日本版 ニュースリリース

シスコ、IT活用により企業が抱える環境への取り組みを支援


シスコ、IT活用により企業が抱える環境への取り組みを支援

低炭素社会の実現に向けて

シスコシステムズ合同会社(社長 兼 最高経営責任者:エザード・オーバービーク、住所:東京都港区赤坂、以下 シスコ)は本日、ITやネットワークプラットフォームを活用して企業が抱える環境への取り組みを支援するソリューションを発表しました。今回の発表は、企業のグリーンITへの取り組みを広範にカバーする、体系的なソリューションで、「データセンターにおけるエネルギー消費削減」、「データセンター以外のオフィスIT環境のエネルギー消費削減」、「建物全体のエネルギー消費削減」、「ワークスタイル変革によるエネルギー消費削減」の4つに分類されます。

エネルギー資源の消費やそれに伴う温室効果ガス排出の増大は、地球環境に重大なインパクトを与えるものとして大きな問題になっており、法令面でも排出削減の義務化へ向けた動きが進んでいます。社会的責任の観点からも、企業はこれらの問題解決が急務となっています。こうしたなか、低炭素社会の実現に向けてITの果たすべき役割がますます重要になっています。シスコでは、長年培ってきたITやネットワークの技術やノウハウを活用し、以下の取り組みを実施します。

  1. データセンターにおけるエネルギー消費削減
    シスコは次世代データセンター構想として「Data Center 3.0」を提唱しています。これはデータセンター全体の統合・仮想化・自動化を推進することでITリソースの利用効率を高め、投資効率を向上させると共に、運用管理の簡素化とサービス提供の迅速化も実現するものです。シスコの Data Center 3.0は、SANやネットワークにおいても統合と仮想化を実現するため、サーバだけの仮想化に比べ、より高い効果を引き出すことが可能です。

    シスコはまた、Data Center 3.0を実現するためのコアスイッチとして、高速・低遅延のデータ転送を実行する「Cisco Nexusシリーズ」を提供しています。Cisco Nexus 5000シリーズでは、ユニファイド ファブリック ソリューションにより、FCoE(FibreChannel over Ethernet)技術を用いてファイバチャネルとイーサネットという二つの異なる物理メディアを統合します。これにより、サーバに搭載するネットワークアダプタ数やケーブル数を大幅に抑制し、アクセススイッチの台数も大きく削減できます。このユニファイド ファブリック ソリューションで用いるSFP+Copper(Twinax)プラグ及びケーブルは、消費電力が0.1W未満を非常に小さく、データセンター全体での電力消費の抑制に貢献します。 またファイアウォールやIDS等のセキュリティモジュールも仮想化が可能です。すでに日本国内でも、ヤフー株式会社(注1)や日本ユニシス株式会社(注2)が、Cisco Nexusによって仮想化されたデータセンターを構築しています。

  2. データセンター以外のオフィスIT環境のエネルギー消費削減
    IT機器の消費電力のうち、データセンターの割合は45%であるといわれており、残り55%の主にオフィスIT機器を対象とした電力削減の取り組みが「EnergyWise(エナジーワイズ)」です。EnergyWiseは、シスコのCatalystスイッチ製品に対して新たに導入されたEnergyWiseテクノロジーにより、ネットワークに接続されたIT機器の電源コントロールを行うソリューションです。まずネットワーク接続された機器の消費電力を計測し、「どの機器が、どこでどれだけ電力を消費しているか」を“見える化”します。次いで、この計測データに基づき「どのような対策を行うと、どれだけ消費電力が削減されるのか」を“見える化”します。そしてこれらの“見える化”に基づいて設定されたポリシーによって各機器の電力をコントロールし、消費電力を“最適化”します。このオペレーションサイクルを回していくことで、最適化のレベルを継続的に高めていくことが可能になります。EnergyWiseは、不使用時でも多くのIT機器で消費される待機電力(バンパイアパワー)の削減に有効な技術です。
    まずEnergyWise フェーズ1では、IP電話や無線LANアクセスポイント、IPカメラなどのPoEデバイスを管理対象としています。

  3. 建物全体のエネルギー消費削減
    IT機器における消費電力の増大は大きな問題です。一方、IT機器による消費電力は、現状オフィス全体の消費電力の25%に過ぎません。最も消費電力が大きいのはオフィス全体の58%を占める空調・冷暖房や、11%を占める照明です。これらの消費電力を削減するには、EnergyWiseと同様のオペレーションサイクルが有効です。しかし現在のビルディングシステムは複数の独自システムから構成されていることから、極めて困難な状況です。シスコでは、この問題を解決するために「Cisco Connected Real Estate」(以下、CRE)を提唱しています。このソリューションではIPネットワークを “ビルユーティリティ”として提供すると共に、このIPネットワーク上にビルディングシステムを乗せることで、ITシステムとビルディングシステムを統合します。そして、この共通基盤の上で各種ビル設備をコントロールすることが可能になり、建物や部屋の中の人の有無を検知し、空調や照明を自動的に制御したり、各種ビル設備の消費電力データを自動収集し、「省エネ度」を記録・表示できるようになります。これにより、ビル管理において、エネルギー消費を最適化した「グリーンビルディング」が実現できます。

    CREを活用したビル建設事例としては、すでに東京ミッドタウンや近畿ろうきん新本店ビル(注3)などがあります。また東京大学工学部ではこのアプローチを採用し、温室効果ガスの排出量を2012年までに15%、2030年までに50%削減することを目指した「グリーン東大工学部プロジェクト」(注4)を進めています。

  4. 働き方の変革による生産性の向上と消費電力の削減
    人やものの移動は、ITを活用することで回避できる場合も少なくありません。シスコでは、ネットワークによって人々を結びつけ、コラボレーションやクリエーションの場を提供しています。これにより働き方を変え、生産性を向上させるとともに、消費電力の削減にも貢献します。

テレプレゼンス

高品質な音声と高解像度ビデオをIPネットワーク経由でやり取りし、離れた場所にいる人同士が、その場で対面しているような対話環境を提供します。遠隔地の相手に対してきめ細かいニュアンスを伝えることが可能なため、会議やプレゼンテーションのための出張が不要になります。シスコ社内ではすでに世界40ヶ国で322のテレプレゼンスシステムを設置しており、過去2年間で約9万トンの温室効果ガス削減を達成しています。

Cisco Connected Workplace

Cisco Connected Workplace は無線LANやIP電話の活用により、固定席を持たない「フリーアドレス」やコラボレーションエリアをオフィスに導入するほか、社外からも安全かつ快適に社内ネットワークにアクセスできるしくみを整えることで、従業員がどこでも好きな場所で仕事が行えるようにするものです。これによりオフィススペースの利用効率を高め、IT機器の台数や接続のためのケーブル数、エネルギー消費量、オフィス用紙の消費量を大幅に抑制します。

今後もシスコは、テクノロジーを通して企業の抱える環境への取り組みを支援すると同時に、自社のグリーン化により環境への影響を軽減することを目指します。

シスコ、グリーン関連ニュースはこちらからご覧いただけます。 http://www.cisco.com/web/JP/news/pr/newsroom_us/2008/03/cisco_green.html

(注1)ヤフー株式会社の採用に関するプレスリリース

(注2)日本ユニシス株式会社の採用に関するプレスリリース

(注3)近畿ろうきんの採用に関するプレスリリース

(注4)グリーン東大工学部プロジェクトに関するプレスリリース

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。 シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.cisco.com/jp>

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