日本版 ニュースリリース

世界初の試みである皆既日食の4K全天映像ライブ伝送にシスコのネットワークテクノロジーを提供


世界初の試みである皆既日食の4K全天映像ライブ伝送にシスコのネットワークテクノロジーを提供

シスコの高速・高信頼ネットワーキングおよびコラボレーションソリューションが、超高精細映像エクスペリエンスの実現に貢献

2009年7月16日

シスコシステムズ合同会社(社長 兼 最高経営責任者:エザード・オーバービーク、住所:東京都港区赤坂、以下 シスコ)は本日、46年ぶりに日本で観測される皆既日食の超高精細全天映像をライブ伝送するため、シスコのネットワークテクノロジー基盤を提供することを発表しました。今回提供したのは、Cisco CRS-1を使った仮想化ルータによる高速ルーティング、コンパクトな10GbE対応スイッチと、DWDMモジュールによる効率的なDWDM技術、また、遠隔地間での円滑なコラボレーションを可能にするシスコのユニファイド コミュニケーションテクノロジーです。

今回の皆既日食の4K超高精細全天映像ライブ伝送(注1)は、独立行政法人情報通信研究機構(以下「NICT」)が、超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(以下「URCF」)と共同で実施するもので、7月22日(水)に奄美大島において観測される皆既日食の超高精細全天映像を、NICTが運用している研究開発テストベッドネットワーク(以下「JGN2plus」)とURCFが構築した「4K超高精細全天映像伝送網」を用いて、国内の全天ドームシアター(けいはんなプラザ、大阪ABCホール、つくばエキスポセンター、大阪市立科学館の4会場)に、ライブ伝送し、リアルタイムで上映する通信実験を行います。また、このような超高精細のドーム映像をリアルタイムで中継する試みは、日食以外でも世界初の挑戦で天文関係者だけでなく情報通信、映像技術の分野からも注目を集めています。

シスコは、以下のテクノロジーを提供し、世界初の試みとなるこの画期的なイベントの実現に貢献します。

  1. Cisco CRS-1の仮想化ルータ(SDR)技術による高速ルーティング
    今回のイベントにおけるバックボーンネットワークのコアルータとして、JGN2plusの堂島アクセスポイントに設置されたCisco CRS-1上で、SDR(Secure Domain Router)機能を使った2台の仮想化ルータを使用しています。

    SDR機能は、1つの物理的なシステム上で、ルートプロセッサ、ラインカード、メモリーなどのリソースを完全に分離し、複数の独立したルータとして動作させる機能です。また、仮想化ルータ毎に管理者を分けることも可能なため、各システムのリソースを共有し、一人の管理者により管理を行う必要のある通常のバーチャルルータ機能等と比較して、非常にセキュアで、また管理も含め完全に独立分離した仮想ルータ環境を構築できます。

    今回、各仮想化ルータには、10GbEのインターフェースを収容し、6.5Gbpsの4K非圧縮映像伝送の高速ルーティングを行います。また、朝日放送内に設置されたCisco CRS-1との間でBGPのルーティングプロトコルを使用しており、10GbEリンクに最大9Gbps以上の4Kおよび2Kの非圧縮映像トラフィックが流れる環境においても、安定したルーティング性能を発揮できることを実証します。

  2. Catalyst 3560E/3750Eによる高速スイッチとDWDM技術による帯域増強
    映像が集約される朝日放送内のシステムにおいては、1ラックユニット(RU)のコンパクトな筺体で、10GbEをサポートするCatalyst 3560Eや最大9台のスイッチをスタックして1つの論理ユニットとして構成し、ネットワークのニーズに合わせて柔軟にスケールできるCatalyst 3750Eを使用しています。

    またCisco CRS-1やCatalystスイッチの10GbEインターフェースに搭載可能なDWDMモジュールとOADMにより、容易にDWDM環境を実現しています。今回、朝日放送とJGN2plus堂島アクセスポイント間を10G x 2波長で接続しています。

  3. シスコ ユニファイド コミュニケーションによる遠隔地との連携
    今回のイベントで接続する主要拠点には、Cisco Unified IP Phone 7985Gを設置しています。Cisco® Unified IP Phone 7985G は、Cisco IP コミュニケーション ソリューションに対応したパーソナル デスクトップ ビデオフォンです。Cisco Unified IP Phone 7985G には、ビデオ 会議に必要なコンポーネント(カメラ、液晶ディスプレイ画面、スピーカー、キーパッド、およびハンドセット)を使いやすいユニットとして構成しており、電話による通話と同じ感覚でビデオ会議を行うことができます。 Cisco Unified IP Phone 7985Gを使用することによって、奄美大島や朝日放送、そして全国の映像伝送先との間の綿密なコラボレーションを実現します。

皆既日食映像ライブ伝送に関するネットワーク構成の概要は以下の通りです。

<ネットワーク構成図>

シスコは、映像を中心としたリッチメディアに最適化したネットワークのあるべき姿として「メディアネット」構想を提唱しており、今回使用されるCisco CRS-1は、メディア認識型IP-NGNの中核となるプラットフォームです。シスコは、今後も、世界各国の通信事業者や放送事業者また各種機関と協力しながら、映像を使ったこれまでにない「新しいエクスペリエンス」の実現と、それを支えるテクノロジーやソリューションの開発を進めていきます。

(注1)4K映像:ハイビジョンの4倍の高画質で撮影した映像

参考資料

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。 シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.cisco.com/jp>

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