日本版 ニュースリリース

シスコ、アプリケーションによるネットワーク プログラマビリティを解放するOpen Network Environmentを発表


シスコ、アプリケーションによるネットワーク プログラマビリティを解放するOpen Network Environmentを発表

真のSDN (Software Defined Networking) を実現するため、より包括的なネットワーク プログラマビリティを提供

シスコシステムズ合同会社(代表執行役員社長:平井 康文、住所:東京都港区赤坂、以下 シスコ)は本日、ネットワーク プログラマビリティにおける広範なアプローチ「Cisco® Open Network Environment(Cisco ONE)」を発表しました。Cisco ONEは、お客様が、クラウド、モビリティ、ソーシャル ネットワーキング、ビデオなどのトレンドを取り入れたビジネス イノベーションをさらに促進することを支援します。アプリケーションの特性に合わせてネットワーク インフラストラクチャを柔軟にカスタマイズ可能にすることで、サービス即応性の向上、リソースの最適化、新サービスの早期の収益化といった事業目標の達成を実現します。

Cisco ONEは豊富なプラットフォームに対応するAPI、エージェントとコントローラ、オーバーレイ ネットワーク技術を通して提供されます。また、伝送から管理とオーケストレーションにいたるまで、ソリューション スタック全体を網羅することで、Software Defined Networking (SDN) における今までのアプローチの穴を補完します。お客様は、複数レイヤにおけるプログラマビリティと抽象化、さまざまなプロトコルの選択、業界標準に基づく現実的な導入モデルを手にすることで、インテリジェント ネットワークを稼働させることができるようになります。

Cisco ONEの一環として、シスコは同社のオペレーティングシステムであるCisco IOS®、IOS-XR、NX-OSで利用可能な開発者用のアプリケーション プログラミング インターフェイス(API)を提供する「One Platform Kit(onePK)」を発表しました。同時にSoftware Defined Networking(SDN) 研究のためのPoC(Proof of Concept; 機能検証)用コントローラ ソフトウェアとPoC用のOpenFlowエージェントも発表しました。またシスコは、Cisco Nexus® 1000V仮想スイッチによって、マルチテナント クラウドの開発に向けたスケーラブルな仮想オーバーレイ ネットワークも実現しています。最新のイノベーションには、OpenStackのサポート、プログラマビリティ、マルチハイパーバイザ機能、VXLANゲートウェイ機能が含まれます。

シスコは、新たなネットワーク技術分野において、さまざまな業界リーダー、学術機関、標準機関と協力する中で、それぞれに異なるネットワーク プログラマビリティへの要件に対応しています。シスコのOpen Network Environmentは、以下のような幅広い導入モデルをサポートします。

  • 大学・研究機関:SDN研究用の PoC用のコントローラ ソフトウェアとOpenFlowエージェントを利用したネットワークのパーティショニングまたは「キャンパス ネットワーク スライシング」
  • ハイパースケール データ センター:プログラム化されたAPI経由のアクセスによるネットワーク フロー管理
  • クラウド プロバイダー:スケーラブルなマルチテナンシーを可能にする自動プロビジョニングとプログラマブル オーバーレイ ネットワーク
  • サービスプロバイダー:サービス提供の最適化と収益化に寄与する、アクセスとポリシー、および分析のプログラム化
  • 企業:VDIなど仮想ワークロードのためのプライベート クラウドの自動化

概要

Cisco Open Network Environmentはネットワーク プログラマビリティの提供のために多面的な製品戦略を採用

One Platform Kit (onePK):お客様およびパートナーに向けたソフトウェア開発キット

  • onePKは、シスコのオペレーティングシステムからハードウェア プラットフォームにわたり、プログラムからの詳細なアクセスを可能にする豊富なAPIセットを提供します。
  • シスコはIOS、IOS-XR、NX-OSのオペレーティングシステム、およびハードウェア プラットフォーム(Cisco ASR、Cisco ISR G2、Cisco CRS、Cisco Catalyst®、Cisco Nexus®スイッチ)においてonePKの段階的なサポートを提供する予定です。Cisco onePKサポートは、まずCisco ASR 1000とCisc ISR G2の2機種に対して提供されます。
  • onePKによりソフトウェア アプリケーションとの緊密な統合が可能になり、ネットワーク インフラストラクチャの可視性の向上、オーケストレーションと制御性の向上による迅速なサービス立ち上げと提供、複数のネットワーク タスクとプロセスの自動化が実現します。
  • 開発者は使い慣れたプログラム言語や、既存のツールを選択して使うことができ、既存の開発環境への統合が容易に行えます。
  • シスコは、6月12日にCisco Cloud Connected Solutionを発表しました。パートナー企業やお客様はonePK APIを使って独自のCloud Connectorを開発し、クラウド サービスの強化と差別化を図ることが可能になります。Cloud ConnectorはCisco ISR G2とCisco ASR 1000 ルーティング プラットフォームに搭載されたソフトウェア コンポーネントであり、クラウド サービスの可用性、パフォーマンス、セキュリティの向上を可能にします。

Software Defined Networking (SDN)に向けたシスコのコントローラ ソフトウェアとOpenFlowエージェント

  • シスコはSDN向けのPoC用コントローラ ソフトウェアを提供する予定であり、そのために複数の学術・研究機関と協力して取り組んでいます。たとえば、大学では学術研究を行うために、キャンパス ネットワークを、一貫したポリシー管理情報に基づき、SDNによっていくつかに分割、つまり「スライス」できるようになります。
  • シスコは、Cisco Catalyst 3750-Xシリーズおよび3560-XシリーズのスイッチでPoC用のOpenFlow v1.0エージェントを提供する予定です。
  • シスコは、Open Network Foundationで複数のワークグループに取り組んでいます。

物理/仮想の全てのネットワークで一貫性を確保するために、仮想オーバーレイ ネットワークでのOpenStack、マルチハイパーバイザ、VXLANゲートウェイ機能のサポートを拡充します。

  • シスコはオープンソース ハイパーバイザのサポートを通してNexus 1000Vポートフォリオの機能強化を図ることで、スケーラブルなマルチテナント クラウド インフラストラクチャとInfrastructure-as-a-Service(IaaS)向けに仮想オーバーレイ ネットワーク ソリューションを拡張します。これらは既存のVMwareとMicrosoftのハイパーバイザに対するサポートに追加されることになります。
  • またシスコは、従来のVLANベースの物理ネットワーク環境とVXLANベースの仮想オーバーレイ ネットワークをつなぐVirtual Extensible Local Area Network(VXLAN)ゲートウェイを提供する予定です。
  • シスコはCisco Nexus 1000Vに実装されたvPath技術を拡張し、VSGとASA1000Vを含むVXLANベースのオーバーレイ ネットワーク上で仮想サービスをサポートする予定です。Cisco vPathはテナントごとに操作ワークフローを簡素化するために事前に定義したポリシーにより、VSGとASA1000Vにおいてトラフィックを誘導し、「連鎖」させます。
  • マルチテナント クラウド インフラストラクチャの迅速なオーケストレーションに向けて、シスコではCisco Nexus 1000V仮想スイッチ用に標準ベースのOpenStack QuantumプラグインとREST APIを提供します。

提供時期

ベータ トライアル版の提供と段階的な一般提供を2012年最終四半期から開始する予定です。

コメント

CTERA CEO、リラン・エシェル氏
「CTERAとシスコでは、Cisco ISR G2をプラットフォームとして利用することで、LANスピードのユーザ エクスペリエンスとクラウドの耐障害性とを一体化し、ローカルとクラウド ストレージのギャップを埋めることを可能にします。ISRのネットワーク機能を使うことで、統合ソリューションでのクラウド ストレージ トラフィックを最適化された方法で管理することができます。シスコのOpen Network EnvironmentとonePK APIを使い、ISRをコネクタとして迅速に実装したことで、インテリジェントなQoSと高度なユーザ エクスペリエンスを提供する世界初のクラウドストレージ対応のルータを提供できるようになりました」

MLB.com ネットワーキング担当バイスプレジデント、クシャル・パテル氏
「野球の熱心なファンはインタラクティブ エクスペリエンスの質と価値に高い期待を抱いていることから、信頼できるネットワークが求められます。シスコはOpen Network Environmentを使って、顧客が作成したソフトウェア アプリケーションとネットワークをより緊密に統合するためのプラットフォームを提供しようとしており、私はこの戦略的方向性を支持します」

インディアナ大学 情報技術担当バイスプレジデント兼CIO、ブラッド・ウィーラー氏
「インディアナ大学では、シスコがInCNTREのSDN Interoperability Labの新メンバーとなったことを歓迎しています。今回の連携は、「Open Network Environment」というダイナミックで多次元なネットワークに向けたシスコのビジョンと共に、次世代ネットワークの進展に向けたイノベーションを加速させてくれることでしょう」

ウィスコンシン大学マディソン校 情報技術学部副学部長兼CIO、ブルース・マース氏
「本校のITネットワーク エンジニアとコンピューターサイエンス学部の研究者は、SDNをR&D研究室からメインストリーム ビジネス環境とアカデミックなプロダクション環境へと移行させるためのSDNソリューションの開発・進展に向けて、シスコと協力して取り組んでいます。ネットワーク インテリジェンスを活用するためにデバイスおよびソフトウェアに対してプログラム インターフェイスを提供するプログラマブル ネットワークによって、新しい研究イノベーションが可能になり、科学の進展と経済発展の促進につながると信じています」

HCL Technologies LTD バイスプレジデント、プラブーラマン・サヤナム氏
「ITとソフトウェア開発の大手グローバル企業であるHCL Technologiesでは、ネットワーク イノベーションの活用に常に前向きです。シスコのonePKの最初の開発者パートナーの1社として、弊社はすでに同キットのAPIの使用を開始しています。シスコのOpen Network EnvironmentとonePKを利用して、両社のお客様のニーズに応える革新的なソフトウェア アプリケーションを開発することを楽しみにしています」

シスコ CTO、エンジニアリング担当シニアバイスプレジデント兼エンタープライズ事業担当ジェネラルマネージャー、パドマスリー・ウォリア
「Cisco Open Network Environmentは、よりオープンでプログラマブル、かつアプリケーションアウェアなインテリジェント ネットワークを実現するというシスコのビジョンの鍵となるものです。このビジョンの中で、ネットワークはより効果的なビジネス イネーブラーへと変わります。シスコのOpen Network Environmentをご利用いただくことで、革新的な方法でネットワーク インテリジェンスを利用し、新しいビジネス プラットフォームの価値を提供するという企業およびサービスプロバイダーの要求の高まりに対応するための、包括的で強固な一連の機能がお客様にもたらされます」

シスコ データセンター テクノロジー グループ担当シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー、デビッド・イェン
「本日の発表は、オープン ネットワーキングに対するシスコのリーダーシップと貢献、努力を象徴する重要な節目と言えるものです。Cisco one Platform Kitを使うことで開発者は、シスコの優秀なR&D人材が20年以上にわたって作り上げてきたインテリジェント ネットワーク ソフトウェアにアクセスすることができます。あわせて、シスコではアプリケーションとネットワーク インフラストラクチャ間の透過的で詳細なやり取りを通して、プログラマビリティの新時代を切り開いていこうとしています」

関連資料

シスコのOpen Network Environment

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。 シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.cisco.com/jp>

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*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(0905R)

**当資料は、米国シスコより6月13日に発表されたリリースの抄訳に日本独自の情報を追加しています。
Cisco Announces Open Network Environment to Unleash Application-Driven Network Programmability