日本版 ニュースリリース

Japan News






日本HP、日本シスコ、HPSDがインターネット・ソリューション事業で提携

June 15, 1999
No. 9925

日本ヒューレット・パッカード株式会社(略称:日本HP、本社:東京都杉並区、社長:寺澤正雄)、日本シスコシステムズ株式会社(以下日本シスコ、本社:東京都千代田区、社長:黒澤保樹)、ヒューレット・パッカード・ソリューションデリバリ株式会社(以下HPSD、本社:東京都渋谷区、社長:岡田一夫)<注1>の3社は、インターネット・ソリューション事業で提携することで合意しました。

今回の3社の提携は、全世界規模でのヒューレット・パッカード カンパニー(HP)とシスコシステムズ社の広範囲かつ戦略的な提携関係をベースに、日本国内で協調事業を強化、展開するものです。

日本HP/HPSDの展開する新しいインターネット・コンピューティング事業戦略「E-services」<注2>と、日本シスコの目指すインターネット・ビジネス・ソリューションの提供を積極的に推進するために、エンドユーザへのトータルソリューション提供を目的として、製品とサービス提供の両面で関係強化を図ります。

今回の提携の具体的内容は、以下の通りです。

(1)大企業(エンタープライズ)向けインターネット・ビジネス・ソリューションの提供

3社は協調して、エンタープライズ向けに、インターネットを核とした新しいビジネス・ソリューションを提供します。これにより、インターネットを介した新しいサービスの提供、新しいビジネスモデルの確立を目指す先進的な顧客開拓を行い、支援していきます。

日本HPのハードウェア、ミドルウェア、コンサルティング、サポート・サービス、日本シスコのネットワーク機器(ルーター、スイッチ等)と各種ソフトウェア、さらにHPSDによって、「E-services」の中核的ソリューションとなるEC(電子商取引き)/EDI(電子データ交換)、SCM(サプライチェーン・マネジメント)、CRM(カストマ・リレーションシップ・マネジメント)、ERP(統合業務パッケージ)、SFA(営業支援システム)などの各種業界主要パッケージも組み合わせたシステム・インテグレーション(SI)、ソリューション全体のデリバリを提供します。また、通信事業者との協調により、通信・ネットワーク回線までを提供します。

インターネットを核とした新しいビジネス・ソリューションにおいては、高可用性・高信頼性を実現したエンド・ツー・エンドのミッションクリティカル・プラットフォームが従来以上に重要になってきます。HPとシスコは、従来よりサーバシステム、ネットワーク機器を含めたネットワークシステムにおける高可用性分野で提携しており、その成果・ノウハウを活かした提案活動を実施します。また、HPSDのSI及びソリューション・デリバリ能力を活用することで、短期間でのシステム構築も実現可能です。さらに、通信事業者との協調により、「E-services」の目指す“ネットワークを介した各種サービスの提供事業”を支援します。

(2)サービス・プロバイダ分野での協調事業展開

HPとシスコは、全世界ベースで、既にいくつかのサービス・プロバイダ向けのテクノロジやソリューションを共同開発しています。この中から、日本の通信事業者の関心の高い以下の分野で、今後日本においても、ソリューション提供、コンサルティングおよびサポート面で協調していく予定です。

*インターネット向け利用データ収集ソフトウェア<注3>分野
*ATM WANサービス・マネージメント・ソリューション<注4>分野

  上記のソフトウェアならびにシステムは、ボイス・オーバーIP(VoIP)やVPN(仮想私設網)など、シスコが通信事業者の次世代基幹網として提唱している構想の実現に不可欠な機能として注目されています。

今回の提携をベースとした協調事業の売上目標として、今後1年間で200億円を見込んでいます。

インターネット・ソリューション事業実施体制
今回の提携により、以下のような体制を整えます。
*日本HPは、「IPネットワーク・テクノロジ・センタ」<注5>を設置します。

時期: 1999年7月1日
拠点: 日本HP 新宿事業所内及び神戸事業所内
内容: ネットワーク及びインターネット・ソリューションに関して、コンピテンス・センタ及びテクニカル・バックオフィス機能として、デモ環境構築、評価用設備貸出しからシステムレベルの評価、検証や技術支援などを提供します。

*日本HP/HPSDで、シスコ認定技術者を2000年中に100名育成します。
*日本HPは、大企業ならびにサービス・プロバイダ向けに、各々シスコ製品関連ソリューション販売推進責任者を選任しました。
*日本シスコは、日本HP/HPSDに対して協調して顧客を獲得する為の販売責任者および技術サポート責任者を置きました。また製品トレーニングなどのサポート体制を強化しています。

3社の役割

日本HP : ミッションクリティカルなプラットフォームの提供、エンドユーザへのネットワーク設計コンサルティングやネットワーク運用サポートの提供、日本シスコのネットワーク機器の一括販売および製品サポートの提供。
日本シスコ: ネットワーク機器(ルーター、スイッチ、アクセスサーバ、各種ソフトウェア等)関係の最新のテクノロジーを提供すると共に、更には共同開発される技術によって販売力の強化を行います。また、グローバルサポート契約に基づき日本HPから提供されるサポート体制をバックアップします。
HPSD : ソリューション全体のデリバリとそれに伴う、ネットワーク・システム・インテグレーションなどの実施。

以上

<注1> ヒューレット・パッカードソリューション・デリバリ株式会社について
HP(51%)、丸紅株式会社(34%)、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(15%)の共同出資により設立し、本年4月1日より営業開始しました。HP及び業界主要ソフトウェアを組み合わせたインターネットを核としたソリューションの提供を目的として事業展開しています。米国HP内のインターネット関連事業「インターネット・ビジネス・ユニット(IBU)」に属し、日本国内での「E-services」推進におけるソリューションの実際のデリバリ、システム・インテグレーションを行います。

<注2> 「E-services」について
インターネットを中核とした情報技術が、水道・ガス・電気のように意識しないで活用され、仕事や生活のやり方を変える時代が到来します。HPでは、インターネット時代の第2章と呼びます。その時代に向けて、今まで考えられなかったような新しい“サービス“がインターネットを通じて提供されるようになります。HPは、そうした時代をリードし、様々なソリューションを提供することで、先進的な新しいサービスを提供する企業をバックアップします。これが、HPの提唱するビジョン「E-services」です。

<注3> インターネット向け利用データ収集ソフトウェア について
HPのインターネット向け利用データ収集ソフトウェア「HPスマート・インターネット・ユーセージ」は、シスコのネットワーク機器向けデータ収集ソフトウェアである「ネットフロー」と連携して動作し、インターネット・サービスプロバイダ(ISP)での利用度別課金や利用データの解析などを目的に、インターネットの利用(ユーセージ)データをネットワークとサーバの双方から収集するものです。

<注4> ATM WANサービス・マネージメント・ソリューション について
HPとシスコは、ATM(非同期伝送モード)など通信事業者が展開する新しい基幹パケット・ネットワーク向けに、ネットワーク管理、顧客情報及び障害対応などの機能を備えた包括的なサービス統合管理システムの開発を共同で行っております。

<注5> 「IPネットワーク・テクノロジ・センタ」について
「IPネットワーク・テクノロジ・センタ」の機能は、以下の通りです。
<新宿事業所内>
*ネットワーク・ソリューションのためのコンピテンスセンタ機能

  • ネットワーク・ソリューションのデモ環境の提供
  • ネットワーク機器/システムの評価設備の貸出サービス
  • 評価用設備利用の際の技術支援サービス
  • ネットワーク・ソリューションの提案支援
<神戸 事業所内>
*ネットワーク・ソリューションのためのテクニカル・バックオフィス 及びラボ機能の提供
  • サーバ、ストレージ、データベースなどにネットワークも含めたミッ ションクリティカル・プラットフォームの検証及び性能評価
  • インターネット関連ソフトウェアと組み合わせたシステム評価、検証
  • 特定ニーズに対する設計・開発・サポートのための技術支援の提供
* 海外のシスコやHPの開発拠点との技術情報の共有化