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Q&A:シスコ社副社長兼ルーティング技術グループのMike Volpiによる「IP/MPLSエッジポートフォリオ」の新製品発表について

シスコ社、新製品により通信事業者のIP/MPLSエッジを強化

2003年4月8日

シスコシステムズ社は、先ごろ、 通信事業者向けのCisco 12000および7600シリーズ ルーターに、ネットワーク効率を向上させ、通信事業者がサービス ポートフォリオをさらに発展できるようにした新開発のハードウェアおよびソフトウェア機能群を追加したと発表しました。追加されたのは、12000シリーズ ルーター用のラインカード2種、7600シリーズ ルーター用の光サービス モジュール(OSM)3種、7600シリーズ用のシャーシ1種(Cisco 7613)となっています。これらの製品をネットワークのエッジ側に実装することにより、通信事業者およびサービス プロバイダは、顧客ユーザーに対して付加価値の高いIP/MPLSエッジサービスの配備、設定、管理を提供できるとしています。

News@Ciscoは、これらの製品を採用することにより、サービス プロバイダがネットワークの エッジ側をどのように 拡充できるか、また、重要な投資保護対策を備えながら、新しい市場機会を切り開く可能性について、先ごろ、ルーティング技術グループの副社長であるMike Volpiにインタビューを行いました。

シスコ社では、ネットワークのエッジ側を発展させるには、これらの強化製品が不可欠であることを強調しています。ネットワークのこの部分では何が重要なのでしょうか、また、ますます高くなっていくエッジ側のニーズに対してシスコ社はどのように対応しているのでしょうか。

Mike Volpiの回答: まず、エッジとは何かについて簡単に説明させてください。通信事業者のエッジとは、一点の場所とか時間ではなく、通信事業者のビジネスモデルやネットワーク技術に依存し、異なる製品形式で実行できる、あるいはサービスの配信責務を実行できる機能を意味します。したがって、エッジは、ケーブル、ブロードバンド、無線、専用線、メトロ型Ethernet、移動電話ネットワークごとに、少しずつ違う意味を持ちます。

たとえば、ケーブルネットワークの場合、エッジはケーブルモデム終端システム(CMTS)の延長にあります。一方、一般企業向けの専用線サービスの配信では、顧客に近いところにはなく、接続は、光伝送システム(SONTEまたはSDH)からアクセスポイント(point of presence)へと行われますので、ここがエッジ製品が活躍する場所となります。

エッジは、数多くのインテリジェント機能が働く場所ですので、ネットワークにとってはもっとも重要な部分の一つになります。言い換えると、通信事業者やサービス プロバイダが、VPN、加入者アクセス、管理されたセキュリティ、VoIPといった、インテリジェントで、かつ、収益を高められるように管理されたサービスを展開するところなのです。通信事業者が顧客ユーザーにサービスを提供する上で、採用できるビジネスモデルや技術を広範囲に取り揃えた包括的なポートフォリオを用意しているベンダーは、シスコ社しかありません。

シスコ社が発表した新製品について、それぞれ簡単に説明していただけますか。

Mike Volpiの回答: 12000および7600の両シリーズルーターに新しいインタフェースを発表しました。

ご存知のように、Cisco 12000シリーズは、サービスを実現できる通信事業者のIP/MPLSコアおよびエッジ ネットワークを対象とした10Gルーティング ソリューションとして、業界随一のインテリジェントな機能を搭載したポートフォリオとなっています。今回、発表したATMエッジラインカードとEthernetカードにより、通信事業者は、エッジに配備した12000ルーターの運用面でのメリットを増やし、更なる機能を引き出すことができます。

ATMカードは、Cisco 12000シリーズ用に4ポートを搭載したOC-12c/STM-4c ATM ISEラインカードですが、Cisco 12000シリーズのATM機能を飛躍的に強化し、特に、このラインカードを使用する ことにより、通信事業者はコアエレメントをさらに集約することができます。つまり、このインタフェースは、10G IP/MPLSコア上でATMトラフィックの伝送を可能にするインタフェースなのです。このインタフェースの利点は、通信事業者は2種類の異なるシステムに平行して投資を続ける必要がなくなるという点であり、ATMネットワークを使用してすべてのサービスを維持できるということです。

Ethernetカードは、Cisco 12000シリーズ用に4ポートを搭載したギガビットEthernet ISEラインカードですが、これは12000ルーターが持っているピアリング性能を向上させるカードになります。また、このカードは高性能なEthernet集約機能を持っていますので、言い換えると、複数の低速接続を本数を抑えた大容量の接続にまとめることができます。

7600シリーズについて説明してください。

Mike Volpiの回答: Cisco 7600シリーズは、通信事業者向けのEthernetサービスだけでなく、T-1、フレームリレーなどの専用線を統合したサービスに最適なプラットフォームになります。

新製品のOSMは、12ポート搭載のチャネル化T3(DS0)OSM、1ポート搭載のチャネル化OC-12c/STM4-c(DS0)OSM、および性能を強化した4ポート搭載のギガビットEthernet OSMですが、性能や柔軟性を高めるだけでなく、投資保護対策も施しています。

たとえば、新しいサービスの実現のため、7600ルーターを購入される顧客は、従来から使用している7500用のラインカードをそのまま使用することができます。したがって、7500を使用されてきた顧客にとって、これは、7500で実現している専用線の集約機能と性能をそのまま活用できるだけでなく、7600が持つ高性能と高密度を利用できるという機会がもたらされたことになります。7600のFlexWANカードにより、7500で使用していたポートアダプタを7600でも使えますし、メトロ型Ethernetなどの新しいサービスも実現できます。これは、ネットワークを発展させる方向でアップグレードする最高の方法になります。

また、いっそうの高密度化を必要とする顧客向けとして、スロットを13基搭載した7613シャーシも発表しました。

こうした製品強化の市場における優位性について教えてください。

Mike Volpiの回答: これらの新製品により、当社の顧客が現在抱えているサービスおよび帯域幅の障害を取り除ける だけでなく、将来の成長に合わせてネットワークのスケールアップを計画することができます。シスコ社がこれを成し得た方法の一つとして、ANP(Adaptive Network Processing)がありますが、これはハードウェアをアップグレードすることなく、また、性能を劣化させることなく、新しいIP/MPLSサービスによりルーターの機能をアップグレードする技術です。

上記のカードはすべて、シスコ社のANP(adaptive network processing)技術を利用しており、たとえば、QoSメカニズム、VPN、アカウンティング、トラフィックのシェーピング機能といった、よりインテリジェントな機能を顧客ユーザーに提供することができます。これらのインテリジェント機能はすべて、当社の顧客に最高のサービス信頼性をお届けするだけでなく、顧客が必要とするサービスの差別化を高めることに使用することができます。

IP/MPLS技術は、世界中の通信事業者が保有するインフラストラクチャの発展に欠かせない技術であり、シスコ社のエッジ ポートフォリオは、もっとも広範囲な機能性を通信事業者にお届けできる業界随一のポートフォリオです。

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