Guest

Japan News






シスコ,

ルータ・ソフトウェアの ネットウェア機能を強化

March 3, 1995 Release No. 9521

 日本シスコシステムズ株式会社(代表取締役社長 松本 孝利,資本金22億2千 万円,東京都千代田区三番町5番地 TEL. 03-5211-2800)は,ノベル社のPC-LAN「 ネットウェア」に対するマルチプロトコル・ルータ(LAN間接続装置)の機能を強化 すると発表しました。この3月から発売されるシスコ社のルータ用ソフトウェアIOS( インターネットワーク・オペレーティング・システム)のバージョン10.3で強化され るネットウェア機能は以下の3つです。

  1. 大規模なネットウェア・ネットワークのパフォーマンスを向上させる新しい経路 制御プロトコル「NLSP」に対応

     従来のネットウェアでは,経路制御にRIP (Routing Information Protocol),サービス情報の交換にSAP (Service Advertisement Protocol)と呼ばれるパケットを,それぞれ60秒毎にブロードキャスト(放送)しているために,大規模なネットワーク環境では伝送帯域幅の無駄遣いやトラフィックの過負荷などといった問題が発生していました。
     これに対してノベル社が開発した新プロトコル NLSP (NetWare Link Services Protocol) は,経路制御とサービス情報を併せ持ち,径路やサービスに何も変化がなければ2時間毎,変化が発生した場合にも変化したときだけ更新情報の交換を行うアルゴリズムで動作します。そのため,不必要なトラフィックが大幅に削減できます。
     さらにシスコ・ルータはNLSPと従来のRIP⁄SAPプロトコルとの間を翻訳する機能も持っているため,新手法であるNLSPを従来手法であるRIP⁄SAPと混在させて利用することができ,新技術のスムースな導入⁄移行が可能です。

  2. ノベル社のWAN(広域ネットワーク)用プロトコル「IPXWAN 2.0 」に対応

     シスコ・ルータとノベル社のルーティングソフトウェアMPRを搭載したネットウェアサーバとの相互接続できます。

  3. 「フローティング・スタティック・ルーティング機能」に対応

     遠隔地のネットウェアLAN同士を接続するWAN(広域ネットワーク)のバックアップ回線としてISDN網を利用する場合に,動的な経路制御が行えます。

▲Return to Top
ニュースリリースINDEXへ戻る




All contents copyright (C) 1992--2003 Cisco Systems K.K.