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インタビュー:シスコシステムズ社のMauricio Naranjo、Costa Ricaの新しい最先端インターネット ネットワークが与える社会的、経済的影響を解説


2003年5月9日

Costa Rica政府、および科学技術省(Ministry of Science and Technology)ならびにコスタリカ電気研究所(Costa Rican Electricity Institute)は、国内ブロードバンドネットワークを構築する戦略的、漸進的プロジェクト「最先端インターネットネットワーク(RIA)」の開始を発表しました。RIAはオープン規格に準拠したスケーラブルなネットワークで、同国と世界各国を接続します。これにより、コスタリカ国民の居住地区の地理的条件や社会的、経済的状態に関わらず、すべての国民がブロードバンド接続できるようになります。この重大プロジェクトの開発はシスコシステムズ社が請け負いました。ニュース@シスコは、シスコ社、中央アメリカ、南アメリカ北部、カリブ海(CANSAC)担当ジェネラル マネージャであるMauricio Naranjoにインタビューを行い、このプロジェクトの詳細とラテンアメリカに与える影響を探りました。

シスコ社はコスタリカにRIAを構築するプロジェクトを落札しましたが、シスコ社とラテンアメリカの諸外国との関係にどのように反映されるでしょうか。

Mauricio Naranjo: シスコ社は、この地域で技術インフラストラクチャを提供する最大手ベンダーであるばかりか、コスタリカのように、技術を使用して世界における競争力を高め、海外の投資を惹きつけようとしている国々との協業を進める戦略的ベンダーでもあります。シスコ社はこうした国々に最先端の技術を提供することを約束し、当社が提供する技術により、各国が克服しようとしている社会的、経済的課題を直接解決できるようサポートしています。

コスタリカは小さな国ですが、市場規模はますます膨らんでいます。RIAの構築に当たり、コスタリカの指導者らは、社会的な重要性をこのプロジェクトの中心に据えることが大切であると判断しています。言い換えると、このプロジェクトは企業を発展させる技術を得るだけに留まらず、国全体の発展を助ける技術を得るためでもあるわけです。

こうしたイニシアチブもあって、この地域で資源の乏しい国、たとえば、ブラジル、メキシコ、アルゼンチンなどでは、市場の規模が拡大する期待が持てないのですが、このような国でも有意義なことができるということをコスタリカは証明しました。コスタリカのような国でも最先端プロジェクトを立ち上げられる訳ですので、こうした国に投資を行うことが重要であること示したメッセージを海外の投資家に送っているのです。

どうしてRIAの実現が決定されたのですか。

Mauricio Naranjo: これは、断固とした政府のリーダーシップが必要ですが、何とかすればこの種のイニシアチブを立ち上げることができるということを示した明確な例となります。RIAは、コスタリカ全国民による国民のための戦略的プロジェクトとして、着想され展開されました。その結果、コスタリカ国民全体がRIAのオーナーとなり、このプロジェクトをサポートし守っているのです。

さらに、商人や企業家たちがこのプロジェクトの基本的な役割を演じました。彼らが政府を動かす媒体となって、短期間の枠の中でRIAの実現を可能にしたのです。また、彼らは、あらゆる種類のアプリケーションを実現できるオープン規格によりRIAを構築することを主張し、本計画にスケーラビリティを持たせました。

RIAの構築の決定は、コスタリカが2つの点を重要視していることを表していると思います。まず、コスタリカが通信部門に重点をおいているということです。コスタリカでは、通信部門を、同国が地域の市場だけに留まらず、世界市場でも競争力を持てるようにする戦略的なプラットフォームと考えています。通信インフラストラクチャへの投資により、同国の効率や生産性を高められるといった、中期的、長期的なイニシアチブの可能性が広がります。

次に、このプロジェクトは商業やビジネス分野だけでなく、教育や健康を支援するだけでなく、デジタル格差を減らすことにより、コスタリカの全国民にとってもメリットがあるということが重要でした。

技術省の主導もあって、同国では、通信が経済のバックボーンであるということが信じられています。しかしながら、コスタリカには、IP技術を採用したマルチサービス対応のインフラストラクチャ、つまり、全土をカバーし経済の安定化を助けられるインフラストラクチャを持っていませんでした。シスコ社のソリューションはこの課題を解決するだけでなく、低コストでありながら、他社の技術ではなし得なかったスケーラビリティ性を持つこのプロジェクトにコスタリカ政府が投資できるようにしたのです。

コスタリカにとって、RIAの配備による社会的、ビジネス的な影響にはどのようなものがありますか。また、コスタリカ国民がこの配備のメリットを認識できるのはいつ頃になりますか。

Mauricio Naranjo: さまざまなメリット、つまり、海外の投資をひきつけたり、競争力のある手ごろな価格で高速アクセスが手に入るというメリットだけでなく、インターネットIIやIIIなどのリサーチ ネットワークとのリンクを同国がフルに利用できるといったメリットが近いうちに表れます。

RIAは、コスタリカがすでに重要なリーダー的な存在であり、位置に立っている生物多様性学やソフトウェア開発などの分野で同国が進めている研究プログラムの今後の発展も後押しします。さらに、RIAは、コスタリカが重要な役割を演じている市場において、海外企業との商談を活発化させ、協業をより円滑にするでしょう。技術がないために、コスタリカとこうした企業との協業が妨げられたことも過去にありましたが、近々、もはやこうしたことは問題にならなくなるでしょう。

また、RIAは、医療分野における同国の発展にも重要な役割を持つことになります。たとえば、コスタリカで開発されている遠隔治療などの計画は、今回の新しいインフラストラクチャから多大なメリットを受けるでしょう。こうしたプログラムはすべて、コスタリカの競争力を助けるIPインフラストラクチャを同国が構築するに当たり、それを支援する当社の努力を引き立たせるものになると信じています。

シスコ社にとって、また、ラテンアメリカ地域にとって、このプロジェクトはどのような影響をもっていますか。

Mauricio Naranjo: このプロジェクトの費用は約2500万ドル(米ドル)ですが、ラテンアメリカの他の諸国に対して、良好な通信インフラストラクチャを持たなければ、自国が持つ競争上の利点がまったく使えなくなるということを示しているという点で重要です。

シスコ社にとって、このプロジェクトは、この地域における戦略的な技術を提供するベンダーになった証拠になります。当社の考え方はコスタリカのそれと一致しています。つまり、RIAの重要性は、インフラストラクチャの開発だけに留まらず、国自体の重要な発展とも関わっているのです。この他、シスコ社のイニシアチブはこの開発メッセージをさらに強化しています。たとえば、シスコネットワーキング アカデミーでは、ネットワーク技術者を訓練し同国の通信をサポートできるようにしています。

さらに、インターネット ビジネス ソリューションを揃えた当社のイニシアチブでは、中期的な計画として、経済のあらゆる分野に行っているコスタリカ政府のサービス効率を最大に高める電子政府ソリューションにより、同国をサポートすることを計画しています。

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