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多様化の役割:Kate DCamp、多様化プログラムがシスコ社の市場優位性を助長している点を説明

2003年5月5日

労働力の多様化問題は、マイノリティー優遇措置および教育に関する問題が最高裁で論争されたように、 最近のニュースでも話題になってきています。シスコ社のような世界企業における多様化の役割は何でしょうか。また、現在の企業は、多様化の必要性と収益の探求をどのようにバランスを取っているのでしょうか。ニュース@シスコは、人事担当副上級社長のKate DCampにインタビューを行い、シスコ社における多様化の役割と、シスコ社ならびに同社の賛同企業、サプライヤーが現在の難しい市場で競争力を保つため、多様化プログラムがどのように機能しているかについて説明を求めました。

経済不況や企業の収益性に対する関心を考慮した場合、企業が多様化に注目している理由は何でしょうか。

Kate DCamp: シスコ社では、会社の構築を長期的な視野で考えており、多様化した労働力を抱えることは競争上の優位性を長続きさせると考えています。また、多様化することにより、優秀な人材を得るチャンスの裾が広がります。シスコ社の顧客、サプライヤー、賛同企業は多種多様であり、そうした企業のニーズを理解するとともに、企業の満足度を高めるには、人種や性別、宗教、同性愛などに偏見を持たないことが重要になります。肝心なことは、偏見を持たない方がビジネスのセンスを高められるということなのです。これは、景気のどの循環期にも当てはまります。

シスコ社ほどの規模の企業の場合、会社全体として、あなたを含めた上級管理職チームは、多様化に関連する課題への取組みをどのように強化していますか。

Kate DCamp: トップから始まっています。シスコ社の上級管理職チームは、当社社員の意識、存在感、多様化を高めることに懸命の努力を払っています。多様な労働力を作り上げることは一つのプロセスであり、他のすべてのプロセスと同様に、絶えず改善を図っています。

絶えず改善できるようにする確かな方法の一つは、全社員の育成を加速化することです。それぞれのマネージャには、こうした社員の成長の可能性を現実のものとするため、社内の社員の能力を明らかにして指導するという仕事を課しています。上級マネージャは、たとえば、シスコ社の Conexion(ラテン系職員組合)、黒人職員ネットワーク、女性の行動ネットワーク(全社的な女性のための組織)などの幹部スポンサーとして役割を担っています。

組織における多様化はそのリーダーの行動により改善されるところが多いため、多様化に対する管理職の役割は組織の将来に向けて広範囲に広がっています。つまり、リーダーとなりうる社員を見つけて育成することが、会社を成長させるために重要なことなのです。

今後、多様化の課題において、インターネットにできる役目とは何ですか。

Kate DCamp: 簡単に言うと、デジタル格差を克服するには、教育がもっとも強力な手段になります。私たちの社会で教育を受ける機会が少なかったり、参加できなかった人々にとって、インターネットは情報やリソースにアクセスできる手段となります。すべての人がインターネット技術を利用できるように時間を掛けることは、企業にとって大きな価値があります。

シスコ社では、これからも、教育を受ける機会が少ない世界中のコミュニティとのパートナーシップに重点を置きます。これにより、あらゆる国籍とバックグラウンドを持つ男女に幅広い機会を生むことができます。当社は、コンピュータキャンプや当社独自のネットワーキング アカデミー プログラムなどのプログラムをサポートしていますが、当社の社員もまた、彼らのコミュニティに手を差し伸べ、良き指導者として活躍しています。

たとえば、シスコ社のネットワーキング アカデミーの学生は、ネットワーキング専門職への就職に必要なITの知識を学習し、実践的なトレーニングを受けています。現在、このアカデミーは世界148カ国で10,300校以上、開設されており、登録学生数210,000以上、卒業生徒数137,000人となっています。ほとんどの場合、技術は世界共通の言語になります。つまり、こうした学生が受ける教育やトレーニングは世界のどこに住んでいようと価値あるものになるということなのです。

今日、インターネットは世界中の人々を協調に向けてかつてないほど密接に結び付けています。ただし、グローバル企業であることと、世界中で事業を行うこととは同じではありません。グローバルな組織は、国際的な考え方やコンセプトに門戸を開放しています。このように、さまざまな見方を取れるようにすることにより、社員のやる気を喚起し、ビジネスにおける成長を促進するのです。

シスコ社は多様化に関する自社の風土や姿勢を同社のパートナー、サプライヤー、顧客といったビジネス形態にどのように広げていますか。

Kate DCamp: National Black Data Processing Associationなどのパートナーと提携し、イベントの共同スポンサーになることにより、良い役割モデルとなれるように努力しています。当社はまた、Digital Connections Conferenceの創設会員でしたし、シリコンバレーに拠点を置いていた頃は、毎年、関わってきました。当社の漸進的な関わりを示す例として、他社から、当社の基準を使用させて欲しい、当社の多様化プログラムへの取組みと成功を模範としたい、といった依頼を受けています。

シスコ社では、社会への参画機会が過少となっているマイノリティの参加率は向上していますか。

Kate DCamp: ほとんどのハイテク企業で、参画機会が過少となっているマイノリティが占める割合は少数です。当社では、今後も、将来の参加率の向上を目指して、完成段階にある人材レベルに注意を払ってまいります。ただし、当社では、ここは改善すべき領域であることを認識しており、当社が行っている多様化への取組みと同様に、この領域の発展に努力を重ねます。

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