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未来の空の旅を予感させる、ルフトハンザの先進的活動をシスコが支援ーどの乗客もブロードバンド・アクセスが可能に


2003年1月15日

文:クラウディア・チャーチ(ニュース@シスコ)

初めて高速インターネット・アクセスを試すこととなったのは、ドイツのフランクフルトとワシントンD.Cの間でルフトハンザを利用した旅行者でした。ブロードバンド・ネットワーク機能が加えられたボーイング747-400ジェットは、民間航空会社での未来の旅行イメージを予感させるものとなっています。この歴史的イベントは乗客が初めて体験するもので、今後3ヵ月間フランクフルト - ワシントンD.C.間の路線で無料試用サービスとして提供される予定ですが、最終的目標は、今後2年間でブロードバンド接続をルフトハンザの大陸間の全路線に展開することになっています。

ルフトハンザがシスコを機内インフラストラクチャの供給先として選んだのは、当然のことでした。なぜなら、シスコはエンド・ツー・エンドのワイヤレス、あるいはケーブルのネットワーク・ソリューションの分野で長い間リーダーとして君臨し、移動体の中で仕事を行う専門職の人々からの生産性への要望に応えてきたからです。さらにルフトハンザはボーイングの子会社であるコネクション・バイ・ボーイングに、機内と地上間のデータ送信サービスを依頼し、下り3Mbps、上り128Kbpsのスピードが実現されるようになりました。

「ビジネス・トラベラーならだれでも、国際線の機内でネットに接続できないイライラはおわかりいただけるでしょう」と言うのはシスコ・システムズ・ドイツの副社長兼ジェネラル・マネジャである、アンドレアス・ドーメン氏。「我々は多くのカスタマにお話を伺い、カスタマの皆さんがホテルでも、空港でも、あるいは展示会場でも高速通信を利用できるように努めてきました。機内でも通信が継続的に行えるようになれば、一人一人の生産性が飛躍的に向上することになりますので、ルフトハンザが先陣をきった事業にお手伝いできるのはとても嬉しいことでした。」

「ブロードバンドが可能になった新型ジェットでは、シスコは機内ネットワークの技術を提供するとともに、ケーブルとワイヤレス両方のLANを機内に構築しました。旅客機の各キャビンではWi-Fi (IEEE 802.11)に準拠したワイヤレスの接続が可能で、各座席にイーサネット・コネクタが取り付けられています。さらに、シスコ・エアロネット350シリーズ・アクセス・ポイントが機内全体に5基配置されているほか、シスコ3640ルータが1台とシスコ・カタリスト3548 XLシリーズ・スイッチが9台取り付けられています。

飛行中、乗客はルフトハンザとトゥモロー・フォーカスAGが運営するインターネット・ポータルにアクセスすることができます。ポータルから、ニュース、株価情報、最新の天気情報や旅行情報など多くのコンテンツ・エリアにアクセスすることができるだけでなく、e-メールのやりとりも可能となっています。また、仮想プライベート・ネットワークの機能を利用すれば、乗客は自社のネットワークにもシームレスに接続することができます。

シスコの標準機器はすべて、民間航空規則に適応させるためルフトハンザ・テクニク社より修正、テストを受け、承認されたものです。どの座席にも RJ45コネクタが取り付けらているおり、どのクラスの座席からでもWLANが利用可能です。さらに、ルフトハンザでは機内に50台の富士通製ノートブックを用意し、乗客が空の上でブロードバンド・インターネット・アクセスを体験できるように配慮しています。ルフトハンザ・テクニクでは、コネクション・バイ・ボーイングのコンポーネントやアンテナを含む全てのネットワーク・コンポーネントに対して、機内での使用に適応できるという承認を与えてから、設置を行うことにしています。

今後、シスコとルフトハンザの提携はさらに発展し、旅行者の通信環境もさらに改善されることになるでしょう。たとえば、ルフトハンザでは、航空機のキャビンというインフラストラクチャに初めて対応した汎用型機内ネットワーク・コンポーネントとして、シスコの3200シリーズ・モバイル・アクセス・ルータに注目しています。

パワー、サイズ、重量における独自の仕様により、シスコ3200は航空機などの移動体からもアクセスできるように特殊な設計が施されています。シスコ3200は、シスコIOS.ソフトウエアに組み込まれているシスコ・モバイルIPで作動し、シームレスな移動性だけでなく、ワイヤレス・ネットワーク間をローミングできるという必要条件も満たしています。移動中でも中断なしにネットワークの情報にアクセスできる汎用型IP通信を実現するシスコ3200により、ルフトハンザのネットワークは既存の地上IPネットワークとアプリケーションから機内IPネットワークにまで拡張するでしょう。

出張中、インターネットや自社のネットワークへのブロードバンド・アクセスを求める企業重役の声は増えるばかり。その上、今日のマーケットでは信頼性の高い高速インターネット・アクセスは生産性や競争での優位性と同義となっています。より高度の移動性を求める、最近の顕著な傾向に応えるため、シスコとルフトハンザは他社に先駆け、高度35,000フィートからのブロードバンド・アクセスというグローバルなモデルを作り上げました。他の航空会社も追随の構えで、英国航空では来月より乗客向けに類似のサービスを開始する予定です。

クラウディア・チャーチは、英国を拠点とするフリーランス・ライター。

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