日本版 ニュースリリース

Japan News






株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー、シスコシステムズ・インク
IPネットワーク技術を利用したデータ・音声・映像サービスの
市場拡大に向けた戦略的提携について

May 17, 1999
No. 9921

株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー(以下NTT-ME、本社:東京都千代田区、代表取締役社長 池田 茂)とシスコシステムズ・インク(以下シスコ、本社:米国カリフォルニア、President & CEO ジョン・チェンバース(John T. Chambers))および日本シスコシステムズ株式会社(以下日本シスコ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長  黒澤保樹)は、平成11年5月17日(月)、IPネットワーク技術を利用したデータ・音声・映像サービスの市場拡大に向けた広範囲な戦略的提携を行い、平成11年第2四半期からソリューションの提供を開始することで合意しました。

今回の提携により、両社は、NTT-MEの「XePhion(ゼフィオン)高速IPエクストラネットサービス」(注1)と、シスコの「VoIPシステム」(注2)、「Cisco IP/TVシステム」(注3)を組み合わせて、企業向けの広域 IPネットワーク上で、安定した高品質な音声通信・映像を利用する新しいソリューションを初めて実現しました。 すでにNTT-MEは、「XePhion 高速 IPエクストラネットサービス」上のアプリケーションの一つとして、社内ネットワークの全社規模でのVoIP化を、平成11年4月から順次運用開始しており、シスコの「IPフォン」(注4)の世界最大ユーザとなり、品質・機能などの確認を行っています。
また、両社は、IPを利用したソリューションの増加につれ、世界的に不足しているIPネットワーク技術者養成の ための、教育ビジネスの市場開発および実施を行い、ユーザ・システムエンジニアの教育からSI・保守・運用までの一貫した「IPトータルソリューション」を提供し、 企業のIPネットワークへのニーズに応えます。

本提携により、IPネットワーク上で、音声や映像、データ等を統合したマルチメディアシステムを、簡単に構築・ 運用できるようになり、企業のコールセンター、社内研修、社内ニュースの配信などのアプリケーションが可能になるほか、「VoIPシステム」などによりネットワークの統合も図れるため、企業ネットワークのコスト構造を大きく変革でき ます。両社は、今後とも、オープンでグローバルなマルチメディアネットワークの実現をめざし、ビジネス市場におけるIP ベースのマルチメディア文化の創造に向けて、共同マーケティング活動を進めていきます。

1.提携の内容
(1)IPネットワーク上の音声通信ソリューション「企業向けVoIPシステム」の提供
両社は、低遅延、多重CUG(閉域)機能、品質制御(QoS)機能をはじめとした高度な付加価値機能を有する「XePhion 高速IPエクストラネットサービス」との組み合わせにより、広域IPネットワーク上で安定した 高品質な音声通信ソリューションを初めて実現しました。 この実績を踏まえ、両社は、世界最先端の技術を用いたNTT-MEの「XePhion 高速IPエクストラネットサービス」と、シスコの「VoIPシステム」を組み合わせて、企業ユーザへIPネットワーク上で安定した高品質な音声通信ソリューションを共同で提供します。欧米と日本では、企業における電話の利用形態に異なる部分があるため、シスコは、日本での電話ビジネスの実績をもつNTT-MEから仕様を受け、日本市場に向けた製品開発を行います。
(2)IPネットワーク上の映像ソリューション「企業向けXePhion+Cisco IP/TVシステム」の提供
両社は、IPネットワーク上の音声通信ソリューションと同様に、高度な付加価値機能を有する「XePhion 高速IPエクストラネットサービス」との組み合わせにより、 広域IPネットワーク上で安定した高品質な映像ソリューションを初めて実現しました。 この実績を踏まえ、両社は、NTT-MEの「XePhion 高速IPエクストラネットサービス」と、シスコのIPマルチキャスト技術利用の「Cisco IP/TVシステム」を組み合わせて、企業ユーザへIPネットワーク上の映像ソリューションを共同で提供します。また、NTT-MEは、企業ユーザ向けに「XePhion+Cisco IP/TVシステム」を利用する映像ソリューションの機能追加も行う予定です。
(3)「IPネットワーク技術者養成のための教育ビジネス」の市場開発と実施
世界的にIPネットワーク技術者の絶対数が不足している現状で、21世紀のネットワーク社会に必要な知識と 技術を持つ人材を養成するため、株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー情報流通(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 池田 茂)(注5)が提供するインターネット技術利用のネットワーク教育システム 「CALAT」(注6)と、シスコのトレーニングカリキュラムを組み合わせて、IPネットワーク技術者養成のための、教育ビジネスの市場開発、商品化を行います。自習が可能なネットワーク教育システムと従来型の集合研修との組み合わせにより、効率の良いIPネットワーク技術者の育成が実現できます。
(4)「IPシステムパッケージ」と「IPトータルソリューション」の提供
両社は協力して、企業ユーザに対し、NTT-MEの「XePhion 高速IPエクストラネットサービス」と、シスコの「VoIPシステム」、「Cisco IP/TVシステム」等の、IPベースのアプリケーション、およびルータ・スイッチ等のシステム製品等を組み合わせた「IPシステムパッケージ」の開発・商品化を行い、 企業のIPネットワークへのニーズに応えます。NTT-MEは、これら「IPシステムパッケージ」なども活用して、IPネットワークやマルチメディアシステム向けのユーザシステムエンジニアの教育からコンサルティング、販売、設計、工事施工、保守、コンテンツ作成、運用管理までを一貫して、企業ユーザニーズを全てカバーできる 「IPトータルソリューション」を提供します。これにより、企業のシステム担当者は、IPネットワーク上で、映像や音声、データ等を統合したマルチメディアシステムを、簡単に構築・運用できるようになります。

2.両社の役割
本提携にあたって両社の具体的な役割は以下のとおりです。

  • NTT-MEの役割
    NTT-MEは、前掲の共同開発・商品化を行うとともに、NTT-MEの「XePhion高速IPエクストラネット サービス」と、シスコの「VoIPシステム」や「Cisco IP/TVシステム」等のIPベースのアプリケーションおよびルータ・スイッチなどのシステム製品を組み合わせ、企業ネットワークシステムや、マルチメディアシステム向けのユーザシステムエンジニアの教育からコンサルティング、 システム設計、工事施工、ネットワーク販売、機器販売、保守、コンテンツ作成、運用管理までの一貫した「IPトータルソリューション」を提供します。
  • シスコの役割
    IP系マルチメディア通信分野で培ったノウハウ、人材育成プラン、教育コンテンツ、各種サービスおよびシステム機器(「VoIPシステム」、「Cisco IP/TVシステム」、マルチメディア対応セキュリティ機器など)をNTT-MEに提供します。また、経済・生活・教育・娯楽等、すべてを変革させる可能性のあるインターネットの普及を促進します。
  • 両社共通の役割
    (1)両社は、共同でマーケティング活動を推進し、両社の既存販売会社等とも協力して、「IPトータルソリューションのビジネスを推進します。 (2)シスコは、日本シスコが日本で大規模な販売展開をめざす「VoIPシステム」の日本でのビジネスをより加速するために、NTT-MEと共同マーケティング活動を行います。欧米と日本では、企業における電話の利用形態に異なる部分があるため、シスコは日本での電話ビジネスの実績をもつNTT-MEと共同して、日本市場にあった製品の提供を行います。

3.提携のねらい

  • NTT-MEは、シスコがIPルータシステム、インターネットバックボーンにおけるトップ企業であり、またIPベースのアプリケーションの開発・製品化において、高い技術をもつため、IPネットワークビジネスの新しい市場開拓を進めるパートナーとして最適だと判断しました。
  • シスコは、NTT-MEが音声・映像通信に必須な低遅延で高速なIPネットワークサービスを、「XePhion」として世界で初めて実現した実績や、音声通信・映像サービス分野での新規市場開拓実績を有し、また多くの拠点と技術者をネットワーキングしてSI・保守・運用・販売等が可能であるため、IPネットワークビジネス提携のパートナーとして最適だと判断しました。日本シスコは、電話ビジネスのノウハウを持つNTT-MEと提携することで、一貫したジョイントマーケティングが可能だと判断しました。
  • 両社は、本提携により、NTT-MEの「XePhion」、 IPネットワーク上での音声通信・映像サービスの実績、それらを支える同社の技術・SI・保守等の総合力と、シスコのIPアプリケーションおよびシステム製品を組み合わせ、企業のIPネットワークへのニーズに応えます。 具体的には、IPネットワーク上の音声通信ソリューション「企業向けVoIPシステム」の技術・商品開発、IPネットワーク上の映像ソリューション「企業向けXePhion+Cisco IP/TVシステム」の技術・商品開発、「IPネットワーク技術者養成のための教育ビジネス」の市場開発・商品化、および、ユーザシステムエンジニアの教育からSI・保守・運用までの企業ユーザニーズを全てカバーできる「IPトータルソリューション」の提供を、共同で展開していきます。

2.提携の背景

  • NTT-MEの現状
    (1) NTT-MEは現在、光ファイバを活用した超高速・広帯域のネットワークサービス「XePhion」を提供しています。「XePhion高速ベアラサービス」は、平成10年7月のサービス開始以来、 企業ネットワークに幅広くご利用いただいており、現在24社が採用しています。サービス開始後わずか10ヶ月で、回線総容量 3,200Mbpsを達成しています。
    (2) 平成11年4月から提供開始した「XePhion 高速IPエクストラネットサービス」は、次世代インターネット技術を一部先取りし、低遅延、多重CUG(閉域)機能、品質制御(QoS)機能をはじめとした高度な付加価値 機能を有しており、企業ネットワークのバックボーン構築をIPベースで容易に実現しています。
    (3) 「XePhion 高速IPエクストラネットサービス」上のアプリケーションの一つとして、社内ネットワークの全社 規模でのVoIP化を平成11年4月から順次運用開始しており、シスコ IPフォンの世界最大ユーザと なっています。
    (4) NTT-MEは「Cisco IP/TVシステム」による、IP映像マルチキャストシステムの最大のトータルソリュー ションプロバイダとして、大規模ユーザへのシステム納入などの実績があります。
  • シスコの現状
    (1) IPルータシステムのトップ企業として全世界で、多くの企業にシスコ製品は利用されています。
    (2) あらゆる活動(経済、教育、生活、娯楽等)に変革をもたらす可能性をもつインターネットの利用を促進しています。
    (3) 企業ユーザのグローバルなビジネス活動を支援するため、従来のデータ利用に加えてIPネットワークを 音声・映像マルチメディア通信用に拡大する戦略を展開しています。
    (4) 企業ネットワークのIP化に対応するため、IPルータのほか、ATM、「VoIPシステム」、「Cisco IP/TV システム」などの製品化を推進しています。
    (5) NTT-MEの「XePhion」構築に際しては、大量のシスコ製ネットワーク機器を納入しました。
    (6) 将来の経済活動を支えるネットワーク技術者育成のため、Cisco Networking Academy (注7) を高専・大学などの教育機関へ働きかけるほか、シスコ技術者認定の促進により人材育成を積極的に推進しています。
    (7) インターネットのバックボーン系では全世界で約8割のシェアを持っています。

注釈の解説

(注1)XePhion (ゼフィオン):
XePhionは、NTT-MEが提供する光ファイバを活用した超高速・広帯域のマルチメディアサービスです。 機能面に加え、経済性・安全性・品質の面でも、理想的な情報流通環境を実現します。現在、「XePhion高速ベアラサービス」、「XePhion高速IPエクストラネットサービス」、各種アプリケーションなどの先端的なサービスメニューを提供しています。 「XePhion高速ベアラサービス」は、平成10年7月のサービス開始以来、幅広くご利用いただいています。 さらに、平成11年4月から提供開始した「XePhion高速IPエクストラネットサービス」は、グローバル企業の エクストラネット構築をIPベースで容易に実現する、高付加価値かつ低コストのIPネットワークとして高い評価をいただいています。現状のインターネットの課題である、実時間アプリケーションが正しく動作しなくなる、品質変動、セキュリティー不安等の課題を解決するため、次世代インターネット技術を一部先取りし、低遅延・品質制御(QOS)機能・多重CUG(閉域)機能などの高度な付加価値機能を付与した世界最先端のI Pネットワークサービスです。 XePhionは、NTT-MEの登録商標です。
(注2)VoIPシステム(Voice over IPシステム):
インターネットプロトコルを用いて音声通信を行うシステムです。 
(注3)Cisco IP/TV:
企業のLANやWAN上のパソコンにライブやビデオの映像を配信するシステムです。 お客さまは、デスクで仕事をしながら、オンライントレーニングやニュース映像を見ることができます。 Cisco IP/TVは米国シスコシステムズ社の登録商標です。
(注4)IPフォン:
インターネットプロトコルを用いて音声通信を行う電話機です。
(注5)株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー情報流通(NTT-X):
同社は、市場の急速な発展が期待されるマルチメディア分野における本格的な事業展開に向け、平成11年1月に設立されました(NTT-MEの100%出資により平成11年4月1日から営業開始、URL:http://www.nttx.co.jp/)。
(注6)CALAT:
CALAT(Computer Aided Learning and Authoring environment for Tele-education)は、インターネット上の知的教育システムです。 ユーザは WWWを通してマルチメディアの個人適応型教育サービスを受けることができます. CALATは、株式会社エヌ・ティ・ティ エムイー情報流通の登録商標です。
(注7)Cisco Networking Academy:
シスコが学校向けに提供している、ネットワーク技術者育成の教育プログラムです。 Cisco Networking Academyは、米国シスコシステムズ社の商標です。