理アプリケーションで、顧客の好みに関する情報を収集するためにレストランで利用できます。別の作品では、家庭電化製品の機能を制御するホーム・オートメーション・システムを作成するためにIP電話を利用しています。メッセージ送信、書籍の予約、在庫のチェックなどのアプリケーションが優秀賞を目指して競技会に参加したことからすると、創造性はほとんど無限であることが実証されました。

台湾と香港では、音声通信の将来はIPテレフォニーであり、この競技会に絶大な関心が寄せられたことがそれを示しています。香港と台湾ではこの先数年の間に、音声トラフィックはわずかな増加しか期待されていませんが、IP上のデータ・トラフィックははるかに急速に拡大を続けることが見込まれています。

企業では、従業員の生産性を最大化する最善の方法は、この傾向をつかんで、新しい、音声とデータを集約したアプリケーションを採用することであると見ています。そのようなアプリケーションには、IP電話があれば簡単にアクセスできます。標準的なIPプラットフォーム上で開発できるアプリケーションの数や有用性にほとんど上限がないことは、今回のIPサービス競技会によって実証されました。

サービス・プロバイダ・コミュニティは、新しいデータ・サービスを提供することは潜在的な収入源であると広く認識されていることに注目するべきです。企業がIPテレフォニーを標準化するにつれて、自社のビジネス・プロセスを改善するためにIPを利用する新しい方法を企業はますます追求するようになるでしょう。

台湾と香港で地元のIT業界の専門性と創造性を引き出すことにより、シスコとIPサービス競技会の参加者たちは、すべてのIP電話の中にあるビジネスと生産性の明確な可能性を、独創的な方法で実証しました。

ロン・ピオーブサンは、インドのデリーに活動の拠点を置く通信コンサルタントです。

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