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シスコ、オンタリオ州をインターネットの未来に導く
インターネット ビジネス ソリューションズ グループを通じ、カナダの州が私企業の最良実施例を導入

2003年6月18日

文: Charles Waltner(ニュース@シスコ)

オンタリオ州政府は、インターネット技術により市民向けサービスを改革しようとしています。彼らがプロトタイプの提供を依頼したのは、シスコでした。

これまでの2年間、シスコシステムズは、このカナダの州が使用規格やROI(投資利益率)の基準指標を設定し、Webベースのアプリケーションが導入できるように、自社のインターネット技術とこれまでの広範な経験をもとに計画を作成してきました。

現在、コラボレーションは順調で、将来の見通しも明るいようです。オンタリオ州政府では投資に対する純益が300万ドルにも達しており、市民の満足度も90%の伸びを見せています。

今回のプロジェクトは、シスコのインターネット ビジネス ソリューションズ グループ(IBSG)にとって満足のいく事例となりました。IBSGは、ビジネス上の目的の達成だけでなく、生産性と効率の向上をも実現する技術ソリューションを、政府や企業が理解し、効率的に導入できるように支援を行っています。このグループでは、幅広くて奥深い技術上の専門知識を有するトップコンサルタントが中核メンバーとなっています。IBSGのパブリック セクター部門は、政府機関が最良実施例とテクノロジー ソリューションを導入し、ビジネスの手法を変えてゆけるような提案を行っています。

カナダ10州のうち2番目に大きな州であるオンタリオでは、カナダの全人口の約40%にあたるおよそ1200万人が生活しています。90年代半ば、オンタリオでは政府機能の改善を公約とした新政府が発足しました。新政府は、政府の運営コストを削減し、同時に有権者であるオンタリオ州の市民に対するサービスを向上させることを目指しました。

オンタリオ州のイニシアティブが広く話題となっているあいだに、シスコは過去2年間の取り組みの集大成として、オンタリオ州のShared Services (共有型サービス)Bureauにインターネットの最良の実施例を導入することにしました。Shared Services Bureauは新しく創設された部門で、60,000人の政府雇用者のために一元化された、中央集中的なサポートを提供しています。Shared Services Bureauは、人材募集や人事面でのサポートから、出張管理や予算財務まで、あらゆるサービスを提供しています。

2年前に、Shared Service Bureauが作成した内部向けWebポータルでは、政府雇用者が出張旅行の予約や年金の管理、備品の発注とともに、行政上の職務も多く行うことができました。それらの業務のほとんどでは、PeopleSoft社の人事管理プログラムのような企業規模のソフトウェアが使用されていました。オンタリオ州は、そのような企業規模のWebベースソフトウェアを利用して行政を管理する、世界でも有数の政府だったのです。

「オンタリオ州はアプリケーションの導入では技術的な成功を収めましたが、シスコにすれば、新しいツールを使ってまだまだ改善する部分があるように見えたでしょうね。なににもまして、オンタリオ州自体ががインターネット アプリケーションへの投資を最大化する方法を学ぶ必要を感じていましたし、シスコが独自の経験から熟知していたように、そのような成功は技術面だけでなく人的管理が成功への鍵であったのです」と、IBSGのインターナショナル ガバメント プラクティス リードである、Mark Badgerは述べています。「大切なことは、政府雇用者のあいだで文化的な変化を起こすことなのです。オンラインサービスは、利用者がなければ、なんの利点もないのです」と、Badgerは警告しています。

シスコはオンタリオ州の総合研究に協力し、新しいインターネット技術がShared Service Bureauの運営改善にどのように、そしてどの程度貢献するかを明らかにしました。シスコは、まず利用レベル、普及率、節約可能額を決定するために、ワークショップの設置方法とデータの収集方法を州政府に助言しました。

オンタリオ州では、導入に先立ち、シスコから得た情報を利用し、Webアプリケーションがどれほど内部の作業を向上してくれるかを、雇用者およびマネージャーに検証させています。シスコの評価を参考にして、オンタリオ州政府はインターネット サービス担当マーケティング オフィサーという役職を新たに設けました。マーケティング オフィサーは、政府の雇用者がインターネット アプリケーションを積極的に利用するように働きかけを行います。すべては、オンタリオ州の技術投資を最大限に活用することを目的としているのです。

「私たちは、だから無理だって言ったじゃない、と言われたくないのです。シスコと一緒に仕事をしたおかげで、そんなことは言われなくてすみそうです。シスコは、プロジェクトの優先順位を決定し、プロジェクトを効果的に実行する分析ツールを私たちに与えてくれたのです」と、Shared Service Bureausのディレクターである、Sharon Cohen氏は述べています。

シスコとオンタリオ州の評価によると、政府が節約した300万ドルは、ほんの始まりにすぎません。実装をさらに適正化すれば、インターネットベースのアプリケーションの導入と組織的なリストラにより、オンタリオ州は5000万ドル以上の節約が可能になるでしょう。初期の結果は、オンタリオ州が予想外に素晴らしい結果を出したことを証明するものなのです。

「オンタリオ州は、人々が政府には不可能だと思っていたことすべてを実現し、実行しています。インターネット技術における民間部門の最良実施例を導入することで、州政府のサービスは住民にとってより効果的で利用価値の高いものになりつつあります。そしてそれは決して小さくはない功績なのです」と、Badgerは述べています。

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