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IPv6はユーザ・サポートと高度なアプリケーションのサポートを向上させたいお客様の関心を引く

2003年6月24日

インターネット・プロトコル・バージョン6(IPv6)は、IETFが設計した新しい標準プロトコルで、次世代のインターネットの発展を可能にするために、数が増え続けるユーザ、高機能なアプリケーション、統合された新しいテクノロジー・ソリューションをサポートしています。シスコは、IPv6標準の策定に積極的に参与し、この最新プロトコルをサポートする製品を開発しています。サンディエゴ州立大学(カリフォルニア州サンディエゴ)で今週開催される北アメリカ・グローバルIPv6サミットにおいて、シスコはIPv6をサポートするソリューションを紹介します。News@Ciscoでは最近、シスコシステムズのインターネット・テクノロジー部門の製品管理担当副社長サンギータ・アナンド(Sangeeta Anand)から話を聞きました。

IPv6とは何ですか? お客様がそれに関心を向けるべきなのはなぜですか?

サンギータ・アナンド:IPv6、つまりインターネット・プロトコル・バージョン6は、インターネットを動かす次世代のプロトコルです。現時点では、インターネット技術特別調査委員会(Internet Engineering Task Force:IETF)で策定中のいくつかのドラフト規格で構成されています。IPv6は、既存のIPv4をベースにして、それを改良するように設計されたものです。スケーラビリティ(アドレス空間)や構成しやすさを向上させ、高品質かつセキュアな次世代インターネットを可能にします。企業、政府機関、サービス・プロバイダは、IPv6を、新しいアプリケーションやサービス、さらには新しいデバイスをサポートする手段と見ています。たとえば、IP テレフォニーなどのピアツーピア・アプリケーション、リモート・モニタリング・アプリケーション、モバイル・アプリケーションが想定されています。何百万という新しいデバイスがIP対応になりつつある現状では、IPv6を導入して初めて、増大するアドレスとプラグ・アンド・プレイ・ネットワーキングのニーズを満たすことができます。

IPv6によってどんなアプリケーションが可能になりますか?

サンギータ・アナンド: IPv4上で稼動するアプリケーションであれば、IPv6上でも動作可能です。しかし、IPv6のほとんど無限とも言えるアドレス空間によって可能になるのは、ピアツーピア・アプリケーションの大衆市場への展開や、従来のコンピュータ・ベースではないIPデバイスの使用です。たとえば、DVDプレーヤー、テレビ、デジカメといった大衆消費者向けの電子デバイスを利用したり、住宅向けのIP電話/ビデオ会議装置を実現できたりするのです。

IPv6をサポートするためにシスコでは何をしていますか?

サンギータ・アナンド: IPパケット転送の業界リーダーとして定評のあるシスコは、IPv6の創出を支援するために、これまで10年以上にわたって、たゆみない技術革新、標準化への努力、製品の開発に力を注いできました。また、お客様のネットワークを将来的にも保証するために、IPv6をサポートするエンドツーエンド・ソフトウェア、ハードウェア、トレーニングを開発してきました。さらに、Cisco IOS®により、インターネットにおけるIPv6の統合と共存のための基礎を提供しています。 したがって、シスコ製品をベースにしたネットワークはIPv6対応であり、IPv4とIPv6の共存が可能です。そして、お客様の必要が生じた時点でIPv6の設定を行うことができます。さらに、お客様は、IPv6 over MPLS(6PEとも呼ばれる)、DHCPv6プレフィックス委任によるCPE自動設定など、革新的なシステムを展開することもできます。シスコでは引き続き、コントロール・プレーンという優れた機能によってIPv6をサポートしていきます。対象となるプラットフォームや環境は、コア・ネットワークからエッジ・ネットワークまで、さらにはブロードバンド・アクセス・インフラストラクチャなど、多岐にわたります。

IPv6に関連したシスコの活動については、http://www.cisco.com/ipv6を参照してください。

IPv6を最初に導入するのはどんな種類の組織になりそうですか?

サンギータ・アナンド: IPv6の展開の原動力になっているのは、ビジネス・アプリケーションです。数年間の実験の後、世界中の次のような市場でIPv6の活動が増加したのを私たちは見ています。たとえば、National and Research Networks(NRN)とその下流サイト(大学、研究所)では、 実稼動ネットワークにIPv6を統合しています。

世界中の、とりわけ日本のサービス・プロバイダにはIPv6を採用しようという意欲があり、商用IPv6サービスや実験を公開しています。米国およびその他の地域のモバイル・サービス・プロバイダは、IPv6のアドレス空間が自分たちのビジネス・モデルに役立つと考えています。

政府および連邦政府の機関はインフラストラクチャを発展させることを計画しており、IPv6をサポートする製品を必要としています。最近の実例として、米国国防総省は、2003年10月から購入を開始する製品についてIPv6へのロードマップの提供を求めるとの発表を6月9日に行いました。これは、北アメリカにおけるIPv6採用の主要な原動力の1つになると思われます。

IPv6がエンド・ユーザに与える影響にはどんなものがありますか?

サンギータ・アナンド: すべてのインターネット・アプリケーションはIPv4でもIPv6でも同じように動作する必要があるため、エンド・ユーザには両者の違いが分からないはずです。しかし、IPv6で動作する新しいアプリケーションやデバイスが入手可能になるため、エンド・ユーザは、インターネット上で利用するアプリケーションやデバイスの数を増やすことができるでしょう。将来的には、IPv6により、消費者が「公式の」IPアドレスを受け取れるようになると考えられます。ちょうど自宅の電話番号や番地のようなものです。こうした恒久的なアドレスによってインターネットへの常時接続が可能になるため、ユーザがインターネットにアクセスするたびに一時的なインターネット・アドレスのセキュリティを確保するという現在のプロセスが不要になります。このような恒久的なIPアドレスがあれば、分散型のゲーム、IPテレフォニー、FAX、ビデオといったアプリケーションのサポートが容易になるだけでなく、e-Vehicleなど、様々な新しい市場と革新的なアプリケーションへの道を開くことにもなります。

お客様のネットワークにIPv6を統合するために推奨されているCisco IOSのリリースは何ですか?

サンギータ・アナンド: シスコでは、2001年5月にリリースしたCisco IOS 12.2T以降でIPv6のサポートを提供しています。そのリリースは、IPv6を早期に採用したいお客様が実験を開始できるようにするために用意したものです。現在では、Cisco IOSのいくつかのリリースでIPv6を利用可能です。IPv6サポートを必要とするお客様に推奨している標準的なIOSリリースは以下のとおりです。

  • 一般的な製品 - Cisco IOS 12.3M
  • コアISPおよびNREN - Cisco IOS 12.0S(Cisco 12000および10720シリーズのルータ)
  • ISPおよび企業のインフラストラクチャ - Cisco IOS 12.2S
  • ブロードバンド・アクセス - Cisco IOS 12.2B
  • 新しいIPv6テクノロジーの開発 - Cisco IOS 12.3Tおよび12.2S
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