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インタビュー:Dennis Powell、シスコ社CFOとしての抱負を語る

2003年5月14日

企業の最高財務責任者(CFO)の仕事より精査される仕事は多くありません。とにかく、Dennis Powellに尋ねてみましょう。シスコ社の新しいCFOとして、彼は、ネットワーキング装置メーカーの財務および職場資産を監督するだけでなく、世界の財界における同社の信頼性を守る人間としての役割もあります。今の時世では、これはたやすい仕事ではありません。

2003年5月14日、Dennis PowellはLarry Carterの後を引き継ぎ、シスコ社の第4代CFOとなりました。これまで6年以上に渡って、PowellはCarterの右腕として職務を遂行しました。Powellの新しい職務は、世界各国にいる1,400人の幹部、つまり、クラス最高の金融慣行を指揮、実践しながら、34,000以上の社員を抱え、年商$180億ドルのグローバル企業を任されたチームを監督することです。ニュース@シスコは、先日、新しい職務と大手技術企業のCFOの数多くの責任について、Powellにインタビューを行いました。

シスコ社の新しい最高財務責任者として、同社の成功をどのようにアシストしていきますか。

Dennis Powell: 私や私のスタッフの仕事は、シスコ社内の意思決定者に対して、最良と考えられる業務決定を行うのに必要な財務情報や分析ツールを提供することです。金融資産には限りがありますが、これらの財源の使い方は何通りもあります。CFOの役割は、使用できる金融資産の使われ方を監督し調べることにより、その使い方についてもっともよい選択が行えるようにすることです。毎日の終わりには、財務部門から提供されるツールを用いて、当社が明確に定めている戦略で評価される実績について誰もが説明できるようにしています。

CFOとして、もっとも重要な職責は何ですか。

Dennis Powell: 私の職責はシスコ社の企業任務に従うことであり、株主の一番の利益のために行動することです。株主には、顧客、社員、パートナー、一般株主の4種類のグループがあります。シスコ社の人間はみな、こうした株主グループに対して責任がありますが、私の仕事は、陣頭に立ってシスコ社の株主の利益を追求することにあります。また、シスコ社のCFOとしての私の仕事は、株主の長期的な価値を最大限に高めることにあります。このため、私は、持続力のある収益性の確立、規律ある財務決定の遂行、財務健全性の有効利用、およびシスコ社の伝統となっている財務の透明性と健全性の維持、といった4つの課題に勢力を注ぐつもりです。

シスコ社の株主に対して、持続された収益性をどのように還元しようと考えていますか。

Dennis Powell: 持続する収益性とは、税引き後の健全な利益と豊富なキャッシュフローを確保するだけでなく、実現可能な成長戦略を管理し、生産性や運用効率の改善に向けて投資を行うことを意味します。私のチームは、シスコ社の各株主グループが適切な財務メリットを判断し要求できるようにすることにより、持続する収益性の還元をアシストします。こうしたメリットはすべて、会社の企業戦略全般、あるいは特定の株主グループのための時限的な特殊戦略と密接に関わっています。たとえば、会社の基本的な目標として、税引き後、20%の利益の確保を設定したり、社員当たりの売上目標として$700,000の達成などを立てています。ビジネスグループの場合、貢献差益や投資回収率などを適正基準としています。財務基準のポイントは、成果を評価したり、成功の度合いを測ったり、説明できる方法を明確にすることにあります。

規律ある財務決定を維持する上であなたの役割は何ですか。

Dennis Powell: シスコ社が正しい投資を行うことなどが、規律ある財務決定に対する私の監督業務です。この業務では、当社の現金保有高に合わせた消極的投資から、企業買収への積極的投資、研究施設、コンピュータ装置などの設備投資、技術開発のためのR&D投資まですべてを含みます。繰り返しますが、社内の事業マネージャに適切な財務分析ツールと情報を提供して、彼らの戦略に関して十分な情報に基づいた決定を下せるようにすることが私のグループの仕事になります。この例としては、新製品が稼ぎ出す収益に対して、限られた時間に設計し製造するコストがどれくらいになるかをマネージャが判断できるようにすることなどがあります。また、マネージャがリスク関係を下調べし、mitigate(緩和)、monitor(監視)、measure(評価)の「3つのM」でリスクを回避できるようにしています。正しい基準をセットアップすることにより、危険を緩和し、投資結果を監視、評価して投資の成功度を測る手段を誰もが持てるようにすることが私たちの仕事です。

経済情勢が厳しいこの時期、シスコの成功をどのようにアシストしますか。

Dennis Powell: こうした市場の変遷期、シスコ社は採算の取れる市場のシェアを確保することに注目しています。同業者と比べた場合、シスコ社には、ずば抜けた手元資金とキャッシュフローがありますし、この時期に当社の健全な財政を利用して、当社がすでに第1位となっている市場においてその存在感をより高めると共に、新しい市場でシェアを獲得しようと計画しています。当社の戦略は、投資を現時点で積極的に行うことであり、その結果、今後、新しい収益の柱となるでしょう。市場のピストルが「ドン」と鳴った時にいつでも走り出せるように、一番良い位置にいることです。

株主のシスコ社および健全な財務に対する信頼を維持するためには、どのようにするつもりですか。

Dennis Powell: CFOになった私が個人的に最重要視している任務の一つは、ウォールストリートに対して、Larry Carter氏と彼のスタッフが築き上げた第1級の会計の完全性と信頼性を維持することです。私は、これを規制に対する良心の呵責としてだけではなく、当社の成功に直接影響するものとして考えています。人は信頼していない会社よりも信頼を寄せている会社に投資したがるものですので、健全な財務を持ち、金融界からもそのように認められている会社は、その株価も高値となって報われるのです。

当社は、今後も、非常に保守的な会計原則に従います。次に、当社は、今後も継続して、当社の財務数字が株主や一般人に透明でわかりやすくするためのより良い方法を研究します。そして最後になりますが、当社の金融取引を誠実に公開することで、当社の会計の完全性に疑問を挟む余地が無いように勤めてまいります。こうした見地に立った良識あるチームが正しく機能できるようにすることにより、これを確実に実行します。

シスコ社がインターネット技術を活用して効率と収益性を向上させていく上で、あなたはどのようにアシストしますか。

Dennis Powell: Larryが率いたチームはインターネット技術を使用してシスコの全社的な財務報告機能の効率を高めましたが、私はこれを推し進めるつもりです。当社がインターネット技術を使用することで、顧客には、処理がよりスムーズに、そして、早く安くなるというメリットが生まれます。現在の顧客のニーズだけでなく、今後予想されるニーズに対しても当社がよく理解しているようになれば、顧客の満足度が向上します。インターネット技術を使用した連結財務表の即日作成、財務コストの半減、意思決定方法の変更といった前向きな目標を掲げました。詰まるところ、情報の「門番」から社内変革の担い手になろうとしていました。

今後も、社内の各部署と密接に協調して、発注、減価、売上、製品別利益幅、労力を含めた人件費など、重要な業務基準について、部門を越えてリアルタイムでアクセスできるようにするつもりです。当社の発注分析レポートは、どの市場で成長が著しいのか、あるいは遅いのかを特定することができ、非常に価値のあるレポートになっています。財務部門におけるインターネット技術の戦略的な使い方は、当社にとってのみ価値があるものではありません。今までに考えられなかったさまざまな方法で、顧客、サプライヤー、およびパートナーにとっても価値あるものなのです。

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