日本版 ニュースリリース

シスコ、北海道大学の遠隔健康相談システムプロジェクトに参画


シスコ、北海道大学の遠隔健康相談システムプロジェクトに参画

地域の保健活動における取り組みを先進的な遠隔医療技術プラットフォーム「Cisco HealthPresence」で支援

2010 年 3 月 12 日

シスコシステムズ合同会社(社長:エザード・オーバービーク、住所:東京都港区赤坂 以下 シスコ)は本日、株式会社ツルハ(代表取締役社長:鶴羽 樹、住所:北海道札幌市東区 以下 ツルハドラッグ)と共同で、北海道大学の「Health Network System」プロジェクトに参画し、地域住民の健康保持と増進に寄与する遠隔健康相談システムを設計するための実証事業に参加するとともに、検証サービスの開始を発表しました。シスコは、先進的な遠隔医療技術プラットフォーム「Cisco HealthPresence™ (シスコ ヘルスプレゼンス、以下 HealthPresence)」を、今回のプロジェクトに日本で初めて導入し、支援します。実施期間は、3月6日より3ヶ月間を予定しています(札幌元町駅前店は4月開始となります)。

本プロジェクトでは、健康や介護に関する「安心感」を高める社会実験として、HealthPresenceとNTTのNGNサービスを活用し、高度遠隔健康相談システムによる実証実験を開始しました。この実証実験では、HealthPresenceを調剤薬局併設のドラッグストア(本実証実験ではツルハドラッグ中標津東店、岩見沢大和店、札幌元町駅前店)の店舗に設置し、複数の専門性の高い看護職などを配置した相談室と結ぶことにより、クオリティの高い健康相談・介護相談を行っています。

HealthPresenceは、テレプレゼンスとユニファイド コミュニケーションのテクノロジーを融合し、離れた場所にいる人に、病院に診察に訪れるのと同じような医療サービスを提供する先進的な遠隔医療技術プラットフォームです。HealthPresenceでは、高画質動画、クリアな音声、ネットワーク接続された医療機器などを通じて、従来の直接対面型の診療ではできなかったコラボレーションと双方向のコミュニケーションを提供するとともに、患者が診察を受ける際の利便性を高め、ヘルスケア プロバイダーのサービス提供を効率化します。そしてヘルスケア プロバイダーの展開エリアを広げ、医療へのアクセスを改善すると同時に、不足しがちな医療リソースを最大限活用できるよう対応しています。

HealthPresenceサービスでの健康相談には、北海道大学大学院保健科学研究院の保健師・助産師・看護師が対応します。また、設置対象店舗では高まる介護相談のニーズに対応するため、ツルハ本社からケアマネージャーを派遣し、相談受付を行うことも検討しています。

本実証事業ではHealthPresenceのデモ版としてセキュリティや低遅延などの必要要件を確保し、狭帯域でのHD画像伝送(エンコード/デコードの高速処理)を実現し、リアリティのある遠隔サービス環境を提供します。北海道大学では、本事業において基礎的な品質評価およびビジネスモデルの検証を行うとともに、健康を中心としたヘルスケア分野での政策提案を見据えた基盤構築活動を行いたいと考えています。また本プロジェクトには北海道薬科大学・岩見沢市およびネットワンシステムズも参画し、地域住民サービス分野での利活用モデルの議論を深めていく予定です。

今回の実証事業により期待される効果は以下のとおりです。

  1. ネットワーク技術の活用
    最先端のセキュリティ技術と一般的な高速ブロードバンド(今回はフレッツ光)を活用した非都市部における遠隔健康相談活動の実証。
  2. 地域保健活動の推進
    ドラッグストアチェーンなどの店舗網を活用することにより、「どこでも」「誰でも」利用可能となります。
  3. 市民の健康意識の向上
    気軽に利用できる健康相談窓口を普及させることにより、市民・患者のメタボ対策などの健康維持・健康増進に対する意識の向上が期待できます。
  4. 医療ヒューマンリソースの有効活用
    潜在保健師、潜在助産師、潜在看護師の在宅勤務による医療人的資源の有効活用が可能となります。
  5. 医療連携フローの可視化
    遠隔健康相談システムによる受療行動の変化を分析することにより、保健・医療との連携フローを明確にすることができます。
  6. 健康相談窓口として必要なブースの選定
    店舗や公共施設での健康相談において、ブースとしての最適モデルの検証が可能となります。デバイスや情報機器の取り付けが容易で、建物側の内装工事を行うことなく設置エリアにあわせた構築が可能、かつ、プライバシー保護にも対応できるシスコのテレプレゼンスを活用した新しい会議スペース「コラボプレイス」を導入し、遠隔相談窓口のPoDモデルを確立しています。

<実証事業構成イメージ図>

Hokkaido University Health Network System

なお、本件に関し、北大Health Network Systemを推進する北海道大学教授 小笠原克彦氏からは次のコメントを頂いています。

「医師不足など医療環境の悪化につれ、市民の医療や健康に対する安心感は低下しており、特に、地方では不安が高まっています。また、メタボ検診がスタートしていますが、その検診結果をどのように健康維持・健康増進に結び付けて行くか課題は多く、介護についても、介護用品などに関する情報源が少なく、相談できる窓口が求められています。遠隔健康相談の実証実験を始めて日が浅いですが、今のところ相談を受けた方は概ね満足しています。このシステムの普及により利用者も増加すれば、積極的に健康・介護を考えるツールとなり、健康意識の向上が健康寿命の延長にも貢献すると考えられます。現在、このシステムは、直接、医療に関わるものではありませんが、今後、保健活動や介護支援だけではなく医療にも連携できるものにしたいと考えています」

シスコにとって今回の実証事業は、ヘルスケア分野におけるビジョンとして掲げている 「Connected Health (コネクティッド ヘルス)」の取り組みの一環であり、医療・健康・介護・福祉分野においてもユニファイド コミュニケーション技術で培った基盤をさらに発展させていくことを目的としています。

シスコとツルハドラッグは今回の実証事業の結果を踏まえ、北海道大学の事業に継続的に参画しサービスの設計を支援するとともに、本システムの活用によって生まれる様々な付加価値を地域コミュニティに対して提供しながら、ICT技術を駆使した新しいビジネス創出を図っていく予定です。

関連リソース

北海道大学について

北海道大学は、1876年に札幌農学校として創設された、12学部を有する国立総合大学。初代教頭のクラーク博士が残した「Boys, be ambitious!」が有名です。大学院保健科学研究院は、保健科学・健康科学の研究を推進するために2008年4月に設置され、6研究分野および2寄付研究分野を有しています。学部教育では医学部保健学科として、保健師、助産師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士の育成を行っています。
 北海道大学: http://www.hokudai.ac.jp/
 北海道大学大学院保健科学研究院: http://www.hs.hokudai.ac.jp/

株式会社ツルハについて

株式会社ツルハは、全国で約1,000店舗のドラッグストアと調剤薬局を展開するツルハグループの東日本地区店舗運営会社です。ツルハグループは、株式会社ツルハホールディングスを持株会社とし、株式会社ツルハ・株式会社リバース・株式会社スパーク(ツルハドラッグ)、株式会社くすりの福太郎(くすりの福太郎)、株式会社サクラドラッグ(サクラドラッグ)、株式会社ウェルネス湖北(ドラッグストア・ウェルネス)などを展開するドラッグストアのナショナルチェーンです。(括弧内は、店舗ブランド)
株式会社ツルハホールディングスの会社概要・詳細は以下のwebサイトでご参照頂けます。
http://www.tsuruha-hd.co.jp

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。 シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.cisco.com/jp>

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